全米トップ40 THE 80'S(ぜんべいとっぷフォーティ・ジ・エイティーズ)は、アール・エフ・ラジオ日本(通称:ラジオ日本)で2010年から2017年にかけて放送された洋楽の音楽番組。アメリカ合衆国で1970年から現在も毎週放送されているカウントダウン番組「American Top 40」のうち1980年代に放送された回を、日本で放送していた。
同時期に始まった「全米トップ40 THE 80'S DELUXE EDITION」(ぜんべいとっぷフォーティ・ジ・エイティーズ・デラックス・エディション)は、「全米トップ40 THE 80'S」に日本語解説を加えたもので、2019年現在もラジオ日本にて木曜日 25:00(=金曜日 午前1:00)から放送中である。
概要
「American Top 40」
米国のラジオ番組「American Top 40」は1970年7月4日に放送開始。毎週、アメリカの音楽ヒットチャートのランキングを40位から1位までカウントダウン形式で紹介する番組で、通称は「AT40」。
DJのケイシー・ケイサムが1988年まで番組を担当。1988年途中からは2代目DJとしてシャドー・スティーブンス(英語版)が番組を担当。1995年1月28日の放送でいったん番組終了。1998年3月に番組が復活し、初代DJのケイシー・ケイサムが再び番組を担当する。2004年途中からは3代目DJとしてライアン・シークレストが番組を担当している(2017年11月時点も放送中)。4時間枠のラジオ番組で、CMを除いた放送時間は3時間15分である。
また、米国のラジオ番組「American Top 40」は、日本語解説などを加えて日本のラジオ局でも放送され、米国の最新ヒットチャートが日本で紹介されていた。
「全米TOP40」
ラジオ関東(1981年に社名をアール・エフ・ラジオ日本に変更し、通称もラジオ日本に変更)では「全米TOP40」の番組名で「American Top 40」の日本版を1972年10月14日から1986年9月27日の14年間放送した。(1986年10月からは「American Top 40」の日本版の放送はFM東京(1990年に愛称をTOKYO FMに変更)をキー局とするJAPAN FM NETWORKに移った)
「全米TOP40」の番組DJは湯川れい子(音楽評論家)と坂井隆夫(ラジオ関東アナウンサー)。他にも矢口清治(ラジオDJ)や今泉圭姫子(音楽評論家)のデビューのきっかけとなった。また、この番組はラジオ関西(CR)でも放送された。
また、ラジオ日本では2005年のナイターオフ期間中のみ放送された「ダイ&チャッピーのワールドトップ40」にて「全米TOP40」が復活した。ラジオ日本で「全米TOP40」が放送された1972年から1986年の年間チャートを紹介する番組で、番組DJは鈴木ダイと山本さゆり。
「全米トップ40 THE 80'S」
2010年10月期からラジオ日本にて「全米トップ40 THE 80'S」と「全米トップ40 THE 80'S DELUXE EDITION」の放送が開始された。
「全米トップ40 THE 80'S」は、2010年10月2日から毎週土曜日の18:00からの3時間枠[1]で放送開始。ケイシーが番組DJ担当だった頃の1980年代に制作されたものをほぼ原盤のまま「全米トップ40 THE 80'S」として放送した。1980年1月第1週から1989年12月最終週までアメリカで放送されたものの中からランダムに放送する構成。プロ野球中継のため放送のない週もありながら、放送曜日・時刻を変え、放送枠も2時間枠に変わりながら番組は続き、2017年3月19日の放送をもって番組は終了した。
ラジオ関西での放送はないものの、ぎふチャンでも放送された。
番組途中(土曜日18:00開始の時期には18:40 - 18:50)で番組を中断して「読売新聞ニュース・天気予報・ラジオ日本交通情報【九段】」と「タイアップ年の出来事を紹介」するミニ番組を放送していた。この時間はローカル枠となるため、岐阜では「オールディーズをあなたに」というミニ番組で穴埋めされた。
放送時間
「全米トップ40 THE 80'S」の制作局のラジオ日本での放送曜日・時刻の変遷は以下の通り。
2011年4月からは、野球中継との兼ね合いから枠移動、土曜24:00から3時間枠で放送される。
2012年4月からは土曜17:55 - 21:00に3時間枠で生放送されることになり、ぎふチャンへのネットも再開される[注釈 1]。2013年10月からは『中央競馬的中戦隊☆アテルンジャー』開始に伴い、20:00までの2時間枠に短縮された。
2015年4月からは土曜日に別の新番組『三波豊和の歌うラジオ』が同時刻に入るため、日曜日に移動した[注釈 2]。
2016年度からはラジオ日本とTBSラジオの提携により、ヤクルト主管試合を除く巨人戦のビジターの試合が多く放送されるが、土曜・日曜のナイター中継は提携対象外(報道音源の融通のみ実施)となるため、本番組は前年同様の体制で放送された。
「全米トップ40 THE 80'S DELUXE EDITION」
先述した通り、2010年10月期からラジオ日本にて「全米トップ40 THE 80'S」と「全米トップ40 THE 80'S DELUXE EDITION」の放送が開始された。
「全米トップ40 THE 80'S DELUXE EDITION」は、2010年10月3日から毎週日曜日の22:00からの1時間枠[13]で放送開始。「全米トップ40」の番組アシスタントとしても名を馳せた、矢口清治が日本側の番組DJを務める。番組内容は、同じ週に放送した「全米トップ40 THE 80'S」に矢口による日本語解説やリスナーからのお便りの紹介を加えたものである。「全米トップ40 THE 80'S」は2017年3月に放送終了したが、「DELUXE EDITION」はその後も放送を続けている。
- 2022年10月14日(13日深夜)には当時のラジオ関東で「全米トップ40」が放送開始されてちょうど50年を記念し、湯川れい子と坂井隆夫をゲストに50周年スペシャルが生放送[14]された。
2021年から毎年1月1日には湯川れい子をゲストに迎えて、神奈川県住宅供給公社の特別協賛による正月スペシャルが生放送されている[15]
放送対象地域 |
放送局名 |
放送時間 |
放送期間 |
備考
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神奈川県 |
ラジオ日本(RF) |
毎週金曜 1:00 - 2:00 (毎週木曜 25:00 - 26:00) |
2010年10月3日 - |
製作局
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熊本県 |
熊本放送(RKK) |
毎週火曜 22:00 - 23:00 |
2016年3月29日 - |
2日先行[16]
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静岡県 |
静岡放送(SBS) |
毎週金曜 21:00 - 22:00 |
2019年10月4日[17] - 2020年3月27日 |
1日遅れ[18]
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毎週水曜 21:00 - 22:00 |
2020年9月30日[19] - 2021年3月24日 |
1日先行[20]
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2021年9月29日[21] - 2022年3月23日
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放送時間
「全米トップ40 THE 80'S」の制作局のラジオ日本での放送曜日・時刻の変遷は以下の通り。
脚注
注釈
- ^ ラジオ日本でプロ野球中継がある場合は、ぎふチャンも含めて休止。ナイターオフシーズンはほぼ毎週放送。
- ^ なおラジオ日本では巨人主管試合のナイターは原則全試合放送しているが、2005年以後日曜日の巨人主管試合は雨天中止による代替開催以外、大半をデーゲームでこなす傾向から、2014年まで録音ナイターとして放送していた(ビジターの試合は2009年以後、原則的にはナイターであっても放送しない)が、2015年は巨人主管のデーゲームの録音放送も休止するため、事実上ほぼ毎週放送が可能となる。ただし、ぎふチャンでは当該時間帯にサッカーJリーグ・FC岐阜戦中継が組まれ、休止となる週もある。
出典
関連番組
- 以下ラジオ関西製作
外部リンク
アール・エフ・ラジオ日本 土曜 18:00 - 21:00 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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全米トップ40 THE 80'S ※上半期は「ラジオ日本ジャイアンツナイター」 (原則巨人主管試合の日のみ)と交互放送
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17:55 全米トップ40 THE 80'S ※1時間短縮 20:00 中央競馬的中戦隊☆アテルンジャー
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アール・エフ・ラジオ日本 土曜 17:55 - 20:00 |
17:55 ? 18:00 全米トップ40 THE 80'S
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全米トップ40 THE 80'S ※上半期は「ラジオ日本ジャイアンツナイター」 (原則巨人主管試合の日のみ)と交互放送
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アール・エフ・ラジオ日本 日曜 17:55 - 20:00 |
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全米トップ40 THE 80'S ※上半期は「ラジオ日本ジャイアンツナイター」 (原則巨人主管試合の日のみ)と交互放送
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アール・エフ・ラジオ日本 日曜 22:00 - 23:00 |
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全米トップ40 THE 80'S DELUXE EDITION
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ぎふチャン 日曜 18:00 - 20:00 |
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全米トップ40 THE 80'S ※上半期は「ダイナミックナイター」(原則巨人主管試合のナイターの日)、 または「 ダッシュ一番歌謡曲」(原則巨人主管試合がデーゲームの日)と交互放送
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17:55 全米トップ40 THE 80'S ※1時間短縮 20:00 中央競馬的中戦隊☆アテルンジャー
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制作局1 | |
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火 - 金曜ネット受け | |
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制作協力局4 | |
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関連番組(3局共通) | |
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過去の番組 および制作協力・ネット局 | |
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脚注
- 1 基本的に火 - 金曜の巨人ホーム戦(一部を除く)と、一部のビジター戦を放送。土・日はナイターを特番として放送する場合がある。
- 2 RFやCRKが放送する試合の一部をネットしない場合があり、その場合はかしわプロダクション制作番組を1時間×3番組放送。ナイターオフ期の中継もネット受けする場合がある。
- 3 ナイターオフ期の中継もネット受けする場合がある。
- 4 いずれの局もRFからのネット・制作協力や巨人ビジター戦の配信・制作協力を行う。曜日による状況はそれぞれの局で異なる。
- 5 中継予定のナイターカードが中止となった場合に放送。週末ナイター中止時はRFローカル。
- 6 いずれもナイターの放送予定が組まれていない場合に放送。ナイターオフシーズンも定時番組として放送。20:30 - 21:00の木曜についてはCRKではローカル番組を放送するが、RFとGBSではCRKからの裏送りで「レコードアーカイブス」を放送。
- 7 平日のジャイアンツナイターが放送できない(しない)日で、ロッテ戦ナイターが行われる場合の一部を放送していた。2019年をもって休止(以降もRCC向けのロッテ対広島戦の制作受託は継続)。
- 8 1978年よりネット開始、1982年より土日のみのネットとなり「ウィークエンド・ナイター」に改題。FMラジオ局(エフエム沖縄)への移行準備のため1983年シーズンで打ち切り。
- 9 週末のみネットしていたが、1978年よりNRNナイターへネットチェンジ(RF発ナイターの関西へのネットは事実上CRKが継承)。
- 10 日曜ビジター開催の南海ホークス戦のみ裏送りを含めてネット受けしていたが、1977年よりNRNナイターへネットチェンジ、同時に週末のNRN関西地区担当局となる(RF発ナイターの関西へのネットは事実上CRKが継承)。
- 11 1979年 - 1992年にRF・TBS・CBC・ABC間の提携を実施(CBCとは1993年以後も継続)、2016年・2017年はJRN各局との相互提携を行う。2017年限りでTBSラジオがナイター中継配信から撤退したためTBSラジオとの提携終了。
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