仁別(にべつ)は秋田県秋田市にある大字である。郵便番号は010-0824。住居表示未実施地区。2009年から2019年までの10年間での人口増減率が-26.7%で秋田市内67地区中最低を記録し[3][4]、最も過疎化が進行している地区になっている。
地理
秋田市の北東部、旭川の最上流部に位置する。太平山の山頂を含む秋田市奥地の山林地帯のうち、旭川及びその支流の流域の多くが仁別に属し、仁別国有林を含む広大な領域を持つ。集落は旭川治水ダムの直下、旭川と仁別沢が合流する付近に存在する。南部に太平山リゾート公園が造成されており、秋田市植物園やクアドーム・ザ・ブーン、太平山スキー場オーパスなどがある。仁別林道を辿った奥は「仁別国民の森」に指定されており、仁別森林博物館がある。更に奥には旭又園地(旧キャンプ場)があり、太平山登山コースの入口となっている。
西は上新城白山、南西は山内、南は太平八田・太平黒沢、南東は河辺三内、東は上小阿仁村沖田面、北は五城目町馬場目に接する。
小字
14の小字が設置されている。
- 字粟畑台(あわはただい)
- 字家ハヅレ(いえはづれ)
- 字大台(おおだい)
- 字川反押田(かわばたおしだ)
- 字小水沢(こみずさわ)
- 字作兵エ沢(さくべえさわ)
- 字蛇馬目沢(じゃまめさわ)
- 字堂ノ下(どうのした)
- 字中島(なかじま)
- 字マンタラメ(まんたらめ)
- 字水沢(みずさわ)
- 字水沢尻(みずさわしり)
- 字務沢(むさわ)
- 字吉ケ沢(よしがさわ)
河川
歴史
旭川の下流にあたる山内の補陀寺や藤倉山など、中世の宗教遺構に関連して、仁別も古くから存在した集落と考えられている[5]。菅江真澄は布帝山西勝寺や戸沢殿柵跡を記録している[5]。
江戸時代には久保田藩領で、田地は少なく林業を主としており、良質の杉を産したことから一部が藩の御囲山とされていた[6]。切り出した材木は川に流して運搬し、泉村の役所で引き上げていた[6]。
沿革
字域の変遷
地区内で区画整理・住居表示実施などに伴う字名・町名の変更は行われていない。
世帯数と人口
2020年(令和2年)10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
小字 |
世帯数 |
人口
|
仁別字粟畑台
|
8世帯
|
22人
|
仁別字家ハヅレ
|
7世帯
|
16人
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仁別字大台 仁別字吉ケ沢
|
6世帯
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12人
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仁別字堂ノ下 仁別字マンタラメ
|
10世帯
|
24人
|
仁別字中島
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19世帯
|
50人
|
計
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50世帯
|
124人
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交通
鉄道
かつては仁別森林鉄道で、沿線住民の利便のために旅客列車も走っていたが、現在地区内に鉄道路線は通っていない。最寄り駅は中通七丁目にあるJR東日本奥羽本線・羽越本線・秋田新幹線の秋田駅。
バス
- 秋田中央交通
- 系統350|仁別リゾート公園線(臨海営業所・クアドーム・ザ・ブーン前発着)
- 系統351|仁別リゾート公園線(秋田駅西口・クアドーム・ザ・ブーン前発着)
- - 仁別リゾート公園入口 - 中島橋 - 仁別 - ピクニックの森入口 - スキー場前 - クアドーム・ザ・ブーン前
- 系統352|仁別リゾート公園線(臨海営業所・森林学習館前発着・リゾート公園グラウンドゴルフ場が休業期間中は系統350)
- 系統353|仁別リゾート公園線(秋田駅西口・森林学習館前発着・リゾート公園グラウンドゴルフ場が休業期間中は系統351)
- - 仁別リゾート公園入口 - 中島橋 - 仁別 - ピクニックの森入口 - スキー場前 - クアドーム・ザ・ブーン前 - 森林学習館前
道路
施設
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旭川治水ダム
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太平山リゾート公園
-
仁別森林博物館
-
太平山三吉神社奥宮
-
参考文献
脚注
注釈
出典
外部リンク
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※地域区分(秋田市の人口・世帯で使用されているもの)ごとに分割し、更にその中で冠称を同じくする町・字をまとめた。 平成の大合併で編入された旧2町は昭和の大合併における旧々町村の単位でまとめた。 |
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