『微熱少年』(びねつしょうねん)は、松本隆の小説[1]・エッセイ集[2]、及び、同名小説を原作とする松本隆監督による日本映画。
ビートルズが来日する年、何かが変わりそうな予感を抱いていた。今まで経験したことがない音楽、もどかしい恋愛、少年から大人への階段を上がらなければならない不安。熱血には遠く、冷めるにはまだ早い「微熱」を宿した男子高校生・健の視点から描いた青春作品。
松本が自ら監督を務め、1987年6月13日に公開された音楽映画[4][9]。ホリプロダクション製作[10]、フジテレビジョン製作協力[10]、東宝配給[10]。2020年まで松本唯一の監督作[4]。
主演に斉藤由貴の実弟で、新人の斉藤隆治が6800人が参加したオーディションから選ばれた[11]。斉藤は当時、神奈川県立港南台高校在学中の18歳[11]。エリー役にカネボウ化粧品創立100周年記念ニューフェースに選ばれた西山由美(現:由海)[11]、優子役の広田恵子もカネボウの水着キャンペーンガール[11]。吉田役にC-C-B脱退を表明したばかりの関口誠人を起用した[11]。
1987年2月9日の製作発表会見で、監督・原作・音楽を兼ねる松本隆が「音楽と言葉と映像は文化の三原色。この三原色を組み合わせて感性豊かな映画を作りたい」と抱負を述べた[10][11]。松本と音楽上の付き合いのある吉田拓郎、鈴木茂、財津和夫、森山良子、南佳孝、広石武彦、米米CLUB、爆風スランプなど、普段は俳優として活動していないミュージシャンが多く出演した[1][4][5][11]。
劇中音楽も、松本が作詞提供しているミュージシャン・アイドルが数多参加した[4]。
製作が報道されたのは1986年暮れで[12]、1987年2月9日、東京プリンスホテルで製作発表会見があった[10]。映画は1987年4月下旬に完成予定と発表された[11]。
東宝洋画系劇場で公開[13]。東宝本番線(邦画系)は『シャタラー』[10]。都会は本作の一本立て興行だが[13]、地方は『あいつに恋して』との二本立て興行[13]。東宝が洋画系劇場で邦画の青春映画をセットで流すのは珍しく[13]、どちらもフレッシュな青春映画イメージを持ち、話題性もあることから東宝営業部も配収5億円を挙げたいと期待していた[13]。ところが『映画年鑑 1988年版』には「話題性に乏しく不発に終わった」と書かれている[10]。
後述のビデオが廃盤になって以降、再発及びソフト化も一度もない[4]。2020年10月25日に歌謡ポップスチャンネルでテレビ初放送[5][4]。
他、米米CLUB、爆風スランプ、BARBEE BOYS、THE 東南西北、加藤役の宮城宗典が所属するヒルビリー・バップスなどがエキストラ・端役として参加している。
『微熱少年 MOVIE SONGS』(1987年4月22日発売)
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