トニー・マラーノ(Tony Marano、1949年2月19日 - )は、アメリカ合衆国の作家・評論家。イタリア系アメリカ人[1]。
テキサス州に居住することから、日本のインターネットユーザーにはテキサス親父(Texas Daddy)と呼ばれている[1]。動画サイトでの評論活動のほか、雑誌や新聞でも執筆活動をしている。
人物
コネチカット州で生まれ[2]、生後数ヶ月の頃ニューヨーク市ブルックリン区に引越し、30年間過ごす[3]。ニューヨーク市立大学で歴史学を専攻して卒業[4]。卒業後はAT&Tの子会社のNew York Telephone(ベライゾンニューヨーク)に30年勤め、2006年の定年退職後はテキサス州に転居し、動画サイトを中心に評論活動を行っている[5]。ハンドルネームはPropaganda Buster(プロパガンダ・バスター)。
日本のインターネットユーザーからは「テキサス親父」と呼ばれる。本人もその通称を気に入っており、動画の中で自らを「テキサス親父」と称している事もある[6]。
活動
- 2011年2月に日本における支持者らが「テキサス親父日本事務局」を設立し、日本のファンへのサービス強化が行われている[12]。現在は日本事務局の関係者が翻訳して動画に字幕を付し、OUTSIDESOUNDのアカウントでYoutubeにとテキサス親父のアカウントでニコニコ動画に、それぞれ動画をアップロードしている。
- 2013年12月11日より、米ホワイトハウスのホームページの請願コーナーでオバマ大統領に像撤去を求める請願活動を始め[16][17]、5日後の12月16日に2万件以上の署名が集まった[18]。この請願にホワイトハウスは管轄権はホワイトハウスではなくカリフォルニア州にあると回答した[19]。
- 2014年1月11日より、夕刊フジで週一回(木曜日)の連載を執筆した[20]。2014年6月、韓国のYouTubeサイトで有害動画指定を受けて韓国内でテキサス親父動画は全て視聴が不可能[21][22]となり、当初は英語版のみであったがのちに他の言語の配信も全て規制された[23]。
主張
- アメリカ人でありながら日本を擁護する主張が多く、シーシェパードやグリーンピースを強く非難している[24]。また、中国共産党を始めとする社会主義・共産主義的反自由主義思想や、左翼的リベラル活動に批判的な評論が多い。また、イスラエルに肯定的である[25]。
- 日本の捕鯨に理解を示し、反捕鯨活動を批判している[26]。
- 日本が捕鯨非難の標的にされるのは、日本人が礼儀正しく丁寧なためであるとしている[27]。
- 捕鯨やイルカ漁への反対は西洋人の間でも少数派であるとしている[26]。
- 2011年5月に和歌山県太地町を初めて訪問した際、太地町長に対し「同じ西洋人が、太地町に来て漁の邪魔をしていることは恥ずかしい」と謝罪した[26]。
- アメリカによるトヨタ自動車批判について、アメリカの自動車メーカーとのリコール件数のデータを比較して不当なものであると非難している[28]。
- 2013年7月、米軍が捕縛した朝鮮人慰安婦から1944年に事情聴取した内容を記録した文書「日本人戦争捕虜尋問レポート No.49」を、米国国立公文書館より取り寄せた。この際、朝鮮人従軍慰安婦と呼ばれる存在は強制的に連行された「性奴隷」なる種類のものではなく、正規に雇用され、日本軍兵士よりも高い給料を得ていた売春婦だったことや、韓国が主張する「軍による強制連行」なる行為は捏造であることなどが同文書により判明したとマラーノは主張し、自身のウェブサイトに掲載した[29]。文書は1973年に公開された[30]もので、日本政府も1992年・1993年の調査における史料として、アジア女性基金で公開している[31]。
その他
著作
連載
単著
共著
ジャパニズム
図書
記事
- テキサス親父、他 「men's egg 2012年 7月号」、大洋図書、2012年6月14日。
- テキサス親父、他 「men's egg 2012年 11月号」、大洋図書、2012年10月13日。
- テキサス親父、百田尚樹「朝日の慰安婦報道を断罪する!」『月刊WiLL (ウィル) 2014年 9月号』、ワック、2014年7月31日。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク