『世にも奇妙な物語 25周年記念!秋の2週連続SP』(よにもきみょうなものがたり 25しゅうねんきねん!あきの2しゅうれんぞくスペシャル)は、フジテレビで『土曜プレミアム』枠で2015年11月21日と11月28日に2週にわたって放送された『世にも奇妙な物語』の特別編である。
概要
2週連続でスペシャル版を放送するのは番組史上初の試みである。1週目である11月21日には、視聴者からの人気投票で上位にランクインした作品を新たな出演者により復活させる「傑作復活編」を、11月28日には、日本を代表する映画監督が演出する「映画監督編」を放送した。
傑作復活編
2014年11月18日に放送された『世にも奇妙な物語 25周年スペシャル・春 〜人気マンガ家競演編〜』の直後に番組内で視聴者による人気投票を呼び掛けた。総投票数92761件からトップ30が発表され、そのうちの5本を今まで番組に携わってきた演出家(高丸雅隆、後藤庸介、岩田和行、都築淳一、植田泰史)の5名が選出、リメイクとして復活する。選ばれたのは1991年放送の「ズンドコベロンチョ」、1992年放送の「ハイ・ヌーン」、1994年放送の「思い出を売る男」、2006年放送の「イマキヨさん」、2007年放送の「昨日公園」。
主役を演じる役者のうち、「ズンドコベロンチョ」で主役を演じる藤木直人以外の野村周平、有村架純、和田アキ子、木梨憲武の4名は番組初主演。また、「イマキヨさん」の中島直俊と「ズンドコベロンチョ」の北川悦吏子はオリジナル版から引き続き脚本を手掛けている。
投票結果
順位 |
タイトル |
放送日
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1位 |
イマキヨさん |
2006.03.28
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2位 |
ニートな彼とキュートな彼女 |
2014.04.05
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3位 |
空想少女 |
2014.04.05
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4位 |
昨日公園 |
2006.10.02
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5位 |
才能玉 |
2007.03.26
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6位 |
はじめの一歩 |
2010.10.04
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7位 |
ズンドコベロンチョ |
1991.04.18
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8位 |
懲役30日 |
1998.09.25
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9位 |
BLACK ROOM |
2001.01.01
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10位 |
美女缶 |
2005.04.12
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11位 |
夜汽車の男 |
2002.03.27
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12位 |
雪山 |
2003.07.12
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13位 |
自殺者リサイクル法 |
2009.10.05
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14位 |
ロッカー |
1990.05.03
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15位 |
23分間の奇跡 |
1991.12.26
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16位 |
時の女神 |
1994.07.07
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17位 |
来世不動産 |
2012.10.06
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18位 |
過去からの日記 |
2004.09.20
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19位 |
13番目の客 |
2001.01.01
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20位 |
迷路 |
2003.09.18
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21位 |
どつきどつかれて生きるのさ |
2008.09.23
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22位 |
トイレの落書 |
1995.04.03
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23位 |
自販機男 |
2007.10.02
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24位 |
相席の恋人 |
2012.10.06
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25位 |
峠の茶屋 |
1991.02.14
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26位 |
思い出を売る男 |
1994.10.10
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27位 |
ハイ・ヌーン |
1992.06.11
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28位 |
石油が出た |
2013.05.11
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29位 |
サブリミナル |
1992.12.30
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30位 |
栞の恋 |
2010.10.04
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映画監督編
2週目の11月28日に放送された「映画監督編」では、世界を舞台に活躍する人気監督と、彼らが主演を望んだキャストが手を組む。発表された組み合わせは、山崎貴(『永遠の0』)×阿部サダヲ、本広克行(『踊る大捜査線』)×妻夫木聡、佐藤嗣麻子(『アンフェア』)×竹内結子、中田秀夫(『リング』)×中谷美紀[1]、清水崇(『呪怨』)×満島真之介。清水は、「学生時代から、友達と話題にしていた番組。今回手がけさせてもらえることになって光栄です」と喜びをあらわにした[2]。
25年にわたりプロデューサー・演出として携わってきた小椋久雄は「25年にもわたり番組を支え続けてくれた視聴者の皆様へ感謝の気持ちを伝えるためスペシャルを制作いたしました。日本を代表する映画監督達にモチベーション高く参加して頂いており、今から出来上がりがとても楽しみです」と作品への意気込みを明かしている。[3]
スピンオフストーリー
11月5日からは番組の宣伝を兼ねて、Yahoo!で「ががばば」と検索するとあるギミックが発動するという仕掛けが登場(発動前に注意が表示され、音声なし、もしくはスキップも可能)。また、ギミック終了後は「世にも奇妙な物語」の検索結果が表示され、そこからスピンオフ動画を見ることができた。
その後、傑作復活編エンディングにはエンドロール後にショートストーリーが放送。ストーリーのあとに「決して『ががばば』と検索してはならない」とテロップで注意を促していた。また、放送終了後はギミックの内容や表示内容が一部変わっている[4]。
漫画版
週刊少年マガジンでは11月18日発売分に「美女缶」が、25日発売分にはオリジナルストーリー「張り込み先」が掲載。また、マンガボックスでは21日に「私は、女優」が掲載された。
傑作復活編
昨日公園
男性同士の設定から女性同士に変更してリメイク。
キャスト
スタッフ
イマキヨさん
キャスト
スタッフ
- 原作・脚本 - 中島直俊
- 編成企画 - 増本淳、野﨑理、大木綾子
- 演出 - 高丸雅隆
- プロデュース - 後藤庸介
ハイ・ヌーン
主人公のサラリーマン(男性)として和田が男役で出演。
ズンドコベロンチョ
主人公の設定を広告会社のエリートサラリーマンからIT業界の寵児に変更してリメイク。
思い出を売る男
キャスト
スタッフ
映画監督編
箱
キャスト
スタッフ
備考
幸せを運ぶ眼鏡
キャスト
スタッフ
- 編成企画 - 増本淳、野﨑理、大木綾子
- 脚本 - 宇山佳佑
- 監督 - 本広克行
- 総合プロデュース - 小椋久雄
- プロデュース - 牧野治康、岡林修平
事故物件
キャスト
スタッフ
バツ
キャスト
スタッフ
- 原作 - 原田宗典「バツ(×)」(『どこにもない短編集』所集 / 角川文庫)
- 編成企画 - 増本淳、野﨑理、大木綾子
- 脚本 - 長谷川徹
- 監督 - 山崎貴
嘘が生まれた日
キャスト
スタッフ
- 原作 - 渡辺優平『ウソキヅキ』(少年ジャンプ+掲載)
- 編成企画 - 増本淳、野﨑理、大木綾子
- 脚本 - 宇山佳佑
- 演出 - 清水崇
- プロデュース - 小椋久雄
放送日程
脚注
注釈
出典
外部リンク