マルコム・モーゼス・アダムズ・ブログドン(Malcolm Moses Adams Brogdon, 1992年12月11日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ出身のプロバスケットボール選手。NBAのワシントン・ウィザーズに所属している。ポジションはポイントガードまたはシューティングガード。
経歴
カレッジ
ジョージア州の高校から2011年にバージニア大学に進学。2011-12シーズンは27試合で起用されるも、翌2012-13シーズンは足の負傷でシーズン全休。2013-14シーズンは負傷から立ち直り、平均12.7得点、5.4リバウンド、2.7アシストを記録。2014-15シーズンは更に数字を伸ばし、平均14得点を記録し、ACCの1stチームと最優秀守備選手賞を受賞した。NBA入りに向けてのアピールをする為に "5年生" までプレーした。2015-16シーズンは平均18.4得点を記録し、2年連続の1stチームと最優秀守備選手賞に加え、同カンファレンスに最優秀選手賞も受賞した[1]。
ミルウォーキー・バックス
2016年のNBAドラフトで36位でミルウォーキー・バックスから指名され、7月30日に契約した[2]。2016-17シーズン、開幕からシックスマンとしてチームに貢献。12月31日のシカゴ・ブルズ戦では、負傷のマシュー・デラベドバに代わり先発で出場し、15得点、11リバウンド、12アシストを記録し、初のトリプル・ダブルを達成した[3]。以降先発に定着し、チームのプレーオフ出場に貢献。75試合で平均26.4分に出場し、10.2得点、2.8リバウンド、4.2アシスト、1.1スティールを記録した。リーグ史上初のドラフト2巡目指名選手の新人王に輝いた[4]。
2017-18シーズン、2018年1月22日のフェニックス・サンズ戦で自身初の30得点以上となる32得点を記録した[5]。2月1日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で左大腿四頭筋の腱を部分断裂し[6]、その後30試合を欠場した。このシーズンは48試合で平均29.9分に出場し、13.0得点、3.3リバウンド、3.2アシスト、0.9スティールを記録した。
2018-19シーズン、2019年3月15日のマイアミ・ヒート戦で右のかかとを痛めて[7]、その後もプレーオフも含めて21試合を欠場した。このシーズンは先発に定着し64試合で平均28.6分に出場し、15.6得点、4.5リバウンド、3.2アシスト、0.7スティールを記録した。フィールドゴール成功率50.5%、スリーポイント成功率42.6%、フリースロー成功率92.8%で、史上8人目(12度目)となる50-40-90クラブを達成し、フリースロー成功率1位も獲得した。
インディアナ・ペイサーズ
2019-20シーズン開幕前の2019年7月にサイン・アンド・トレードでインディアナ・ペイサーズに移籍し、ペイサーズと4年8500万ドルで契約した。ペイサーズではシューティングガードにビクター・オラディポ、ジェレミー・ラムがいることから、ポイントガードとして出場するようになり、アシストが大幅に増えた。シーズン中断(英語版)中の2020年6月25日、新型コロナウイルスの検査で陽性が判明した[8]。このシーズンは54試合に平均30.9分の出場で、16.5得点、4.9リバウンド、7.1アシスト(11位)、0.6スティールなどを記録した。
2020-21シーズン、2021年4月29日のブルックリン・ネッツ戦で右ハムストリングを痛めて、その後10試合を欠場した[9]。レギュラーシーズン9位で、プレーインゲームから復帰したが、1勝1敗でプレーオフ進出を逃した。このシーズンは56試合に平均34.5分の出場で、21.2得点、5.3リバウンド、5.9アシスト、0.9スティールなどを記録し、平均得点は初めて20点を超えた。
2021-22シーズン開幕前にペイサーズと2年4500万ドルで契約延長した[10]。このシーズンは怪我に苦しみ、自己最少の36試合の出場に終わった。
ボストン・セルティックス
2022-23シーズン、2022年7月9日にダニエル・タイス、アーロン・ネスミス、ニック・スタウスカス、マリーク・フィッツ(英語版)、ジュワン・モーガン(英語版)、2023年のドラフト1巡目指名権とのトレードで、ボストン・セルティックスへ移籍した[11]。この年、ブログドンは初のシックスマンとしての役割をこなし、初のシックスマン賞を受賞した[12]。
ポートランド・トレイルブレイザーズ
2023-24シーズン、2023年10月1日にドリュー・ホリデーとのトレードで、ロバート・ウィリアムズと共にポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍した。
個人成績
レギュラーシーズン
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2016–17
|
MIL
|
75 |
28 |
26.4 |
.457 |
.404 |
.865 |
2.8 |
4.2 |
1.1 |
.2 |
10.2
|
2017–18
|
48 |
20 |
29.9 |
.485 |
.385 |
.882 |
3.3 |
3.2 |
.9 |
.3 |
13.0
|
2018–19
|
64 |
64 |
28.6 |
.505 |
.426 |
.928* |
4.5 |
3.2 |
.7 |
.2 |
15.6
|
2019–20
|
IND
|
54 |
54 |
30.9 |
.438 |
.326 |
.892 |
4.9 |
7.1 |
.6 |
.2 |
16.5
|
2020–21
|
56 |
56 |
34.5 |
.453 |
.388 |
.864 |
5.3 |
5.9 |
.9 |
.3 |
21.2
|
2021–22
|
36 |
36 |
33.5 |
.448 |
.312 |
.856 |
5.1 |
5.9 |
.8 |
.4 |
19.1
|
2022–23
|
BOS
|
67 |
0 |
26.0 |
.484 |
.444 |
.870 |
4.2 |
3.7 |
.7 |
.3 |
14.9
|
2023–24
|
POR
|
39 |
25 |
28.7 |
.440 |
.412 |
.819 |
3.8 |
5.5 |
.7 |
.2 |
15.7
|
通算
|
439 |
283 |
29.4 |
.464 |
.391 |
.873 |
4.2 |
4.7 |
.8 |
.2 |
15.4
|
プレーオフ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2017
|
MIL
|
6 |
6 |
30.5 |
.400 |
.476 |
--- |
4.3 |
3.5 |
.5 |
.3 |
9.0
|
2018
|
7 |
5 |
26.6 |
.436 |
.263 |
.800 |
3.4 |
2.4 |
.1 |
.0 |
8.7
|
2019
|
7 |
2 |
28.3 |
.449 |
.378 |
.636 |
4.9 |
3.4 |
.7 |
.1 |
13.0
|
2020
|
IND
|
4 |
4 |
40.0 |
.400 |
.375 |
.893 |
4.3 |
10.0 |
1.0 |
.0 |
21.5
|
2023
|
BOS
|
19 |
0 |
24.9 |
.418 |
.379 |
.829 |
3.5 |
2.9 |
.2 |
.3 |
11.9
|
通算
|
24 |
17 |
30.3 |
.423 |
.376 |
.816 |
4.2 |
4.3 |
.5 |
.1 |
12.2
|
脚注
外部リンク
関連項目 |
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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|
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1940年代 | |
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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歴代ベスト10 | |
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プレーオフ 歴代ベスト10 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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