兵藤 ゆき(ひょうどう ゆき、1952年〈昭和27年〉4月15日[1] - )は、日本のタレント、エッセイストである。兵頭ゆきは誤記。
愛知県名古屋市出身[1]。アップフロントクリエイト所属。
父親は女子大学の教員で、母親は洋裁や和裁を教えていた。小学校1年生から6年生まで学級委員を務めた[2]。
1968年4月、愛知県立東郷高等学校が愛知県立明和高等学校(名古屋市東区)の一部を仮校舎として開校。軍隊式の指導法を導入し、のちに管理教育のモデル校ともなった東郷高校に兵藤は一期生として入学する[3][4][2]。英語の教師は授業をボイコットした生徒に「逆らっていいと思っているのか。教育委員会に言いつけようと思っているかもしれないが、教育委員会は教師側に付いているんだぞ」とすごみ、兵藤が教師を問い詰めると「そういう言い方をする女はな、可愛くない」とはぐらかした。それを聞かされた母親は翌日、学校に乗り込んだ。歴史の教師の一人は「みんなと一緒にできない奴は人間のくずだ」と兵藤をののしった。それまで「何でも最初にやり、深刻に物事を考えたことがなかった」という兵藤は、高校入学を契機に「どういう人がすてきなのか、どういう人の仲間に入りたいのか」と考え始めるようになった[2]。3年生の時に東海ラジオのラジオドラマ「たむたむ劇場」で初出演した[5]。
高校卒業後、常磐女学院服装デザイナー科に進み、洋裁正教員の資格を習得[6]。ファッションショーの演出や構成を手がける。名古屋のローカルタレント時代の代表的な番組としては、1976年より20年間続いた『ナゴヤフォークタウン』。1983年8月まで放送された東海ラジオの看板番組『ミッドナイト東海』。つボイノリオとのコンビでパーソナリティを務めたCBCラジオの『土曜天国』などがある。
1983年、『笑っていいとも!』(フジテレビ)出演をきっかけに、その人気は全国区となる。さばさばした性格と、コミカルなキャラクターで、「ゆき姐(ゆきねえ)」などと呼ばれて人気を博す。
1985年4月、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ)が放映開始。第1回からレギュラーとして出演。共演者であった高田純次とのデュエット曲「CHANCE!心ときめいて」をリリースした。
『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ)のコント「西日本番長地図」では、「悩みの相談、兵藤ゆき」と名古屋名物のひとつに数えられている。
1996年一月『ザ・ハングマン』の主題歌「あ・れ・か・ら」で知られるミュージシャンの文田博資(ヒロスケ)と結婚。その際、彼の母からの提案「向こうさんにはお姉さんしかいないので、文田姓を名乗ると兵藤家が終わるので、向こうさんの姓をあなたが取っては?」を受け入れ、兵藤博資とする。同年四月に長男を出産。夫の大学留学のため、1997年春から、家族そろって、アメリカのニューヨーク市で生活。夏休みの7、8月頃に日本に一時帰国して、ゲストでテレビ出演することが恒例となっていた他、子育てやニューヨークでの生活を題材としたエッセーの執筆活動を行う。夫の留学の目的であった社会学博士号取得の目処が立ったため、2007年7月に帰国し、現在は東京とニューヨークを行き来している[7]。
2009年5月、ヌーブラメーカーのゴールドフラッグとストレス・フリーをテーマにしたインナーやホームウエアーなどのブランド、yukine inc.(ユキネエインク)を立ち上げ、 服飾デザイナーデビュー。通販番組などに積極的に出演している[8]。
2023年1月1日、所属事務所をジェイピィールームからアップフロントクリエイトへ移籍。
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