木古内町(きこないちょう)は、北海道渡島総合振興局中部にある町。
概要
町名の由来
アイヌ語に由来し、現在の木古内川から名づけられた。
一説には、干満の差が激しく、満潮時に潮が川を逆流することから「リリオナイ(リロナイ)[1]」(波・入れる・川:潮の差し入る川)と呼ばれたためとされる[2]。
地理
渡島管内、渡島半島南西部に位置。南部は津軽海峡に面し、北部は山岳。木古内市街地のわずかな平野部を除いて、ほとんどは山岳・丘陵地帯。
江戸時代から交通の要所で、沿岸に沿って北海道新幹線、国道228号、道南いさりび鉄道線が走る。青函トンネル及び海峡線開通後、木古内駅は特急停車駅となり、2016年3月26日には北海道新幹線が開業した。
地形
山地
- 主な山
河川
- 主な川
湖沼
- 主な湖
気候
ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に属するが、冬は積雪が多く「特別豪雪地帯」に指定されている。
木古内(1991年 - 2020年)の気候
|
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
最高気温記録 °C (°F)
|
11.6 (52.9)
|
15.5 (59.9)
|
16.7 (62.1)
|
25.4 (77.7)
|
30.4 (86.7)
|
29.8 (85.6)
|
34.2 (93.6)
|
34.1 (93.4)
|
32.5 (90.5)
|
27.5 (81.5)
|
23.4 (74.1)
|
16.9 (62.4)
|
34.2 (93.6)
|
平均最高気温 °C (°F)
|
0.9 (33.6)
|
1.7 (35.1)
|
5.5 (41.9)
|
11.4 (52.5)
|
15.9 (60.6)
|
18.8 (65.8)
|
22.7 (72.9)
|
25.1 (77.2)
|
22.9 (73.2)
|
17.0 (62.6)
|
9.9 (49.8)
|
3.1 (37.6)
|
12.9 (55.2)
|
日平均気温 °C (°F)
|
−2.3 (27.9)
|
−1.8 (28.8)
|
1.5 (34.7)
|
6.7 (44.1)
|
11.4 (52.5)
|
15.1 (59.2)
|
19.4 (66.9)
|
21.6 (70.9)
|
18.3 (64.9)
|
12.0 (53.6)
|
5.6 (42.1)
|
−0.2 (31.6)
|
8.9 (48)
|
平均最低気温 °C (°F)
|
−5.7 (21.7)
|
−5.4 (22.3)
|
−2.6 (27.3)
|
1.8 (35.2)
|
7.1 (44.8)
|
11.8 (53.2)
|
16.7 (62.1)
|
18.5 (65.3)
|
14.0 (57.2)
|
7.1 (44.8)
|
1.5 (34.7)
|
−3.4 (25.9)
|
5.1 (41.2)
|
最低気温記録 °C (°F)
|
−14.9 (5.2)
|
−15.6 (3.9)
|
−14.1 (6.6)
|
−9.1 (15.6)
|
−0.9 (30.4)
|
3.5 (38.3)
|
7.6 (45.7)
|
9.6 (49.3)
|
3.2 (37.8)
|
−1.1 (30)
|
−7.9 (17.8)
|
−13.0 (8.6)
|
−15.6 (3.9)
|
降水量 mm (inch)
|
96.9 (3.815)
|
79.8 (3.142)
|
72.7 (2.862)
|
76.1 (2.996)
|
87.4 (3.441)
|
87.7 (3.453)
|
132.7 (5.224)
|
159.9 (6.295)
|
153.8 (6.055)
|
110.2 (4.339)
|
122.4 (4.819)
|
120.8 (4.756)
|
1,293 (50.906)
|
平均降水日数 (≥1.0 mm)
|
19.3
|
16.5
|
14.7
|
9.8
|
10.4
|
7.9
|
9.6
|
9.7
|
11.1
|
12.6
|
15.6
|
20.1
|
156.6
|
平均月間日照時間
|
85.7
|
97.8
|
158.7
|
194.8
|
192.1
|
150.4
|
123.3
|
149.2
|
165.8
|
165.1
|
103.8
|
80.7
|
1,667.4
|
出典1:Japan Meteorological Agency
|
出典2:気象庁[3]
|
隣接している自治体
- 渡島総合振興局
- 檜山振興局
人口
|
木古内町と全国の年齢別人口分布(2005年)
|
木古内町の年齢・男女別人口分布(2005年)
|
■紫色 ― 木古内町 ■緑色 ― 日本全国
|
■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
|
木古内町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
|
10,401人
|
|
1975年(昭和50年)
|
10,034人
|
|
1980年(昭和55年)
|
9,514人
|
|
1985年(昭和60年)
|
8,916人
|
|
1990年(平成2年)
|
7,826人
|
|
1995年(平成7年)
|
7,171人
|
|
2000年(平成12年)
|
6,665人
|
|
2005年(平成17年)
|
6,024人
|
|
2010年(平成22年)
|
5,342人
|
|
2015年(平成27年)
|
4,547人
|
|
2020年(令和2年)
|
3,832人
|
|
|
総務省統計局 国勢調査より
|
歴史
沿革
- 江戸以前
- 明治以降
施設
警察
- 警察署
- 駐在所
消防
- 消防署
医療
- 主な病院
郵便局
- 主な郵便局
対外関係
姉妹都市・提携都市
国内
経済
現在の基幹産業は漁業、農業、畜産など。かつては林業も盛んで木古内駅周辺に木材加工業者が集積していたほか、簡易裁判所、検察庁、法務局出張所、営林署、保健所、函館機関区木古内支区などが立地し官公庁の拠点都市でもあった。
漁業
農協・漁協
宅配便
情報通信
マスメディア
新聞社
教育
高等学校
- 道立
中学校
- 町立
小学校
- 町立
交通
鉄道
中心となる駅:木古内駅
新幹線
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
鉄道路線
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 道南いさりび鉄道
廃線
かつては松前線が分岐していたが、 1988年(昭和63年)2月1日に廃止された。また、江差線は木古内駅から江差駅まで営業しており、町内に渡島鶴岡駅、吉堀駅が設置されていたが、2014年(平成26年)5月12日に廃止された。
バス
路線バス
タクシー
松前圏のエリアに属する。
- タクシー会社
道路
高速道路
- 函館江差自動車道(一般国道自動車専用道路(B))
国道
道道
- 主要地方道
- 一般道道
観光
名所・旧跡
- 主な城郭
- 主な寺院
- 主な神社
観光スポット
文化・名物
祭事・催事
- 木古内町寒中みそぎ祭り - 佐女川神社などで毎年1月に寒中でおこなわれる水行。「みそぎ行事」として町の文化財に指定されている。
- きこない咸臨丸まつり - 毎年8月15日、16日に開催。1871年にサラキ岬沖で座礁沈没した咸臨丸を顕彰するまつり。咸臨丸太平洋横断時乗組員の子孫が毎年参加している。
出身・関連著名人
脚注
- ^ アイヌ語ラテン翻字: rir-o-nay
- ^ “アイヌ語地名リスト オニシベ~キタ P31-40P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
- ^ “木古内 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年12月6日閲覧。
- ^ “アイアンマンジャパンみなみ北海道 大会インフォメーション”. アイアンマンジャパンみなみ北海道 大会事務局 (2024年9月3日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ 2026年4月から函館中央警察署と統合し「函館中央警察署木古内警察庁舎」となる予定。
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
木古内町に関連するカテゴリがあります。