シスターソノ(欧字名:Sister Sono、1991年4月26日 - 不明)は、日本の競走馬、繁殖牝馬[1]。
公営競馬有数の名牝ロジータの初仔にあたり[2][3]、現役時代は大成しなかったが、繁殖牝馬になってからGI馬を出した。
現役時代
デビュー前から公営5冠馬ロジータの初仔として期待されており、「ラブちゃん」として地方競馬全国協会の広報誌『ハロン』の表紙裏で成長記録が連載されていた[2]。
1993年8月8日に函館競馬場芝1200メートルの新馬戦でデビューし、のちのフラワーカップ勝ち馬オンワードノーブルを2馬身2分の1差下して1着[3][4]。1分10秒7の時計は好時計と評価された[3]。2戦目、京都競馬場のもちの木賞ではのちにNHK杯を勝ったナムラコクオーや重賞を2勝したメルシーステージらと対戦したが、ナムラコクオーに2馬身差をつけて2連勝とした[4][5][6]。3戦目の阪神3歳牝馬ステークスでも1番人気に支持されたが、背景にもちの木賞での牡馬撃破への評価が示唆された[4]。レースではイレ込みもあってこれまでの好位からの競馬が出来ずに先頭に立つ展開を強いられ、最後は余力もなくなりヒシアマゾンの11着に終わる[4][5]。年明け初戦にオープン特別のエルフィンステークスで2着となるも橈骨の不安のため放牧に出され、牝馬クラシックには出走せず休養する[7]。一時はローズステークスで復帰とも伝えられたが[7]、11月に戦列に復帰して緒戦は2着としたものの、以降は勝利することなく引退した[8]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[9] およびJBISサーチ[8] に基づく。
年月日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ(人気) |
着順 |
タイム (上り3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 (kg) |
勝ち馬/(2着馬)
|
1993.08.08
|
函館
|
3歳新馬
|
|
芝1200m(良)
|
11
|
2
|
2
|
01.9(1人)
|
1着
|
1:10.7 (36.4)
|
-0.4
|
松永幹夫
|
53
|
(オンワードノーブル)
|
0000.11.07
|
京都
|
もちの木賞
|
500
|
ダ1400m(良)
|
16
|
8
|
16
|
02.5(1人)
|
1着
|
1:24.5 (37.5)
|
-0.3
|
松永幹夫
|
53
|
(ナムラコクオー)
|
0000.12.05
|
阪神
|
阪神3歳牝馬S
|
GI
|
芝1600m(良)
|
15
|
2
|
2
|
04.1(1人)
|
11着
|
1:38.1 (38.7)
|
-2.2
|
松永幹夫
|
53
|
ヒシアマゾン
|
1994.02.19
|
阪神
|
エルフィンS
|
OP
|
芝1600m(良)
|
9
|
4
|
4
|
05.8(4人)
|
2着
|
1:38.0 (38.1)
|
-0.3
|
松永幹夫
|
53
|
ローブモンタント
|
0000.11.12
|
京都
|
4歳上900万下
|
|
ダ1200m(良)
|
12
|
2
|
2
|
01.7(1人)
|
2着
|
1:12.3 (37.0)
|
-0.2
|
松永幹夫
|
53
|
コウベッコ
|
0000.12.10
|
阪神
|
4歳上900万下
|
|
ダ1200m(重)
|
9
|
6
|
6
|
01.4(1人)
|
5着
|
1:12.4 (37.0)
|
-1.0
|
松永幹夫
|
53
|
ラックマンセル
|
1995.01.07
|
京都
|
八坂特別
|
900
|
ダ1400m(良)
|
8
|
3
|
3
|
02.6(1人)
|
6着
|
1:26.4 (37.6)
|
-0.9
|
松永幹夫
|
54
|
マダムビオーレ
|
0000.02.26
|
京都
|
5歳上900万下
|
|
ダ1400m(良)
|
10
|
3
|
3
|
03.3(2人)
|
4着
|
1:26.6 (38.3)
|
-0.8
|
武豊
|
54
|
フミノオリオン
|
0000.03.11
|
京都
|
須磨特別
|
900
|
芝1600m(良)
|
12
|
7
|
9
|
10.4(4人)
|
8着
|
1:35.9 (36.5)
|
-1.6
|
藤田伸二
|
53
|
ネオチャイムズ
|
0000.04.01
|
京都
|
播磨特別
|
900
|
芝1200m(良)
|
14
|
3
|
3
|
07.5(5人)
|
8着
|
1:10.3 (36.5)
|
-0.6
|
武豊
|
53
|
ランドヒテン
|
繁殖牝馬時代
引退後は高瀬牧場で繁殖牝馬となり、2番仔レギュラーメンバーが2000年のダービーグランプリ、2001年の川崎記念とJBCクラシックも制してGI3勝馬となり、種牡馬にもなった[10][11]。また、5番仔ブライアンズソノの産駒ブラゾンドゥリスが2017年の黒船賞を制し[12]、孫世代からも重賞勝ち馬を出した。
産駒一覧
血統表
脚注
参考文献
- 「関西競馬四季報 1993秋季号」『競馬ブック』第14巻第3号、ケイバブック。
- 「関西競馬四季報 1994春季号」『競馬ブック』第15巻第1号、ケイバブック。
- 「関西競馬四季報 1994秋季号」『競馬ブック』第15巻第3号、ケイバブック。
外部リンク