『遊☆戯☆王ARC-V』(ゆうぎおうアーク・ファイブ)は、テレビ東京系列で放送されていたテレビアニメ、2014年4月6日から2017年3月26日まで放送された。漫画版についても本項で記述する。『遊戯王アーク・ファイブ』[1][2]、「遊戯王ARC-V」[3] などと表記されることもある。
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』、『遊☆戯☆王5D's』、『遊☆戯☆王ZEXAL』に続くテレビ東京系列で放映された『遊☆戯☆王』のアニメシリーズ第5作目である。今までの作品と同じく『遊☆戯☆王アーク・ファイブ オフィシャルカードゲーム』とタイアップをしている。
パラレルワールドを題材にしており、過去の遊戯王アニメ作品の設定や登場人物が違う役割で登場するスター・システムが用いられている。また、中盤以降、群像劇の色合いが強いのも特徴。
これまでの作品のキャラクター原案は原作者である高橋和希であったが、今作では漫画版『遊☆戯☆王ZEXAL』の三好直人が担当している。監督は『遊☆戯☆王5D's』で同職を担当した小野勝巳、シリーズ構成は『遊☆戯☆王ZEXAL』で脚本を担当した上代務、キャラクターデザインは同作でゲストキャラクターデザインと作画監督を担当した横田明美、テレビシリーズで初となる総作画監督はこれまでの4作品で作画監督を担当した原憲一が起用されている。
2015年9月13日の第73話から9月27日の第75話にかけて、『遊☆戯☆王』シリーズの通算777話を記念し、『Vジャンプ』2015年7月号に使われた表紙のイラストとTVシリーズの映像を流用した歴代主人公の登場する特別版のオープニングを放送した[4]。また、同年の9月10日に発売された『アニメディア』10月号においては、各作品のキャラクターデザインのお祝いイラストメッセージと主人公を担当した声優陣のお祝いメッセージが掲載された[5]。
テレビ東京は2014年3月30日に『「遊☆戯☆王ARC-V」もうすぐ放送開始スペシャル!!』を放送した。本編に先駆けた情報の公開・声優陣紹介・主題歌発表などで構成された。その他の出演者はマギー審司、Hi-Hi等。
放送前の2014年3月17日から放送スタート後の4月21日まで「モンスターデザインコンテスト」を開催し、視聴者のデザインした「トランプ・ウィッチ」が採用され、第26話で「EMトランプ・ウィッチ」として登場し遊矢が使用した。このカードは後に「THE SECRET OF EVOLUTION」で収録されている。
『Vジャンプ』2014年7月号では原作が高橋和希(スタジオ・ダイス)、作画が三好直人の特別読切漫画が掲載された。同紙の2015年10月号では原案・監修が高橋和希(スタジオ・ダイス)、ストーリーが吉田伸、作画が三好直人、デュエル構成が彦久保雅博の漫画『遊☆戯☆王ARC-V』として連載が開始された。
海岸沿いに位置し、赤馬零王の開発した「質量を持つ立体幻影(ソリッド・ビジョン)」の普及によって「アクション・デュエル」が誕生し、デュエル技術のみが進歩している「舞網市」が舞台となっている。
36話において遊矢達の世界とはまた別の次元が存在し、それぞれ主戦術としているデュエルの召喚法によって呼ばれていることが判明した。後述のように、作中において遊矢達の世界をスタンダード次元、素良とユーリ達の世界を融合次元、ユートと黒咲達の世界をエクシーズ次元と呼び、その他にユーゴ達のシンクロ次元が存在する。
かつてアクションデュエルでエンターテイメントデュエリストとして名をはせた榊遊勝。しかし彼は3年前にストロング石島とのデュエル前に失踪。彼の息子榊遊矢は、そのことに傷つきながらも父を尊敬し、エンタメデュエリストを目指している。そんなある日、エキシビションとしてストロング石島とのデュエルの話が持ち上がり、遊矢はそれを受ける。ストロング石島とのデュエルで健闘するも、追い詰められた遊矢。しかし、その時、父から託されたペンデュラムが光り輝き、彼のカードが書き換わった。遊矢はペンデュラム召喚を行い、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでストロング石島に勝利する。
幼馴染の柊柚子や権現坂昇のサポート。謎の少年、紫雲院素良や、自分以外でペンデュラム召喚を使うレオ・コーポレーション社長、赤馬零児との出会いを経て、遊矢はペンデュラム召喚使いとして成長していく。
一方で赤馬零児はプロフェッサー・赤馬零王率いる融合次元「アカデミア」に対抗するため、プロデュエリストを目指す者達の登竜門「舞網チャンピオンシップ」を開催し、参加者の中から世界を守るための槍となる戦士、ランサーズを選抜しようとしていた。
大会が進む中、遊矢はアカデミアによって侵略されたエクシーズ次元のレジスタンスであり、自分と同じ顔を持つユート。そしてシンクロ次元のデュエリスト、ユーゴと出会い、4つの次元とその間で起きている次元戦争のことを知る。
その裏で、融合次元では赤馬零王が柚子を捕まえるべく、遊矢と同じ顔を持つ4人目の男ユーリを遊矢たちの住む世界、スタンダードへと送り込んでいた。そして、アカデミアに柚子と同じ顔をした妹瑠璃を攫われたユートの仲間黒咲隼を探しに同じく柚子と同じ顔の少女セレナもスタンダードへ向かう。
3回戦バトルロイヤルはセレナに加え、LDSでありながらアカデミアに通じるデニス・マックフィールドや風魔一族の日影と月影、敗者復活戦を認められた沢渡シンゴ、ユーゴも入り交じる大混戦となりながらも、生き残った遊矢達ジュニアユースのメンバーとセレナは、零児が創設したランサーズのメンバーに選ばれる。その裏でユーリに襲われた柚子はユーゴと共に以前から不思議な現象を起こしていたブレスレットの力で姿を消してしまう。
ランサーズの結成と別次元の脅威を世界に伝えた零児は遊矢・権現坂・黒咲・沢渡・月影・デニス・セレナ・ジュニア選手権で優勝した弟赤馬零羅と共に融合次元に対抗すべく、シンクロ次元と同盟を結ぶために次元を超えた。
シンクロ次元と同盟を結ぶため、そしてシンクロ次元に飛ばされてしまった柚子を救うため遊矢とランサーズはシンクロ次元・シティへやってくるが、到着直後に遊矢たちは警察組織「セキュリティ」に包囲されてしまう。しかしその窮地をシティのデュエリスト、クロウ・ホーガンによって救われる。そしてシティがトップスとコモンズに分かれた超格差社会であり、人々が自由の象徴であるライディング・デュエルに熱狂する世界だと知るのだった。
アカデミアを離反し、シンクロ次元の支配を目論む治安維持局長官ジャン・ミシェル・ロジェの策略によってランサーズは囚われの身となってしまうが、シティの意思決定組織行政評議会へ零児が接触に成功し、次元戦争への理解を得ていた。評議会はランサーズの力を測るため、遊矢達をフレンドシップカップへ出場させ、その前夜祭で遊矢はシティ最強のデュエリスト、ジャック・アトラスとデュエルするがジャックの圧倒的な力に敗北し、ジャックは遊矢に「お前のデュエルは独りよがりに過ぎない。エンターテイメントに程遠い」と言い放つ。
そして遊矢は敗者が地下のゴミ処理施設で強制労働をさせられる事を知り、観衆に敗者の末路を訴えるが、競争社会で生きる人々にその訴えは届かなかった。自分の信じるデュエルが通じない現実に遊矢の心は晴れずにいたが、月影から零羅のメッセージを得た遊矢は自身のデュエルが「独りよがり」である意味を悟り、次元戦争やランサーズへの理解、敗者の末路を変えるには勝つしかないという答えを得て、シティに本当の笑顔を取り戻すことを決意する。
しかし、デニスがアカデミアであり、瑠璃の拉致への関与が暴露されたことで事態は急変する。ロジェは「キングス・ギャンビット」を発動して行政評議会を制圧。シティの主導権を握り、遊矢も再会した素良を通じてアカデミアが柚子とセレナを捕まえるために動き出していることを知るのだった。
フレンドシップカップ三日目の夜、遂にユーリとアカデミアの精鋭部隊「オベリスク・フォース」が現れた。遊矢と地下へ送られたランサーズはすぐさま迎撃に向かい、素良もアカデミアと決別しランサーズに協力。柚子やセレナと同じ顔の幼馴染みリンを連れ去られたユーゴもその犯人であるユーリを追う。そして、ロジェもアカデミアより先に柚子とセレナを確保すべく、凶悪犯セルゲイ・ヴォルコフとセキュリティを迎撃に回す。ランサーズとユーゴ、アカデミア、ロジェによる三つ巴の戦いがシティで繰り広げられる中、クロウの仲間シンジ・ウェーバーもトップスの支配を覆すべく革命を起こす。
アカデミアとの激戦の中、ユーゴのクリアウィング・シンクロ・ドラゴン、ユーリのスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン、ユートのダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン、そして遊矢のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが集まった時、遊矢達四人とドラゴンが共鳴を始め、ユーゴとユーリはどこかへと消える。
アカデミア・ロジェとの三つ巴の争いで、セレナはアカデミア、柚子はセルゲイに連れていかれてしまう。柚子を確保したロジェは大会の準決勝でセルゲイにジャックを倒させようとするが、セルゲイはジャックに敗れ、コモンズ達に破壊されてしまう。
二人を守れなかった遊矢は柚子を助けに行こうとするが、ジャックのデュエルと柚子の檄により、ジャックとデュエルすることを決める。
コモンズによる暴動で波乱のまま幕を開けたフレンドシップカップ決勝戦、いまだに父・遊勝のエンタメデュエルに固執する遊矢にジャックは怒りを表す。しかし遊矢が「ペンデュラム召喚」が自身のオリジナルのデュエルだと気付き、チューナーを必要としないシンクロ召喚やペンデュラム召喚を駆使したコンボ戦術によってジャックを破り、シティを笑顔でひとつにした。
一方、柚子を連れてアカデミアへ逃げ込もうとしたロジェも零児に倒され、遊矢はジャックとクロウの協力で柚子を取り戻した。しかし、万策尽きたロジェはシティとランサーズを道連れにすべく次元転送装置を暴走させてワームホールに吸い込まれた。更に遊矢、柚子、権現坂、沢渡、黒咲の5人も別の次元へ飛ばされてしまう。
ロジェが暴走させた次元転送装置により遊矢、権現坂、沢渡、黒咲が飛ばされた先はアカデミアの侵略により廃墟と化したエクシーズ次元・ハートランドだった。
アカデミアによる無抵抗の一般市民のカード化が繰り返される中、遊矢たちはアカデミアの兵士をカード化するデュエリスト、天城カイトと出会い、レジスタンスの神月アレンと笹山サヤカからカイトの家族がアカデミアにカード化された事を知る。
一方、柚子は運悪くアカデミアが存在する融合次元に飛ばされていた。アカデミアの追っ手から追われるところを儀式召喚使い・天上院明日香に救われた柚子はアカデミアから脱走した生徒たちが集まるデュエルスクール遊勝塾で3年前に行方を暗ました榊遊勝と再会し、ユーゴとも合流した。遊勝は3年前に零児から次元戦争のことを聞き、それを阻止すべく融合次元へ向かったつもりがエクシーズ次元へ飛ばされ、更にハートランドを侵攻する総司令官エド・フェニックスによって融合次元に飛ばされていたのだった。
復讐に囚われるカイト。ランサーズを討伐するためハートランドに派遣されたタイラー姉妹。そしてデュエルは戦いの道具であるとして「デュエルで笑顔を」という考えを否定するエド・フェニックスらと遊矢たちはデュエルを繰り広げ、その心を溶かしていく。
過ちに気付き、プロフェッサーと決別したエドの協力を得て、負傷した黒咲をエドに預けたランサーズはカイトと共に融合次元へ向かい、柚子と合流する。一方、帰還したデニスは遊勝達を追うがカイトとのデュエルに敗れ、ランサーズへの仲間としての想いと瑠璃とリンの居場所を告げて自らカード化して自決する。そして、柚子もまたアカデミアに洗脳されたセレナによって連れ去られるが、シンクロ次元に取り残された零児達がクロウと共に合流し、プロフェッサーが実行しようとしているアークエリア・プロジェクトとリバイバル・ゼロに遊矢と柚子、二人と同じ顔の8人が根幹をなす事実を零児から聞かされる。
遊矢達より一足先にアカデミアに乗り込んだユーゴとカイトはリンと瑠璃を見つけるが、二人はセレナと同様アカデミアの研究者ドクトルのパラサイト・フュージョナーによってプロフェッサーの忠実な兵士とされていた。アカデミアとの激戦の中、ジャックも合流するがクロウと月影、明日香がカードにされると共に柚子もドクトルによって洗脳されていた。怒りに燃える遊矢とユートは覇王黒竜 オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンに続く第二の竜覇王烈竜 オッドアイズ・レイジング・ドラゴンで瑠璃とセレナを撃破するが、二人の洗脳を解くことは出来ず、ドクトルの研究室に閉じ込められてしまう。そして、零児と遊勝は零羅と共にプロフェッサーに対面していた。
プロフェッサー赤馬零王は驚愕の真実を語る。かつて四つの次元は一つの世界であった。その世界でプロフェッサーはリアルソリッドビジョンシステムを完成させ、デュエルを新たなステージ、すなわちスタンダードのアクションデュエルへと導いたのだった。しかし、その中で一人のデュエリストが相手を傷つけるスタイルに目覚める。最初は動揺した客達も熱狂し、彼も客の要望に応え、他のデュエリスト達も彼と同じスタイルを取る。そして、彼はスタンダード、融合、シンクロ、エクシーズの頂点に位置する4体のドラゴンを操り世界の頂点に立った。その男の名はズァーク。ズァークは「もっと強く、もっと激しく、もっと興奮するデュエルを求める」人々の飽くなき欲求によって暴走、リアルソリッドビジョンで身体を得たドラゴン達は人間の欲求を満たすために戦わされた報復を始める。更にズァークは時空を司るアストログラフ・マジシャンの力で4体のドラゴンと一つになり覇王龍ズァークとして世界を破滅させようとしていた。
悪魔を生み出した責任を果たすべく、プロフェッサーはズァークを倒すために自然界の力を宿す四枚のカードを作り出した。その四枚のカードを彼の娘レイが持ち出し、ズァークに挑む。その時、ズァークは4体のドラゴンに分裂すると共に世界も四つの次元に別れた。分裂した世界でプロフェッサーは娘を探し、レイが四つの次元で柚子、セレナ、瑠璃、リンとして生まれ変わったことを突き止めた。そして、アカデミアにカード化させた人々達の生命エネルギーで四つの次元を統合した第五次元 アークファイブを作り、レイを復活させようとしていた。それこそがアークエリアプロジェクトとリバイバルゼロの真実。そして、ズァークもレイと同じく遊矢、ユート、ユーゴ、ユーリの四人に別れていた。
次元を統合すると共に柚子達をレイに戻そうとするプロフェッサーを阻止するために、遊矢と零児はプロフェッサーに戦いを挑む。激戦の中、遊矢はズァークとして覚醒しかけるが、遊勝はかつてプロフェッサーが作った欠陥カード「衝撃の拘束剣」でデュエルを強制終了すると共に遊矢を拘束し、ズァーク復活を阻止するために行動を起こす。しかし、ユーゴはユーリに吸収され、遊矢を守ろうとした遊勝も敗れ、柚子達はアークファイブの中に消えてしまう。遊矢は怒りに呑まれかけながらもズァークを抑え、零児達の想いを受けてユーリに勝利する。だが、勝利した遊矢はズァークとなり、四つの次元も一つに戻ろうとしていた。
ランサーズは遊矢を元に戻すべくズァークに戦いを挑むが、ペンデュラムを含む全ての召喚を操るズァークに倒されていく。一方、統合しても尚レイが復活しないことを知り、再び世界を4つに分裂させてつくりなおそうとするプロフェッサーも敗れ、ズァークは恐るべき真実を告げる。ペンデュラム召喚はレイに敗れ、四つに分かれる間際に揺れ動いたズァークの復讐心が生み出した物、つまり遊矢ではなくズァークこそがペンデュラムの真の創始者であった。零児さえも破ったズァークの前に現れたのはレイの意思とーつとなった零羅だった。零羅はかつてレイがズァークを封じた四枚の魔法カード「エン・フラワーズ」、「エン・ムーン」、「エン・ウィンズ」、「エン・バーズ」でズァークの力を封じると共にレイとなっても存在し続けた柚子の意志が遊矢に届いた。そして、遊矢の協力を得た零羅はズァークを撃破し、再び四つに分かれて復活しようとするズァークを自身に封じ込めることで遊矢を解放した。
遊矢はいつものように遊勝塾でデュエルの腕を磨いていた。そこにはいつものメンバーがいたが、何故か修造が持っているハリセンや誰に貰ったかも分からないローラーブレードに違和感があった。
一方、レオコーポレーションにいる零児達は気づいていた。ズァークが倒されたあの日、世界が再び四つの次元に分かれたことでスタンダードがペンデュラム次元に生まれ変わっていたことを。そして、ズァークを封じた零羅が赤ん坊に戻っており、その中にズァークの意識が宿っていることも。さらに姿を消したレイの分身の柚子達を救うために、そして遊失は異世界の人々達の笑顔を取り戻すために旅立った。
エクシーズ次元でデニス、融合次元で黒咲とデュエルを行った直後、遊矢の元にジャック・アトラスが現れる。ジャックは遊矢が四天の竜を使用しなかった事から「ドラゴンを恐れている」といい、遊矢にデュエルを申し込む。このデュエルを通じて遊矢は自分の中にいるユート、ユーゴ、ユーリ、四匹のドラゴン達と心を通い合わせ、ジャックに勝利する。その後、プロテストの最終試験と称して赤馬零児とデュエルを行い、勝利。互いに熾烈を極めたデュエルを通じて零羅は笑顔を取り戻し、同時にレイの分身が統合した状態で柚子が復活。遊矢と再会を喜びあった後で、遊矢は父・遊勝にプロデュエリストとしてデュエルを挑み、物語は幕を閉じる。
主人公・遊矢と、主人公と同じ顔のユート、ユーゴ、ユーリ。髪型や色はそれぞれ異なるが、設定上同じ顔のため作中の人物には見分けが付かない。そのほかにも召喚法の名を持つドラゴン族モンスターをエースとしている。
この内、2人以上が近くにいる場合に柚子も近くにいると、柚子のブレスレットが輝き1人を除いて離れた場所や別の次元へ飛ばされてしまう現象が起きる。また、柚子以外のブレスレットも遊矢達のズァークの意識が強く出れば、それに反応する。
彼らはかつて一つだった世界のプロデュエリスト・ズァークの分身であり、召喚法に応じた四つの次元のドラゴンを操っていた。
世界が4体のドラゴンと共に四つの次元に分裂した後、復活するべく様々な形で四つの次元に現れ、シンクロ次元で4体のドラゴンが揃った時、四人はズァークに戻ろうとしていた。そして、アカデミアでの決戦で遊矢がユーリに勝利したことで復活を成し遂げてしまう。
ヒロイン・柚子と、ヒロインと同じ顔の瑠璃、セレナ、リン。遊矢達と同様に顔が似ている。また遊矢達と同様に髪型や色はそれぞれ異なるが、設定上同じ顔のため作中の人物には見分けが付かない。4人がそれぞれ形状が異なるブレスレットを身に着けている。また、遊矢達に何かが起こるとブレスレットが光っており、シンクロ次元では遊矢の暴走に柚子とセレナのブレスレットが反応していた。融合次元編では既にアカデミアに連れ去られていた柚子以外の三人はドクトルの「パラサイト・フュージョナー」によって操られ、後に柚子も同様に操られる。また、柚子も「アークエリアプロジェクト」の中核として4人全員がその対象として予定されている為に当初から狙われていた。後にドクトルが零王によってカード化されたことで彼女たちの洗脳は解かれた。
遊矢達四人がズァークの分身であるように、彼女達はプロフェッサーの娘・レイの分身であった。プロフェッサーは彼女達を一つにしてレイを復活させるべく、集めようとしていた。
同時に彼女達は何らかの形でズァークの分身である遊矢達と接点を持ち、それはレイがズァーク復活を阻止するために側に居続けていた。ブレスレットはレイが使った四枚のカードの力の象徴であると共にズァークの分身達が接近した状態で柚子が現れると、復活をさせないために彼らを別の場所に飛ばしている。
今作では4つのパラレルワールドが存在し、スタンダードを除く3つの次元で抗争が起きている。また、各次元ごとに過去作を彷彿とさせる要素がある。スタンダード以外の3つの次元はデュエルでエクストラデッキを使用する召喚方法に応じた発展をしており、融合、シンクロ、エクシーズの3つが存在する。基本的に4つの次元は互いの存在を認知していないが、融合次元のアカデミアと遊勝塾[45]、エクシーズ次元のレジスタンス、シンクロ次元のユーゴと行政評議会、スタンダードのランサーズとLDSと榊遊勝はその事実を認識している。スタンダードを除く3つの次元は呼称通りその召喚方法しか存在せず、無論ペンデュラム召喚は3つの次元のデュエリストも知らない物であり、その次元の名称ではない召喚方法はペンデュラムを含め未知の召喚方法と認識されている[46]。各次元にはそれぞれ遊矢にそっくりな三人(ユート・ユーゴ・ユーリ)と柚子にそっくりな三人(瑠璃・リン・セレナ)がいて、この8人の間では不思議な共鳴現象が起きる。
四つの次元は元々一つの世界で、全ての召喚法とリアルソリッドビジョンは元々その世界に存在していた物である。しかし、悪魔のデュエリストであるズァークが自らが操る各召喚法のドラゴンと1つとなり覇王龍ズァークとなって滅亡の危機にさらされる。その暴走を赤馬零王の娘レイが止めた折、世界が覇王龍ズァークとなった4体のドラゴンが司る召喚法に応じた形に分裂した。それに伴ってズァークとレイも四つの次元に分裂して転生している。
その後の四つの次元で当時の因縁から、ズァークとレイの分身達は何かしらの接点を持っている。
榊遊矢と柊柚子、「オッドアイズ・ドラゴン(後にオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとなる)」が転生した融合、シンクロ、エクシーズが存在しない次元。全ての基礎となり、中心の世界のことだとユートは遊矢に言及した。
次元戦争を知った零児の方針によりLDS主導の下で融合、シンクロ、エクシーズが導入されるが、スタンダードの名の通り基礎の召喚法しか出来ずその上の発展的召喚法をまだ習得していない[47]。加えてデュエルが単なる娯楽であったこともあり、命懸けの戦いを経験しているアカデミアやレジスタンスからは、スタンダードの決闘者は生温いと見られている。
作中では「スタンダード」という呼称が主であったが、シンクロ次元以降は次元を着けて呼ばれることが多くなる。
ズァークが倒され、世界が再び四つに引き裂かれた後はペンデュラム次元に変化している。
ユーリとセレナ、「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」が転生した融合召喚を使用する次元。「アークエリアプロジェクト」実現のためアカデミアが突如エクシーズ次元に侵攻し、その世界の住人をカード化する。
零児の回想ではシンクロ次元にも侵攻することが示唆され、最終的にはスタンダードも含めた4つの次元を統一する目的のためにアカデミアが活動をしている。
プロフェッサーはレイの行方を追う中でセレナを発見し、アカデミアを拠点としてレイを取り戻すべく「アークエリアプロジェクト」と「リバイバルゼロ」実行を目論む。
ユートと黒咲瑠璃、「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」が転生したエクシーズ召喚を使用する次元。都市名が「ハートランド」で、『遊☆戯☆王ZEXAL/ZEXALII』を彷彿とさせる。
本来デュエルは争いのための道具ではなく、スタンダードでの普段のデュエルと同じく皆が楽しむためのものだった。しかし、ある日アカデミアに侵略され戦場と化し、多くの住人がカード化される。この為、生き残った者達はデュエルを戦う為の術として使わざるを得なくなっている。
更に生き延びた人々にとってレジスタンスとアカデミアを問わずデュエリストとデュエルが憎悪と恐怖の対象にもなっている。
ユーゴとリン、「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」が転生したシンクロ召喚を使用する次元。都市名が「シティ」で、デュエルの際にD・ホイールに乗るなど、『遊☆戯☆王5D's』を彷彿とさせる。ユートとユーゴのお互いの誤解から、エクシーズ次元の人々は「融合の手先」と勘違いしていた。ユーゴがオベリスクフォースを撃退した様子を見た零児がまだアカデミアの手が伸びていないと判断し、同志を募るためにこの次元へ移動した。
スタンダード次元では、様々な塾やスクールがあり、そこでデュエルを学び、それぞれのコンセプトに合うデュエルスタイルを確立し、しのぎを削っている。
遊矢、ユート、ユーゴ、ユーリの四人が持つドラゴン族モンスター。最終的には全てが遊矢の手に渡る。名前の由来は136話のズァークの召喚口上より。
元々は悪魔のデュエリスト「ズァーク」のカードであり、スタンダード、融合、シンクロ、エクシーズの四つの召喚法の頂点に位置する存在。人間に復讐をするためにズァークと共に「覇王龍ズァーク」となって世界を滅ぼそうとしたが、レイによって封じられた際に召喚法に応じた次元に分裂した。
「オッドアイズ」を含む全てのドラゴンがその召喚方法の名を持ち、細部は異なるが顔や牙を始め似通っている部分が多い。二体以上のドラゴンが現れると所有者とドラゴンの間で共鳴現象が起こり、場合によっては所有者がズァークの凶悪性を発揮するほか、他の所有者のデュエルに同調して、自分がデュエルをする感覚を得ると共に柚子達のブレスレットも共鳴している。
シンクロ次元以降はこれらの現象が頻繁に起こり、遊矢は自分達とドラゴンに何か関係があると疑っていた。シティでのアカデミアとの戦いで遂に四体が一堂に会した。その時には四人がこれまでにないほど強く共鳴すると共にドラゴンが黒いオーラを纏い、シティ上空に不気味な渦が出現した。
ズァークの分身と同じく一つになろうとする意志があり、分身同士のデュエルでは勝者が敗者を取り込み、そのカードも勝者の手に渡る。ただし、遊矢とユートの場合はユーゴが近くにいなかったために敗北したユートを遊矢が取り込んでいる。
「四天の竜」と一つになったズァーク自身とその眷属である「覇王眷竜」となった「四天の竜」。「四天の竜」の変異体はオリジナルと同じ攻撃力と守備力を持ち、効果は「四天の竜」がより強力になった物となっている。変異体の共通効果は、「覇王龍ズァーク」が存在する時に相手が該当するモンスターを特殊召喚したらフィールドの「覇王眷竜」二体をコストに正規の召喚法扱いで自らを特殊召喚する効果、同時に自分以外の同じ召喚法のモンスターを攻撃できない効果とエクストラデッキに戻すことで「覇王眷竜」二体を特殊召喚してそのモンスターと同じ種類のモンスターの攻撃力を0にするもの。
プロフェッサー赤馬零王が「覇王龍ズァーク」を打倒するために作り出した四枚の永続魔法。人間の欲望で生み出されたズァークを倒せるのは数億年かけて積み重ねられた自然界の営みという理論に基づき、自然界のエネルギーをカードに変換したもの。レイによって使用され、ズァークを打倒すると共にその力を象徴するブレスレットがレイの分身達に委ねられる。
「四天の竜」と対をなすカードであり、「エン・フラワーズ」以外の三枚は該当するモンスターが墓地に三体以上存在することが発動条件であり、該当モンスターの効果を無効にして通常モンスター扱いにする共通効果を持つ。
それぞれが自分のいる次元の召喚方法を軸にしている。ただし、幻奏のみ融合が、月光のみペンデュラムモンスターが含まれている。
花鳥風月がモデルとなっており、幻奏が「花」、LLが「鳥」、WWが「風」、月光が「月」に当てはまっている。
プロフェッサーがズァークを封じるために作った自然界の力を持つ魔法カードから派生したものであり、ブレスレットもそれに沿った形状をしている。
赤馬零児が選んだデュエリスト達が使用するカテゴリ。沢渡の魔界劇団以外は物語開始当初から彼らが所有していたカテゴリであり、DD以外はペンデュラムモンスターが存在しなかった。しかし、ランサーズ結成後はペンデュラムモンスターが投入されるようになる。
『遊☆戯☆王ARC-V』(ゆうぎおうアーク・ファイブ)は『Vジャンプ』2015年10月号(2015年8月発売)から2019年6月号(2019年4月発売)まで連載された。
漫画は『遊☆戯☆王ARC-V』キャラクターデザイン原案、および漫画版『遊☆戯☆王ZEXAL』を担当した三好直人。 ストーリー構成は本作のTVシリーズには関わっていない、吉田伸が担当する。 過去の漫画版とは違い、今回はストーリー構成とは別途にデュエル構成担当者が用意されている。
『Vジャンプ』2014年7月号(2014年5月発売)に『Vジャンプ』創刊21周年記念として本作の特別読み切り漫画が掲載された。コミックスや単行本等には未収録。 榊遊矢と赤馬零児によるアクションデュエルが全19ページで描かれた。なお、こちらの読み切りは上記の連載版と違い、ストーリー担当の名前は記載されていない。
『遊☆戯☆王ARC-V 最強デュエリスト遊矢!!』(ゆうぎおうアーク・ファイブ サイキョーデュエリストゆうや)は『最強ジャンプ』2015年5月号(2015年4月発売)から2017年9月号(2017年8月発売)まで連載された漫画。
漫画は『遊☆戯☆王 Dチーム・ゼアル』を担当した友永晃浩。
『遊☆戯☆王 Dチーム・ゼアル』同様、頭身がややデフォルメして描かれている。
Strategi Solo vs Squad di Free Fire: Cara Menang Mudah!