『1942』は、カプコンが開発し、1984年より稼働開始したアーケード用縦スクロールシューティングゲーム。
第二次世界大戦をテーマに米戦闘機を操って日本軍機と戦う本作は、敵の弾や体当たりをよける手段として「宙返り」が実装され、幅広いプレイヤーから人気を得た(#評価)。後にホビーパソコンや家庭用ゲーム機などに移植されたほか(#移植版)、続編となるアーケードゲーム『1943 ミッドウェイ海戦』(1987年)が稼働され、以後カプコン19シリーズとして展開された。また、本作のリメイクとなる『1942: Joint Strike』(2008年)が配信された。
8方向レバーと2ボタン(ショット、宙返り)で自機を操作。自機はP-38ライトニングで、敵機は実在の機種名ではないものの日本風のネーミングがされている。ショットは2連装で、宙返りは回数制限があり、クリアすると残り回数×1000点のボーナスが加算されて回数がリセットされる。
地上物は存在せず、敵は全て飛行機。ザコは1発で撃墜できるが、小ボス、中ボス的な敵は多くの弾を撃ち込まないと倒せない。緑と灰色の色違いが存在するものは、灰色のほうが耐久力が高い。
毎ステージごとに撃墜パーセンテージが表示され、それに従ってステージクリア時にボーナス点が入る。
ステージでは1〜4はミッドウェイ、5〜8はマーシャル、9〜12はアッツ、13〜16はラバウル、17〜20はレイテ、21~24はサイパン、25〜28は硫黄島、29〜32は沖縄。
4ステージ毎に敵が全く弾を撃ってこない(但し大型機は除くが、難易度設定次第では全機弾を撃ってくる場合もある)「% AND POINT UP STAGE」と呼ばれる、所謂ボーナスステージがあるが、勿論敵にぶつかるとミス。
残機数が0になるとゲームオーバー。
全部のステージをクリアすると1000万点のボーナスが入り、ゲームエンドとなる。
各ステージに特定回数出現する赤い色の編隊(赤水編隊)を全滅させると、「Pow」が出現。出現場所は固定だが、編隊の動きによって色と機能が異なる。機能には以下の種類がある。
当作品に登場する敵機は日本海軍の軍用機がモチーフであるが、名称はオリジナルである。括弧内はモチーフとなった軍用機。
本作の制作者の1人である岡本吉起が、『ゲームセンターCX』に出演した際のクリエイターインタビューでは、本作の当時の制作時において以下のようなエピソードを語っている。
アーケード版
ファミリーコンピュータ版