本笠寺駅(もとかさでらえき)は、愛知県名古屋市南区前浜通7丁目にある名古屋鉄道名古屋本線の駅。駅番号はNH29。
毎年2月3日に笠寺観音で節分会が開催され多くの人が訪れる。また毎月18日には縁日が、毎月6, 16, 26日には六の市が笠寺観音で開催され多くの参拝者・買い物客で賑わう。かつての準急停車駅だが、現在は普通列車のみの停車である。2005年(平成17年)までは朝の一部の急行、夕方の一部の下り急行が停車していた)。このほか、前述の節分会の日は日中(2012年(平成24年)以降の平日は準急が削減されたため午前中のみ)に急行・準急が臨時停車する。そのため、この日は唯一日中に当駅で緩急接続を行うことができる。ただし、2024年の節分の日は臨時停車が行われていない。
平日の下りには当駅で4本の列車を通過待ちする普通列車が1本存在し、その列車は当駅に9分停車する[2]。
島式2面4線の待避可能な地上駅で、ホーム有効長は6両。ただし、ホームの上屋は4両分のため、6両編成の場合、名古屋寄りと豊橋寄りの各1両分は上屋に掛からない。駅集中管理システムが導入された無人駅である(管理駅は神宮前駅だが清掃等の管理責任は鳴海駅長にある)。2024年(令和6年)12月20日までは終日有人駅で、普通のみ停車の駅では数少ない有人駅だった[10]。
改札口は東側に1箇所あり、付近には自動券売機(新規通勤manaca定期乗車券及び継続manaca定期乗車券の購入も可能ではあるが、クレジットカードでの決済は7:00~22:00の間に限られる[12])と自動精算機(ICカードの積み増し等も可能)を1台ずつ備えている。
改札口とホームを結ぶ地下通路の半分は壁で区切られ、改札外の自由通路となっており、駅舎の反対側の西口まで貫通している[13]。トイレは改札内に設置されている。2022年(令和4年)3月にはエレベーターが設置された。
殆どの普通列車がこの駅で特急(快速特急)や急行、準急、回送列車の追い越し待ちを行うため、概ね5分程停車する。この駅を出ると、下り線(名鉄名古屋駅)方面は堀田駅や二ツ杁駅、西春駅まで待避ができず、特に岐阜方面の場合は新清洲駅まで緩急接続ができない(堀田駅や二ツ杁駅は副本線にしかホームがなく、金山駅では構造上上下線とも緩急接続が可能ではあるが、本数が多いため通常は行わない)ため、当駅で多くの普通列車が待避を行う(上り線はこの先、鳴海駅でも待避が可能。8両編成は当駅では待避ができないため堀田駅か鳴海駅で待避する)。そのため本線に停車する上り列車は片手で数えるほど少なく、日中以降、深夜までの普通列車は待避線に入る(日中の下り列車は犬山行きが本線に停車)。
ホームの上屋を支える柱には、イリノイ鉄道のレールが使われており、ところどころで刻印を見ることができる。
山崎川・天白川間連続立体交差事業[15]に伴う駅高架化計画があり、2020年(令和2年)度内に環境アセスメント準備書作成に向けて調査を進める方針となっている(但し、本星崎駅周辺の高架化を第1期整備としており、第2期整備となる当駅周辺の高架化工事の着手は2030年代半ば以降となる)[16]。
周辺は住宅地や商店街になっている。
当駅の最寄りは、東側商店街を抜けた先の環状線沿いにある名古屋市営バス「笠寺西門」バス停となる。
※ かつては本星崎駅 - 当駅間に東笠寺駅が存在した。