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この項目では、北陸新幹線の駅について説明しています。かつて「越前武生駅」を称していた福井鉄道福武線の駅については「たけふ新駅」をご覧ください。 |
東口(2024年5月)
2019年時点の建設光景。この時点では仮称の「南越駅」として建設していた。
開業前の駅舎(2021年10月)
越前たけふ駅(えちぜんたけふえき)は、福井県越前市大屋町[1]にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸新幹線の駅である[2][3]。
概要
北陸新幹線単独の駅として[1][4]、北陸本線(現・ハピラインふくい線)武生駅から東北東約3 km[4]にある北陸自動車道武生ICの南側に設置された[1][5]。駅前よりインターチェンジまで車道で500 m程度であり、車道での距離としては日本一高速自動車国道のインターチェンジに近い新幹線駅である[注釈 1]。
2015年(平成27年)12月には、所在地の越前市において整備基本計画を作成、武生駅・武生ICのアクセスを含めた駅周辺の整備の検討がなされ[6]、駅前(西側)には道の駅越前たけふ[7]や福井県道269号越前たけふ駅線の新設、福井県道40号武生インター線の延伸整備が行われた[1]。駅舎の本体工事は、2020年(令和2年)11月9日に小松駅(石川県小松市)とともに着手[8][9][10]し、2022年(令和4年)9月、建設事業主体の鉄道・運輸機構は、駅舎の内装工事(電気設備工事を除く)が完了したことを公表した[11]。2023年(令和5年)3月18日、駅前ロータリーやアクセス道路、駐車場、道の駅等、新幹線駅以外の施設が先行して開業[12][13]。そして2024年(令和6年)3月16日、北陸新幹線金沢駅 - 敦賀駅間の延伸に伴い当駅が開業した。
当駅を通る営業列車の愛称別で分類すると、東京駅 - 敦賀駅間運転の「はくたか」は全列車が停車、富山駅・金沢駅 - 敦賀駅間の区間運転列車「つるぎ」は各駅停車型の列車が停車し、東京駅 - 敦賀駅間の速達タイプ「かがやき」は上下線とも初発・最終の各2本が停車する。開業時ダイヤにおける定期営業列車停車本数49本は、新幹線単独駅としては同日改正ダイヤにおける東海道新幹線新富士駅の72本に次いで多い。
駅名選定
計画時の仮称は「南越駅」(なんえつえき)であった。駅名決定にあたり、2020年5月26日に南越駅(仮称)駅名候補選定委員会は、越前武生(たけふ)、新武生(たけふ)、越前市、南越たけふ(武生)、越前、武生新、南越、越前国府の8案を駅名候補に選んだ[14]。6月15日から1カ月間、市内外から意見を募った後、7月21日に越前武生、新武生、越前市、南越たけふ(武生)、越前、越前国府の6案に絞り込み、これまで仮称としてきた南越と武生新は候補から除外した[15][16]。隣接する鯖江市では、新幹線開業後に広域アクセスに用いられる予定の当駅の名称についても「鯖江」の名を反映した「越前鯖江駅」を盛り込むよう選定委員会に要望していた[17]が、候補には盛り込まれなかった。
2021年5月13日、JR西日本より駅名を「越前たけふ駅」に決定したことが発表された[2][3]。JR西日本管内の新幹線駅、また北陸新幹線では初めて駅名にひらがなを用いた駅となる[2][3][注釈 2]。
当時福井鉄道福武線に「越前たけふ」と同音の「越前武生」駅が存在しており、選定段階で候補になっていた「越前武生」について、選定委員の一人である福井鉄道社長(当時)の村田治夫が「仮に新幹線の新駅名に採用された場合、当社としては異存ない」と発言。福武線の駅名変更に必要な費用を越前市が負担することを条件に、駅名候補に加えることを認めていた[18]。2021年5月20日に、「混乱を招かないように」として福井鉄道が越前市と協議の上で名称変更を決め[19]、2023年(令和5年)2月25日にたけふ新駅へ改称した[20][21][22]。
駅構造
相対式ホーム2面2線と中央に通過線2線を有する高架駅[23]。両ホームに設置されるホームドア(可動式安全柵)には、越前市や周辺の地域の名所などを撮影した20種類の写真が展示されている[24]。
駅デザインは「地元の伝統や文化」をテーマに、外観は「越前和紙の技法『流し漉き』の動き」をデザインとし[25]、ほかにも越前指物の利用による地元の伝統工芸品を押し出している。ホームはコウノトリをモデルとしたデザインとし、統一感のためにモノトーンとした[24][26]。
駅の出入口は自動車乗降場に面する西口、パークアンドライド駐車場に面する東口、並びに駅舎外の東西自由通路に面する南口の3箇所を設けている。当駅付近の北陸新幹線近隣を並走する北陸自動車道や国道8号とを結ぶ県道に面した西口側には交通広場が設けられ、バス・タクシー・一般車の乗降場と路線バス・タクシーの待機場を有している。また、隣接地には道の駅越前たけふが所在し、当駅利用客に係る貸切バスの待機・乗車は同施設の大型車駐車場を利用することになっている。一方、山地が迫る東口側には交通広場がなく、越前市営のパーク・アンド・ライド向け駐車場・駐輪場のみの設置である。南口側の高架下にはレンタカーの営業所があるほか、改札外コンコースに滞留しきれない大きな団体の待機場所としての使用が考えられる。
東口のパークアンドライド用駐車場は無料であり、新幹線列車並びに高速路線バスの利用者向けとしている。西口側の道の駅越前たけふの駐車場分を含め600台分が整備された[27]。西口交通広場内の一般車駐車場は迎車・見送りや切符の購入等の短時間利用者向けで、1時間を超える駐車は有料となっている。
のりば
利用状況
越前市は1日の乗降客数を約2,000人程度と推定している[29]。
駅周辺
バス路線
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
北陸新幹線
- 福井駅 - 越前たけふ駅 - 敦賀駅
脚注
注釈
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
越前たけふ駅に関連するカテゴリがあります。
- 他の鉄道路線と連絡しない新幹線単独駅
外部リンク
北陸新幹線( ![東日本旅客鉄道](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/30/JR_logo_%28east%29.svg/25px-JR_logo_%28east%29.svg.png) 東京 - 高崎 - 上越妙高 ![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cd/Shinkansen_jre.svg/16px-Shinkansen_jre.svg.png) / ![西日本旅客鉄道](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bd/JR_logo_%28west%29.svg/25px-JR_logo_%28west%29.svg.png) 上越妙高 - 敦賀 ![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a0/Shinkansen_jrw.svg/16px-Shinkansen_jrw.svg.png) ) |
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