クリストファー・グレッグ・ナーブソン(Christopher Gregg Narveson、1981年12月20日 - )は、アメリカ合衆国・アラパホ郡イングルウッド(英語版)出身の元プロ野球選手(投手)。左投左打。
経歴
プロ入りとマイナー時代
2000年のMLBドラフト2巡目(全体50位)でセントルイス・カージナルスから指名され、6月27日に契約。
2004年8月11日にラリー・ウォーカーとのトレードで、ルイス・マルティネスと共にコロラド・ロッキーズへ移籍。
2005年3月30日に金炳賢とのトレードで、チャールズ・ジョンソンと共にボストン・レッドソックスへ移籍。
カージナルス時代
2005年8月8日にウェイバーでカージナルスへ移籍。
2006年9月8日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビュー。10点ビハインドの7回裏から4番手として登板し、2回を投げ2安打2失点3奪三振だった。翌年からはまたマイナー暮らしが続いた。
2007年10月29日にFAとなった。
ブルワーズ時代
2007年12月3日にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結んだ。
2009年に3シーズンぶりにメジャーへ昇格し、先発とリリーフの両方で合計21試合に登板した。
2010年は主に先発5番手として初の規定投球回数に到達し、防御率は4.99ながらも自己最多の12勝を挙げた。
2011年も2年連続の二桁勝利を挙げ、ブルワーズの29年ぶりの地区優勝に貢献した。規定投球回数には僅かに届かなかったが、防御率は前年よりも改善した。プレーオフでは先発投手を4人以内で回すことが可能なため、ナーブソンはブルペンに回ることになった[1]。
2012年は左肩の回旋筋腱板再建手術を受けたため、シーズン序盤に2試合登板にとどまった。
2013年10月1日にFAとなった[2]。
ヤクルト時代
2013年12月25日、東京ヤクルトスワローズと契約に合意した事が球団から発表された[3]。
シーズンを通して1軍登録され、規定投球回に到達したのが石川雅規のみという投手陣の中でチーム2位のイニング数を記録している。しかし4勝11敗と大きく負け越し、防御率も4.53と悪く2014年12月2日に自由契約公示され退団した[4]。
マーリンズ時代
2014年12月6日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[5]。
2015年8月5日にメジャー契約を結んで25人枠入り。10月12日にFAとなった[6]。
2016年1月9日にマーリンズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[7]。4月3日にメジャー契約を結んで25人枠入りした。主にリリーフ投手として起用されたが、4月21日にDFAとなり[8]、23日に40人枠から外れる形でAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ降格した。8月9日に再びメジャー契約を結んで25人枠入りしたが、19日にDFA、21日に40人枠から外れる形でAAA級ニューオーリンズへ配属された。10月11日にFAとなった[9]。
インディアンス傘下時代
2017年2月14日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]。AAA級コロンバス・クリッパーズで主に先発として20試合に登板し、6勝7敗、防御率3.41の成績を残すもメジャーへの昇格はなく、シーズン終了後にFAとなった。
この年限りで現役引退。
投球スタイル
フォーシームの球速は80mph台後半に過ぎないが、スライダー、カーブ、チェンジアップの3つの変化球を投じる。2010年以降はチェンジアップを投げる割合が増えており、2011年は全投球のうち34%をチェンジアップが占めており、31.8%のジェレミー・ヘリクソン、30.8%のジェフ・フランシスらを抑えてメジャー最多だった[11]。
先発ローテーションの中心を担う力はないが、先発5番手としては安定した成績を残している。通算防御率は4.62だが、投球内容から本来あるべき防御率を算出するxFIPは通算で4.12と、防御率よりも良い値が示されている[12]。
詳細情報
年度別投手成績
年
度 |
球
団 |
登
板 |
先
発 |
完
投 |
完
封 |
無 四 球 |
勝
利 |
敗
戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝
率 |
打
者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬
遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴
投 |
ボ 丨 ク |
失
点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P
|
2006
|
STL
|
5 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
---- |
40 |
9.1 |
6 |
1 |
5 |
0 |
1 |
12 |
1 |
1 |
5 |
5 |
4.82 |
1.18
|
2009
|
MIL
|
21 |
4 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
1.000 |
205 |
47.0 |
45 |
7 |
16 |
1 |
2 |
46 |
4 |
0 |
22 |
20 |
3.83 |
1.30
|
2010
|
37 |
28 |
0 |
0 |
0 |
12 |
9 |
0 |
3 |
.571 |
724 |
167.2 |
172 |
21 |
59 |
3 |
5 |
137 |
6 |
0 |
96 |
93 |
4.99 |
1.38
|
2011
|
30 |
28 |
0 |
0 |
0 |
11 |
8 |
0 |
0 |
.579 |
699 |
161.2 |
160 |
17 |
65 |
1 |
1 |
126 |
4 |
1 |
82 |
80 |
4.45 |
1.39
|
2012
|
2 |
2 |
0 |
0 |
0 |
1 |
1 |
0 |
0 |
.500 |
41 |
9.0 |
10 |
2 |
4 |
0 |
0 |
5 |
0 |
0 |
8 |
7 |
7.00 |
1.56
|
2013
|
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
---- |
8 |
2.0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0.00 |
1.00
|
2014
|
ヤクルト
|
24 |
24 |
1 |
0 |
0 |
4 |
11 |
0 |
0 |
.267 |
593 |
137.0 |
136 |
16 |
53 |
0 |
2 |
96 |
6 |
3 |
75 |
69 |
4.53 |
1.38
|
2015
|
MIA
|
15 |
2 |
0 |
0 |
0 |
3 |
1 |
0 |
0 |
.750 |
121 |
30.1 |
24 |
7 |
9 |
0 |
0 |
32 |
0 |
0 |
15 |
15 |
4.45 |
1.09
|
2016
|
6 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1.000 |
38 |
8.1 |
10 |
3 |
2 |
1 |
1 |
6 |
0 |
0 |
8 |
8 |
8.64 |
1.44
|
MLB:8年
|
118 |
65 |
0 |
0 |
0 |
30 |
19 |
0 |
3 |
.612 |
1876 |
435.1 |
428 |
58 |
161 |
6 |
10 |
364 |
16 |
2 |
236 |
228 |
4.71 |
1.35
|
NPB:1年
|
24 |
24 |
1 |
0 |
0 |
4 |
11 |
0 |
0 |
.267 |
593 |
137.0 |
136 |
16 |
53 |
0 |
2 |
96 |
6 |
3 |
75 |
69 |
4.53 |
1.38
|
記録
- NPB投手記録
- NPB打撃記録
背番号
- 60(2006年)
- 38(2009年 - 2014年)
- 45(2015年 - 2016年)
脚注
関連項目
外部リンク