ルーク・グレガーソン(Luke Gregerson、本名:ルーカス・ジョン・グレガーソン(Lucas John "Luke" Gregerson , 1984年5月14日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州クック郡パークリッジ出身のプロ野球選手(投手)。右投左打。現在は、フリーエージェント(FA)。
経歴
プロ入りとカージナルス傘下時代
2006年のMLBドラフトでセントルイス・カージナルスから28巡目(全体856位)指名され、プロ入り[1]。
パドレス時代
2009年の開幕前にトレードで、サンディエゴ・パドレスへ移籍した。4月6日のロサンゼルス・ドジャース戦で3番手として登板し、メジャーデビューを果たした[2]。
2010年はセットアッパーのマイク・アダムス、クローザーのヒース・ベルへの繋ぎとして、歴代最高(当時)の40ホールドを記録した[3]。
2011年のアダムス移籍後はセットアッパーとなった。クローザーの離脱時は代役を務めることもあった。
2013年はシーズン開幕前の3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ合衆国代表に選出された[4]。
アスレチックス時代
2013年12月3日にセス・スミスとのトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍した[5]。
2014年1月17日にアスレチックスと506万5000ドルの1年契約に合意した[6][7]。この年は72試合に登板し、3勝3敗1セーブ・22ホールド、防御率は自己ベストの2.12を記録した[2]。9月30日、カンザスシティ・ロイヤルズとのワイルドカードゲームでポストシーズン初登板を果たした。スコア7-4で迎えた8回裏、1アウト、ランナー1、2塁の場面で先発のジョン・レスターのマウンドを引き継いだが、1安打、1四球、1暴投でランナー2人を本塁に返してしまい、チームは延長戦の末に敗れた。オフにFAとなった[1]。
アストロズ時代
2014年12月12日にヒューストン・アストロズと総額1850万ドル+出来高[8]の3年契約を結んだ[9][10]。
2015年は抑えで起用され、64試合に投げて通算500登板にあと1試合とリーチを掛けた。防御率は5年ぶりに3.00を超えて3.10だったが、7勝3敗と大きく勝ち越してア・リーグ10位の31セーブを記録した[2]。また、自己ベストの与四球率をマークしたほか、WHIPを5年ぶりに1.00未満にまとめ上げるなど、投球内容は安定していた。10月6日のニューヨーク・ヤンキースとのワイルドカードゲームで登板し、1回無失点、無安打、2奪三振に抑えてポストシーズンでの初セーブを挙げ、ディビジョンシリーズ進出に貢献した。
2016年シーズン1試合目の登板で、通算500試合登板を達成。メジャーデビューから8年連続54試合 (MLBレギュラーシーズン試合数の3分の1) 以上となる59試合に登板したが、それでもキャリア最少だった。防御率3.28・4勝3敗15セーブ・WHIP0.97という成績を残したが、防御率はキャリアで1番高い数値だった。ただ、三振を奪う力が復活し、6シーズンぶりの10.0超となる奪三振率10.5をマークした。またこのシーズンは、対右被OPSが.440だったのに対し、対左被OPSは.746と左打者に痛打されることが多かった。オフの12月28日に第4回WBCのアメリカ合衆国代表への参加の意思を表明した[11]。
2017年はシーズン開幕前の2月9日に第4回WBCのアメリカ合衆国代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした[12]。主に抑えを務め、4試合で4イニングを無失点、3セーブを記録した。チームも3月22日の決勝プエルトリコ戦に勝利し、初の優勝を果たした[13]。
シーズンではチームトップとなる65試合に登板したものの、被本塁打が初めて10を超えるなど安定感を欠いた場面が多く、防御率4.57・WHIP1.34と成績を大きく落とした。一方、奪三振率は2年続けて10.0超と高水準を維持した[2]。オフの11月2日にFAとなった[14]。
カージナルス時代
2017年12月14日にカージナルスと2年総額1100万ドルで契約を結んだ[15]。契約には3年目の2020年に600万ドルの条件付き自動行使オプションが含まれている(行使条件は2年目に60試合登板または2年間で130試合登板で自動行使。条件を満たなかった場合は500万ドルの球団側選択オプションに変更となり、破棄された場合は100万ドルを受け取る)。
2019年5月17日にDFAとなり[16]、20日に自由契約となった[1]。
投球スタイル
81~85mphのスライダーが全投球の約半数を占め、88~91mphのシンカーが約4割を占める。フォーシームとチェンジアップも投げるが、頻度は低い[17]。グラウンドボールピッチャーであり、特に2015年以降のゴロ率は約60%となっている。
詳細情報
年度別投手成績
年
度 |
球
団 |
登
板 |
先
発 |
完
投 |
完
封 |
無 四 球 |
勝
利 |
敗
戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝
率 |
打
者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬
遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴
投 |
ボ 丨 ク |
失
点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P
|
2009
|
SD
|
72 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
4 |
1 |
27 |
.333 |
318 |
75.0 |
62 |
3 |
31 |
9 |
3 |
93 |
4 |
0 |
29 |
27 |
3.24 |
1.24
|
2010
|
80 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
7 |
2 |
40 |
.364 |
297 |
78.1 |
47 |
8 |
18 |
2 |
1 |
89 |
0 |
0 |
30 |
28 |
3.22 |
0.83
|
2011
|
61 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
3 |
0 |
16 |
.500 |
241 |
55.2 |
57 |
2 |
19 |
3 |
2 |
34 |
2 |
0 |
23 |
17 |
2.75 |
1.37
|
2012
|
77 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
9 |
24 |
1.000 |
294 |
71.2 |
57 |
7 |
21 |
3 |
3 |
72 |
3 |
0 |
19 |
19 |
2.39 |
1.09
|
2013
|
73 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
8 |
4 |
25 |
.429 |
268 |
66.1 |
49 |
3 |
18 |
2 |
4 |
64 |
1 |
0 |
24 |
20 |
2.71 |
1.01
|
2014
|
OAK
|
72 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5 |
5 |
3 |
22 |
.500 |
284 |
72.1 |
58 |
6 |
15 |
3 |
1 |
59 |
6 |
0 |
20 |
17 |
2.12 |
1.01
|
2015
|
HOU
|
64 |
0 |
0 |
0 |
0 |
7 |
3 |
31 |
0 |
.700 |
239 |
61.0 |
48 |
5 |
10 |
2 |
2 |
59 |
1 |
0 |
24 |
21 |
3.10 |
0.95
|
2016
|
59 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
3 |
15 |
15 |
.571 |
230 |
57.2 |
38 |
5 |
18 |
2 |
2 |
67 |
6 |
0 |
23 |
21 |
3.28 |
0.97
|
2017
|
65 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
3 |
1 |
18 |
.400 |
263 |
61.0 |
62 |
13 |
20 |
4 |
0 |
70 |
5 |
1 |
31 |
31 |
4.57 |
1.34
|
2018
|
STL
|
17 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
---- |
57 |
12.2 |
14 |
2 |
6 |
0 |
0 |
12 |
2 |
1 |
10 |
10 |
7.11 |
1.58
|
2019
|
6 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
.--- |
27 |
5.2 |
11 |
0 |
1 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
5 |
5 |
7.94 |
2.12
|
MLB:11年
|
646 |
0 |
0 |
0 |
0 |
35 |
36 |
66 |
189 |
.493 |
2518 |
617.1 |
503 |
54 |
177 |
30 |
18 |
621 |
30 |
2 |
238 |
216 |
3.15 |
1.10
|
- 2019年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
背番号
- 57(2009年 - 2013年)
- 44(2014年 - 2019年)
代表歴
脚注
関連項目
外部リンク
WBCアメリカ合衆国代表 |
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