石黒 正数(いしぐろ まさかず、 1977年9月8日 - )は、日本の男性漫画家。福井県福井市出身。福井工業大学附属福井高等学校デザイン科[1]、大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業[2]。既婚。
2000年に「ヒーロー」でアフタヌーン四季賞秋の四季賞を受賞し、デビュー。2005年より『ヤングキングアワーズ』にて『それでも町は廻っている』、2009年より『週刊少年チャンピオン』にて『木曜日のフルット』、2012年より『別冊少年チャンピオン』にて『別冊 木曜日のフルット』を連載。このように連載を多数抱えながらもコンスタントに読み切りも発表しており、青年漫画誌から女性漫画誌まで幅広い漫画雑誌に作品が掲載されている。大阪芸術大学在学中に所属していた漫画研究会(CAS)のメンバーに佐藤利幸や吉田仁郎などがいる。またイラストレーターの中村佑介も同校の同級生であり、互いに意識しあって活動していて、現在でも親交がある。
影響を受けた漫画家として、藤子不二雄、大友克洋、小原愼司を挙げている。初めて読んだ漫画が藤子の『ドラえもん』であり、中学生の頃まで藤子の漫画ばかり読んでいたと語る。特に藤子・F・不二雄に受けた影響は大きく、自身の作風は藤子の作風である「S・F(すこし・ふしぎ)」を更にリスペクトしたものであるとしている[3]。その後、絵に関して大友の影響を受けたのち、小原の日常をベースにした作品に影響を受けた。『月刊アフタヌーン』に持ち込みをしたのも小原の『菫画報』の掲載誌だったためで、現在では本人とも親交がある。小原には直接「俺の『菫画報』を描かせてくれ!」と頼んだと言う[4]。
映像作品では押井守の作品が好き。ロジカルなところと自分が一生懸命つくった世界をいつもあっさりぶち壊すところに魅かれる。何回も観ているうちにだんだん気持ちよくなってくるのがすごい。一作を選ぶなら『御先祖様万々歳!』、露骨に影響を受けていると語る[5]。
かなりのレピッシュのファンであるようで、メンバーのソロ活動についても高く評価している[6]。
2009年、フジテレビ系『世にも奇妙な物語』で短編作品「スイッチ」がテレビドラマ化[7]。2010年にはTBSテレビ他にて「それでも町は廻っている」がテレビアニメ化。また2011年にもBS11デジタルの『週刊コミックTVコミソンタイム』にて「なげなわマン」のコミソン[8]が放送されるなど、多数の執筆作品が様々な形でメディアミックスされている。
『それでも町は廻っている』で、2013年に第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞と、2018年に第49回星雲賞コミック部門を、それぞれ受賞。
2023年、「天国大魔境」がテレビアニメ化された。
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