南阿蘇鉄道株式会社(みなみあそてつどう)は、熊本県で旧国鉄特定地方交通線の鉄道路線高森線を運営している南阿蘇村・高森町など沿線自治体が出資する第三セクター方式の鉄道会社である。本社所在地は熊本県阿蘇郡高森町大字高森1537-2。
沿革
路線
車両
現有車両
気動車は全て新潟鐵工所製とそれを引き継いだ新潟トランシス製である。
車両の全般検査業務は日鉄物流八幡に委託されている。
過去の車両
- MT-2100形(2105) - 1961年1月に新潟鉄工所で製造され、1987年に国鉄熊本運転所から譲受した元国鉄キハ52 35[15]。南阿蘇鉄道として開業時からの車両。MT-2000形との総括制御を行えるように改造し、カラーリングの変更も行われたが、予備車として導入されたため、ワンマン化改造はされなかった[15]。高森駅構内の留置線に留置されていたが1993年にMT3000形が登場し廃車となった。
- DB10形(DB101, DB102) - トロッコ列車「ゆうすげ号」の牽引に使用されていたディーゼル機関車。2007年に平成筑豊鉄道に移籍し、2009年に開業した門司港レトロ観光線で、元島原鉄道のトロッコ用客車を牽引している。
- MT-2000形(2001-2003) - 1986年製。南阿蘇鉄道として開業時からの車両。MT-2001には「はなしのぶ」、MT-2002には「しらかわ」、MT-2003には「りんどう」の愛称がある。2023年にMT-2001・MT-2002、2024年にMT-2003が運用を終了した[16]。
- MT-3000形(3001) - 1993年製。2024年に運用終了[16]。
不祥事
地域おこし協力隊員への給与未払い
同鉄道が、熊本地震の復興支援プロジェクトとして同鉄道で運転士として勤務する地域おこし協力隊の隊員10人に対し、2020年度以降に給与の一部を支払っていなかったことが、2024年2月に発覚した。高森町と南阿蘇村では、同鉄道に勤務の協力隊員の活動時間を1ヵ月に120時間以内と定め、これを超過する分について同鉄道と協力隊員との間で個別に雇用契約を結んでいるが、2020年度以降に多額の未払いがあったことが、報道機関への情報提供により判明した。未払いの額は、2023年4月から10月の間だけでも合わせて190万円に及んでおり、同鉄道は、今後は労務管理の改善を図るとしている[17]。さらに同年5月に、この件で菊池労働基準監督署から是正勧告を受けていたことも判明している[18]。
その他
ドキュメンタリー
脚注
出典
外部リンク
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