岡部 誠(おかべ まこと、1977年3月3日 - )は、地方競馬の名古屋競馬場藤ヶ崎一人厩舎所属の騎手である。
1994年9月29日に地方競馬の騎手免許を初めて取得[2]。同年10月16日の名古屋競馬第1競走にてヨシタカクィーンで初騎乗し7着[1][2]。続く第2競走でセルリアンフェアリに騎乗し初勝利を挙げる[1][2]。
1999年4月10日に中京競馬場で行われたあざみ賞(旧4歳500万円以下)にてスマイルマドンナでJRA初騎乗。16番人気で11着となる。
2004年4月17日、阪神競馬場で行われた第8競走(4歳以上1000万円以下)をゲイリーファントムで制しJRA初勝利を挙げる[3]。この年は155勝を挙げ、初の名古屋競馬リーディングジョッキーとなる[4][5]。
2005年、東海ステークスでミツアキサイレンスに騎乗し、JRA重賞初騎乗を果たし14着となる。
2006年1月30日、名古屋競馬第5競走(サラ3歳3組条件戦)をマウタンで逃げ切り優勝(10頭立て1番人気)し、8190戦目で地方競馬通算1000勝達成[6]。
2007年、高松宮記念でモンローブロンドに騎乗し、JRAGI競走初騎乗となったが、最下位18着となる。同年5月31日からマカオに短期免許で遠征[7]。6月23日に遠征21戦目にしてマカオ初勝利を挙げ[8]、6月30日にはマカオスターオブザサンドステークス(マカオローカル G2)を12頭立て最低人気(単勝73倍)だった I am Famous で制し、遠征2勝目がマカオ重賞初勝利となった[9]。現地では9月1日まで騎乗し、合計7勝を挙げた[10]。
2008年6月6日、ヒシウォーシイで東海ダービー初制覇[11]。
2010年9月15日、名古屋競馬第5競走にて地方競馬通算2000勝を達成[1][12][5]。
2011年10月23日、第72回菊花賞にJRA所属馬に騎乗し中央競馬八大競走に初騎乗した。
2012年11月22日、笠松競馬第10競走にて地方競馬通算2500勝を達成。
2019年2月28日の名古屋競馬で1日8勝の地方競馬新記録を達成した(NARに記録が残る1973年以後)。また、前日27日の第12競走からの8騎乗機会連続勝利も同日に併せて記録している[13]。
2020年10月14日第15回名古屋競馬2日目第12競走で勝利し、22,052戦目で地方競馬通算4,000勝を達成した。地方競馬史上12人目の記録だった[14]。
2024年7月30日、愛知県競馬組合は岡部の各種の不適切な行為に対し、同年8月6日から同月16日まで開催日8日間の騎乗停止および戒告処分を行ったことを発表した(後述)[15][16]。
2024年7月16日、愛知県競馬組合は岡部に対する処分委員会を開催した。処分の契機となったのが、関係者からの内部通報により、2023年(令和5年)11月から2024年(令和6年)5月までの間に、以下の岡部による不適切な行為が判明した[15]。
認定された行為に対し、愛知県競馬組合は同組合地方競馬実施条例施行規則第72条第1項第1号(開催執務委員長指示事項違反)および第7号(信用失墜行為)と認められたため、同年7月30日付で岡部に対し以下の通り処分が決定した[15]。
なお、岡部は2012年10月19日にも、他の騎手への競走後の暴力行為により、開催日6日間の騎乗停止処分を受けている[15]。
出典:[19]