阪急三番街高速バスターミナル

待合室(出入口)
1番のりばで乗車扱いを行うバス
伊予鉄バス松山行き)

阪急三番街高速バスターミナル(はんきゅうさんばんがいこうそくバスターミナル)は、大阪府大阪市北区芝田一丁目1-3にあるバスターミナル。運営は阪急バス子会社の阪急観光バスが行っている(2022年7月1日以降)[1]

運行会社により、「大阪(梅田)」や「大阪梅田(阪急三番街)」などと表記されることもある。

概要

阪急バスの運営により阪急三番街の北館1階に1971年9月16日に開設された。当初から各社の高速バスが多数乗り入れており、1981年7月20日からは阪急バスも高速バス路線の運行を開始。阪急バス(および共同運行各社)の大阪市における高速バスの一大ターミナルとして運用されて来た。

直上には阪急電鉄大阪梅田駅があり、同駅の茶屋町口を出てすぐの地点に位置する。また、西に向かって直進すると国道176号グランフロント大阪新梅田シティ梅田スカイビルなど)がある。

なお、大阪国際空港関西国際空港へのリムジンバスはここではなくヨドバシカメラヨドバシ梅田)向かいの大阪新阪急ホテル1階の乗り場から発車しているため、注意が必要。

大阪空港交通が(旧)阪急観光バスを2022年7月1日に吸収合併するのに伴い、阪急バス本体の高速バスもすべて(新)阪急観光バス(同日をもって大阪空港交通が商号変更)へ引き継がれたため、当バスターミナルの運営も阪急観光バスが継承した[1]

構造

乗り場が6バース、降り場が1バースある。この内、待合室に面する4つのバースには「1」から「4」ののりば番号が設定され、1 - 3番のりばが通年使用されている。

発着する路線の数に比して乗り場が少ないため、バスは発車時刻の10分前頃に空いている乗り場に入線する。このため便によって乗り場は変動するが、基本的に先頭の1番のりばから順に詰めて入線する。

待合室内には発券カウンターが3面あり、2面を阪急バス系、1面を日本交通[2]の路線用に割り当てている。また、室内には売店の『ショップルナ』(阪急バス本体がターミナルを運営していた2022年6月末以前より阪急観光バスによる営業)もある。

鉄道駅の高架下のスペースを使用しているため、天井の高さに制限があり、背の高い一部のバス車両は乗り場に進入できない[3][4]。該当する車両が続行便に運用される等の事情により入線する場合は、降り場用のバースで乗車扱いが行われる。

発着路線

特記しない路線は、すべて阪急観光バスと同業他社による共同運行である。過去には九州方面への路線も発着していたが、いずれも路線が廃止されたため、現在九州方面への路線ならびに九州方面から乗り入れる事業者はない。

関東・東海方面

行き先 路線名・バス愛称 運行会社 記号
新宿渋谷池袋 新宿・渋谷線 京王バスアルピコ交通
横浜東京TDR幕張千葉 横浜・東京・千葉線 京成バス
静岡清水 静岡・清水線 しずてつジャストライン
町田新横浜木更津君津 大新東

信越方面

行き先 路線名・バス愛称 運行会社 記号
長野IC長野駅 アルペン長野号 アルピコ交通
松本 アルペン松本号 アルピコ交通
岡谷駅上諏訪駅茅野駅
特定日に限り八ヶ岳(美濃戸口)まで延長
アルペン諏訪号 アルピコ交通
上高地 さわやか信州号 アルピコ交通 ※季節運行
白馬 八方 白馬五竜 さわやか信州号(夏期) スノーマジック号(冬期) アルピコ交通 ※季節運行
伊賀良[6]駒ヶ根市伊那市箕輪 アルペン伊那号 伊那バス
新潟駅万代シテイ おけさ号 新潟交通

北陸方面

行き先 路線名・バス愛称 運行会社 記号
砺波駅富山駅 富山線 富山地方鉄道
敦賀IC福井駅 福井線 福井鉄道京福バス

近畿方面

行き先 路線名・バス愛称 運行会社 記号
西舞鶴駅東舞鶴駅・舞鶴営業所 舞鶴線 日交シティバス京都交通
天橋立駅峰山駅 天橋立・宮津線 丹後海陸交通
有馬温泉 有馬急行線[7] 阪急観光バス
湯村温泉浜坂駅 夢千代号 全但バス
城崎温泉 かに王国号

山陰・山陽方面

行き先 路線名・バス愛称 運行会社 記号
浜田駅益田駅津和野駅 サラダエクスプレス
津和野エクスプレス
阪神バス
石見交通
松江駅出雲市駅 くにびき号 一畑バス
鳥取駅米子駅 山陰特急バス 日本交通(大阪本社鳥取本社)・日交シティバス
境港 境港〜大阪臨時バス
帰省期間限定運行
日本交通
新見駅三次BC 大阪 - 新見・三次線[8] 備北バス

四国方面

行き先 路線名・バス愛称 運行会社 記号
鳴門公園口徳島駅石井 パールエクスプレス徳島号
サラダエクスプレス
サザンクロス
エディ号
阪神バス
南海バス
徳島バス
阿波池田・井川 しこくさぶろうエディ号 四国交通
高松駅 さぬきエクスプレス[9] 四国高速バス
丸亀駅 さぬきエクスプレス
道後温泉松山市駅八幡浜駅 オレンジライナーえひめ号 伊予鉄バス
高知駅はりまや橋安芸駅 よさこい号 とさでん交通

その他

  • UMEGLE-BUS阪急梅田駅』バス停(停留所番号「3」)
    • 降り場用のバースに発着する。最終便を含む3本は、ここを終点として運行を打ち切る。

過去には阪急バス『阪急三番街』バス停(阪北線、11系統:阪急園田駅方面)もあった。

脚注

  1. ^ a b 大阪空港交通と阪急観光バスの合併および阪急バスの高速路線の移管に関するお知らせ” (PDF). 阪急バス (2022年3月2日). 2022年4月3日閲覧。
  2. ^ ただし、日本交通系を含め運営は阪急バス子会社の阪急観光バスに委託されている。なお、日本交通や日交シティバスが関与していない路線は、すべて阪急バス用のカウンターで取り扱う。
  3. ^ エアコンユニットが屋根上にある日野・セレガいすゞ・ガーラといったスーパーハイデッカータイプや、2階建てバス三菱ふそう・エアロキングが該当。
  4. ^ 阪急バスの夜行便や新潟交通の『おけさ号』、西日本鉄道などの『ムーンライト号』で運用される三菱ふそう・エアロクイーンの現行型スーパーハイデッカーは、サブエンジン式エアコン(QRG-規制からは床下設置型の直結式エアコン)モデルを投入しているため、入線可能である。
  5. ^ いずれの路線も、過去には阪急バスまたは阪急観光バスと共同運行していたが、のちに運行撤退し、運行支援のみ継続中によるもの。
  6. ^ (長野県飯田市内最寄りの停留所)飯田駅前には停車しない、かつては大阪⇔飯田間に、アルペン飯田号を1日1往復運転していた
  7. ^ 本路線は、厳密な意味での「高速バス」には当たらない。詳細は当該項を参照。
  8. ^ 本路線は、中国バスも共同運行に参加しているが、中国バス担当便は当バスターミナルには乗り入れない(全便、新大阪始発)。
  9. ^ 本路線は、西日本ジェイアールバスジェイアール四国バスも「高松エクスプレス大阪号」の愛称で共同運行に参加しているが、両社担当便は当バスターミナルには乗り入れない(全便、大阪駅JR高速バスターミナル始発)。なお、乗車券上は両ターミナルとも同一停留所扱いとなる。

関連項目

外部リンク