神奈川県立厚木高等学校(かながわけんりつ あつぎこうとうがっこう 英: Kanagawa Prefectural Atsugi High School)は、神奈川県厚木市戸室二丁目に所在する公立高等学校。通称は「厚高」(あつこう)。神奈川県の学力向上進学重点校および国のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている。2022年に創立120周年を迎えた[1][2][3]。
概説
1902年創立。神奈川県立の3番目の旧制中学校として開校。開校当時の校名は、神奈川県立第三中学校である。
小田原の県立第二中学校設立の後、第三中学校建設への機運が高まったため各地で誘致運動が展開された。その後、県立第三中学校の設立をめぐって、厚木派対藤沢派による対立が生じた。最終的には知事が原案を執行し、高座郡海老名村への設置を決定したが、その後用地確保が困難となり、愛甲郡南毛利村に設置場所を変更となる。その結果、現在の厚木市戸室に神奈川県立第三中学校(現:厚木高校)が開校した。
現在同校は、神奈川県の学力向上進学重点校に指定されている。また、文部科学省からは2013年から5年間のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)、国立教育政策研究所の学習指導実践研究協力校(平成24年度、国語・外国語・数学)に指定されていた[4]。なお、厚木高校は令和2年度から、「豊かな創造性を持ち独創性の高い研究を推進し科学技術イノベーションを担う人材の育成」という課題[5]において、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)基礎枠実践型研究開発の5年間継続が内定した[6]。
同校の学習では70分授業が採用され、文理分けを3年進級時に行う。
沿革
(沿革節の主要な出典は公式サイト[7])
- (SSHプログラムにより、科学コンテスト等受賞多数)
基礎データ
所在地
厚木市戸室の丘
アクセス
校章
旧制中学校時代のものを受け継いでおり、3つの剣を組み合わせている。剛健・真剣・勤倹の3つの「ケン」と、智・仁・勇の三徳を表す。三剣マークの中央部分の「高」の文字は高等学校を意味し、旧制中学校時代は「中」の文字が配されていた。
校歌
校歌歌詞には「高校」や「厚木」の語句はないが、「戸室の丘辺」「阿夫利の高嶺(大山)」「相模の流れ(相模川)」「相州健児」などが用いられている。
進路等
生徒の多くが国公立大学進学を目指している。私立大学の合格者も多く、2021年度の高校MARCH合格者ランキングでは全国1位、早慶上智理科大実合格者数[9](同じ大学の複数学部に受かっても合格者1人とカウントする)ランキングでは全国20位、全国公立では日比谷、横浜翠嵐、県立船橋、県立川越、県立千葉に次いで6位だった。
また、1960年以降東京大学の合格者を欠いたことがない。
学校行事等
学園祭の総称は「戸陵祭(こりょうさい)」。体育祭および文化祭の正式名称はそれぞれ「戸陵祭体育部門」および「戸陵祭文化部門」である。文化部門は例年9月に2日間にわたって一般公開で開催されるが、体育部門(5月下旬、1日間)は原則として保護者のみに公開される。体育部門ではペアダンスがある。また、体育部門当日及び前日は髪を染めてもよい。その他に、駅伝大会や球技大会が、それぞれ年に1度開催される。
試験は5月にプレ中間試験、6月に前期中間試験、9月に前期期末試験、11月に後期中間試験、3月に後期期末試験がそれぞれ行われる。学年末試験は行われない。
部活動
校門
校舎
グラウンド方向
グラウンド
- 陸上部
- 柔道部
- ダンスドリル部
- 硬式野球部
- 器械体操部
- バスケットボール部
- 水泳部
- サッカー部
- 男女硬式テニス部
- 男女軟式テニス部
- 男子バドミントン部
- バレー部
- 剣道部
- 弓道部
- 卓球部
- 山岳部
- 物理化学部
- 生物部(SS研)
- 文芸部
- 美術部
- 茶華道部
- 吹奏楽部
- 写真部
- 音楽部
- 英語部(ESS)
- 演劇部
- 囲碁将棋部
- 園芸部
- 新聞部
- 軽音楽部
- アコースティックギター部
- AIC同好会
- クイズ研究同好会
著名な関係者
卒業生
政治・行政・司法
学術・研究
医学
経済
スポーツ
芸能・マスコミ
文化・芸術
教職員
神奈川県立厚木高等学校を舞台とした作品
- チアリーディングのコンテストで米国で最も伝統と権威がある全米チアダンス選手権の2004年大会に参加しチームパフォーマンス部門で日本の高校生として初の総合グランプリを獲得した同校ダンスドリル部[10] の実話をモデルに製作されたドラマ(横内謙介脚本、榮倉奈々主演)。六角精児のほか、同校ダンスドリル部OGの山下幸乃、福島彩子が出演。
脚注
関連項目
- 横内謙介、六角精児ら同校演劇部出身のメンバーを中心に結成された劇団。
外部リンク