『所さんの目がテン!』(ところさんのめがテン!)は、日本テレビ系列(一部地域除く)で1989年(平成元年)10月1日から放送されている、科学・自由研究を中心とした生活情報教養番組。所ジョージの冠番組。通称は「目がテン!」「目テン!」。2019年11月10日現在の放送回数は1500回を記録した。
身近な話題について科学的に解明する。主な流れとしては、冒頭の小コントでその日のテーマを紹介した後に本題へ入り、番組の終わりで次回のテーマを紹介する。
日曜日の早朝という時間帯もあり、2009年3月までは子供でも理解できるようなわかりやすい解説やギャグを交えた内容で放映され、視聴率も日曜日の早朝にしてみれば高い方だった。なお、番組最高視聴率は1994年6月26日放送の13.9%(テーマはスイカ)。矢野明仁扮する「矢野左衛門」というヒットキャラクターも生まれた。
元々は日本テレビ社会情報局員だった小湊義房(のち鹿児島讀賣テレビ代表取締役社長、日本テレビホールディングス執行役員スポーツ局長)が「所さんで科学番組やったら面白い」と発案した企画。企画書は構成作家の水谷和彦とクリタヤスシが作成した。数少ない民放の科学番組の中、2009年9月5日に放送1000回を迎え、2019年10月6日の放送で30周年を迎えた長寿番組となっている。
第1回のテーマは「超高層」。当初は「富士山」になる予定だったが、富士山がもっとも遠くから見える場所はどこかという調査の結論が出ず断念し、第3回に「日本一まずい水を探せ!」をその代替として放送。
また、1990年から毎年8月に夏休み特別企画として海外特集を放送している(1990年と2003年は日本国内だった)。年末には1年間の総集編が放送されるが、年明けに放送したこともある。1994年から2001年までは年に1度、公開録画を行っていた(1995年は行われなかった)。
2009年3月まで20年間の間、毎週日曜7:00 - 7:30に放送されていたが、平日19時台に『サプライズ』を設置するため、『ヤッターマン』(読売テレビ制作)が月曜19時後半枠から本時間帯に移動。これに伴い、本番組の放送時間は土曜17:00 - 17:30に変更された。2013年4月からは再び放送時間が日曜7:00 - 7:30に戻った[2]。
開始当初は電気事業連合会と視聴エリア内の電力会社が共同で提供していた[3]。2009年10月からはネットスポンサーがなくなり、ローカルセールス枠(番組販売扱い)へ格下げとなった。これに伴って、一部地方局で番組ネットを打ち切る動きも出ている。
なお、毎年の慣例で『24時間テレビ』にあたる8月下旬の日曜日(2009年から2012年までは土曜日[4])は休止となっている。
文字多重放送を実施(一部時差ネット局を除く)。2006年10月1日からハイビジョン制作(一部時差ネット局では当初4:3SDのダウンコンバートで放送)。当初はスタジオのみに限られていたが、後にVTR中もハイビジョンとなっている。2007年1月7日からステレオ放送になり、2010年4月10日からレターボックス放送。また、1993年頃まではクリアビジョン放送を実施していた。
2009年4月の放送枠移動と同時に画面左上のロゴとその日のテーマが常時表示されるようになった(一部地域を除く)。さらに、2003年ごろから次回のテーマに沿った三択クイズが出題されていたが、放送枠移動とともに廃止された(ただし、2002年以前の放送では三択クイズ自体がなかった)。代わりに次回の内容に沿った小コントが行われていたが、2011年10月1日放送分からは次回放送される実験VTRなどをバックに次回の内容を予告するだけとなった。
タイトルロゴは番組開始時から一貫して同じ手書きのロゴを使っており、1990年代からはCGで立体化させている(『探偵!ナイトスクープ』などと同じ方式)。オープニングBGMも1990年代から変わっていない(当初は日曜早朝の放送だった名残から冒頭にニワトリの鳴き声が入っていたが、2022年11月現在では鳴き声が削除された)。エンドロールにBGMとして流れる番組テーマ曲はすべて司会の所が歌っているが、曲が使われるようになったのは1996年1月7日放送の「ネズミ」からである。それに先立ち、前年最後の放送(1995年12月24日の「総集編II」)では、所自身の歌唱によって番組テーマ曲が初披露された。
番組の内容は、日本テレビとその同時ネット局の本放送から16日後にウェブサイトに掲載される。
横浜市にある放送ライブラリーでは、当番組の映像が7本所蔵されており、無料で視聴することが可能である。視聴可能な放送回は以下の通り。
現在のプレゼンター
過去のプレゼンター
ゲスト
通常はゲスト出演者はいないが、テーマに沿った実験をする際に実験台としてその道のプロが登場することはある。例えば第5回(1989年10月29日放送)で「豪速球」がテーマだった際は当時プロ野球選手の伊良部秀輝が実験台として登場した。
500回スペシャル(1999年10月3日)と翌週の第501回の放送では特別ゲストとしてビートたけしが出演した。なお、500回スペシャルでは冒頭のほんの数分であるがコージー冨田と原口あきまさも出演している。また、毎週『目がテン!』を見ているという峰竜太は何度も番組にゲスト出演しており、所が体調不良により欠席した2010年5月1日と5月8日の放送では代理司会を担当している。
第519回(2000年2月20日)の「アロエ」では、石原慎太郎東京都知事(当時)が出演した。現時点で、政治家がゲスト出演した唯一の事例である。
第830回(2006年5月7日)「ポピー」(ひなげし)ではアグネス・チャン[6]が、2006年9月10日の放送ではテーマの「パパイヤ」とかけてパパイヤ鈴木がゲスト出演した。
1000回スペシャル(2009年9月5日)では節目の回によく呼ばれたという林家正蔵と番組開始年に生まれた南明奈がゲスト出演。なお、林家正蔵は、所が体調不良により欠席した2010年5月15日と5月22日の放送では代理司会を担当している。
2009年10月17日の第1006回の放送では「アイドル」がテーマということで、その代表格である「モーニング娘。」の元メンバー吉澤ひとみがゲスト出演した。
2011年11月12日の放送では「ものまね」がテーマということで、ホリが出演した。VTRには原口あきまさ、ホリ、出川哲朗、田中卓志(アンガールズ)が出演した。
2011年12月24日の放送では「2011年にブレイクした人」がテーマということで、2011年にブレイクした「尾木ママ」こと尾木直樹が出演した。VTRには芦田愛菜、川越達也が出演した。
2012年1月7日放送の「目がテンダイエット研究所 正月太り解消SP」には、矢口真里が出演した。
2012年4月28日放送の「47都道府県ミステリー研究所岐阜編」には、岐阜県出身の清水ミチコが出演した。
2013年2月23日放送の「聞き間違い」には、オープニングコーナーで元アシスタントの魚住りえが出演した。なお、魚住は前述の『祝! 750回記念スペシャル』にゲスト出演[7]しており、それ以来のゲスト出演となった。
2013年5月12日放送の「歌舞伎」には、林与一が出演した。
2014年7月20日放送の「アイドルの魅力」には、「Berryz工房」の嗣永桃子が出演した。
2016年9月4日放送から、長期実験シリーズ企画「かがくの里」のナレーションを竹内結子が務める(2020年4月19日放送分まで)[8]。
2004年ごろ、青森放送など一部局では、事前に番組素材を裏送りしている関係で、日本テレビなどの同時ネット局よりも先行で放送された回があった。
また、遅れネットで放送している局では、週によって過去に放送された回の再放送などに差し替えとなることがある[41]。
ネット局単位では、再放送を行っている局も存在する。読売テレビでは本放送が行われる前の時間帯や平日の深夜に再放送が行われることがある。札幌テレビでは不定期で月曜日 - 木曜日の平日午前に再放送を行うことがある。さらに山口放送ではごくまれに、穴埋め番組という形で、再放送を行うことがある[53]。
最新回配信は同時ネット局の放送日時基準のため、遅れネット局ではネット配信開始が先行する。
「電気事業連合会と地元電力会社との共同提供」だった時は、静岡第一テレビ(富士川を境に東京電力管轄の50Hz地域と中部電力管轄の60Hz地域に分かれる)や西日本放送(放送対象地域が中国地方の岡山県と四国地方の香川県の2県に跨る準広域放送の為、前者は中国電力、後者[54]は四国電力の管轄)のように放送対象地域が電力会社ベースで2社になる局では、2社とも提供していた。沖縄県のみを供給エリアとする沖縄電力は2000年3月いっぱいまで電気事業連合会に加盟していなかったため、供給エリアが対象の琉球放送はネット開始から加盟直前まで沖縄電力のみの一社提供だった。
2009年9月5日の1000回スペシャルは日本テレビのみ90分で、その他の局は通常の30分枠だった。
2009年4月18日(第981回)放送「うさぎ」をテーマで取り上げた際、ライオンの檻にウサギを近づけたり、ラジコンカーでウサギを追い回す実験を行った。直後にテレビ局やネットのブログなどでは抗議・批判が殺到し、BPO(放送倫理番組向上機構)の視聴者の意見でも取り上げられた上、キー局スポンサーのトヨタ自動車などにも苦情の電話が殺到した。その影響で、2週間以上の遅れネット局では、再放送に差し替えられた。しかし、番組公式に謝罪は行われずに至る。
「アイドルの科学」[62]を取り上げた際、「科学の力で素人でも人気アイドルになれるのか」の実験として、番組女性スタッフをメンバーとして結成されたアイドルグループである。グループ名から、ユニフォーム、持ち歌、振付、挨拶など、全てに科学的要素を取り入れている。
「CD発売記念ミニライブ」[63]にて「今回のライブで実験終了」と司会の後藤晴菜アナより告知され、アイドルの科学最終章放映日[64]より公式Twitterでのリプライが止まり事実上活動を休止している。
グループ名は「何故この名前?」と思わせ理解させることで「名前を憶え、その理由を他人に教えたくなる」様に造語としている。 Litomathはリトマス試験紙(Litmus)と数学(math)の造成語で、理系アイドルを示唆すると同時に、スタッフとアイドルの二面性を持たせている。コンセプトを理系アイドルとしたのは「所さんの目がテン!」が科学番組であることから。[65]
昭和30年代より日本の教育体系に大きな変更がないことから、制服をモチーフとした衣装とし、若者から年配者へと幅広いファンを得られるようにしている。カラーに合わせたリボンを身に着けている他、ハイソックス・ニーソックス、ブラウスをスカートに入れる・出す、カーディガンを腰に巻く、靴の紐を結ぶ・結ばない・靴紐の色を変えるなどメンバーごとに細かなディテールの違いも持たせている。
ステージデビュー曲である『恋の火曜日5時間目』は、3文字・4文字・5文字と憶えやすい文字数としている。 『遠いけど、ただいま。』では、歌詞をヒット曲のビッグデータから抽出した単語を用いたり、曲を「カノン進行」とするなど、ヒット曲の要素を取り入れている。
歌詞に合わせた振付を随所に取り入れ、目と耳から憶えやすくしている。例えば「恋のルーペで」の歌詞部分では、手でルーペを作るなどしている。第1期メンバーは全員ダンス経験がなく、振付師の竹中夏海の指導でメンバーが前後左右で振付けを変えるなどして統率の取れた動きを取り入れダンス経験不を見た目でカバーしている。『遠いけど、ただいま。』も竹中夏海が振付をしている。[66]
自己紹介は「私たち、青から赤へ、赤から青へ。ちょっぴり大人の理系アイドル リトマースです」。この際、担当カラー側のメンバーが手を挙げたり、「リトマースです」のシーンでは手のひらを見せ「あなたに心を開いています」と心理的アピールをしている。
AKIBAドラッグ&カフェにて不定期に継続して活動を続け、「ニノさん」などの他番組にも出演した。CD発売記念ミニライブはAKIBAドラッグ&カフェだけでなく、ダイバーシティ東京プラザフェスティバル広場、タワーレコード 錦糸町店、日テレ大屋根広場でも実施している。スタッフとしての本業優先のため、全員が揃うことが少なく[67]、4人でのライブも複数回あった。
『恋の火曜日5時間目』/『遠いけど、ただいま。』 両A面 VAP (VPCC-82331) 2015年5月27日発売
目がテン!での実験検証としてCD発売をした。タワーレコードmini汐留店にて2015年5月の月間シングル発売ランキングが2位となった。[72]
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