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楕円型のトマトについては「トマト」をご覧ください。 |
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株式会社イタリアントマト(英: Italian Tomato Co., Ltd.)は、イタリア料理を主に全国にレストランやカフェのフランチャイズ事業を行う株式会社。1980年代以降「イタトマ」の愛称で呼ばれる。
概要
1978年に株式会社ワールドグローリーが「イタリアントマト」を創業[2]。同年6月に国鉄八王子駅前に1号店をオープンした[2]。1981年にはフランチャイズ展開を開始[3]。1984年の時点で商標権は丸紅テックスが有しており[4]、プラチナ万年筆が丸紅テックスとライセンス契約を結び、イタリアントマトのシンボルマークであるハート形の赤いトマトを入れた文具用品を販売していた[4]。
1986年1月、ナムコがワールドグローリーのイタリアントマト事業を買収[5]。1987年4月に法人化した[6]。
ナムコとバンダイの経営統合により、持株の一部(10万7000株、発行済み株式総数26.6%)をキーコーヒーに売却した。そのため、キーコーヒーの連結子会社かつバンダイナムコホールディングスの持分法適用会社となっている。
ナムコ時代は、ナムコの中間期決算の株主優待としてイタリアントマトの商品券が送られたこともあった。また、二子玉川に期間限定で開業していたテーマパーク「ナムコ・ワンダーエッグ」の正面入口横にも店舗を構えていた。
店名は「イタリアン」であるが、アメリカ式のボリュームのある大きなケーキが人気を博して若い女性を中心に流行し、1980年代には一世を風靡した。フードメニューはパスタが中心である。
2000年代から2010年代にかけては、廉価なカフェチェーンとの競合が激化し、国内では約100店舗ほどが姿を消した。2018年時点では国内218店、海外44店の計262店となっている[7]。
ケーキは自社製造で、東京工場は八王子市七国のみなみ野シティ(八王子ニュータウン)内にある。2015年11月には工場直売店「東京工場グランデ」がオープンした[8][9]。
2024年1月、事業構造改革の一環として、キーコーヒーはバンダイナムコホールディングスから取得した株式を含む全株式を日本共創プラットフォームに売却することを同月10日に発表した[10][11]。
沿革
業態
- イタリアン・トマトCafe Jr. - 主力のカフェ事業。ケーキ、パスタ、ドリンクを提供
- イタリアン・トマト ケーキショップ - ケーキテイクアウト専門店
- Fari beaurre(ファリ・ブゥール)- タルト・キッシュの店
- イタリアン食堂 IL VIGORE(イル・ヴィゴーレ) - ピッツァ・ワイン・コーヒーの店。2009年9月展開開始[24]。
- Caffe Superiore(カフェ・スペリオーレ)- 窯焼きピッツァ・パスタの店
- 和茶房 鎌倉 さくら夢見屋 - 和カフェ・和スイーツの店。
- 自家焙煎珈琲 蔵味(くらみ)
- シモキタザワテラス PANES HOUSE - サンドイッチとワインビストロの店。
- アニON STATION - バンダイナムコグループが契約している外部版権アニメとのタイアップメニューのみを扱う。バンダイナムコアミューズメントとの合弁事業。
過去の業態
- イタリアン・トマト - カジュアルレストラン、ケーキショップ。かつての主力事業
- イタリアン・トマトCafe Jr.plus
- イタリアン・トマトCafe Jr.Bakery - ベーカリーカフェ
- チップス - 1984年よりナムコが運営していたファミリーレストラン[6]。イタリアントマト法人化と同時に同社に事業を移管[6]。移管時点で千葉県と大阪府・吹田市に店舗を構えていた[6]。
- TOCCO CAFE(トッコカフェ) - 1991年3月よりイタリアントマトが運営していたカジュアルレストラン[25]。20代後半から30代前半をターゲットとしたやや高級レストランでアルコール類やアンティパスタを販売していた[25]。同年3月末1号店を東京都六本木にオープン[25]。
- すしの磯勘 - 1993年よりイタリアントマトが運営していた寿司の食べ放題店[26]。同年4月26日に1号店を東京都六本木にオープン[26]。
- カフェヴィゴーレ - 2009年よりイタリアントマトが運営していた野菜ジュースカフェ[27]。同年東京都豊島区の池袋メトロポリタン内に1号店をオープン[27]。
- シーサイド ichiba - 2010年よりイタリアントマトが運営していたブュッフェレストラン。同年9月6日に東京都品川区の品川シーサイドフォレストオーパルガーデン内にオープン[28]。
ナムコのゲーム内広告
ナムコの子会社であることをアピールするため、ゲーム作品にイタリアントマトの名称・シンボルマーク・ロゴタイプ(いわゆるゲーム内広告)が度々無許諾で登場することがあった。持分法適用会社以降は、ゲーム関係における商標権が無いことを逆手に取り、ナムコ系統(旧ナムコレーベル)の作品を中心に名称のみが登場する。
その流れにより、旧ナムコ作品を原作とした映像作品(実写・アニメとも)におけるプロダクトプレイスメントにもイタリアントマト社に直接許諾する形で劇中店舗として度々登場する。『アイドルマスターシリーズ』、『鉄拳シリーズ』、『パックワールド』などが該当する。
関連項目
脚注
出典
- ^ a b 株式会社イタリアントマト 第51期決算公告
- ^ a b c 「すご~い会社 もうかるビジネス ワールドグローリー(1) 女心をつかんだトマト」『毎日新聞』1983年2月3日、8面。
- ^ 「ナムコがイタリアントマトを買収、運営 第5次産業拡充で飲食部門も」『ゲームマシン』(PDF)、第278号、アミューズメント通信社、1986年2月15日、3面。2022年6月14日閲覧。
- ^ a b 「イタリアントマト商標権、プラチナが契約――文具製品で女子大生向けに。」『日経産業新聞』1984年12月12日、14面。
- ^ a b 「ナムコ、「イタリアン・トマト」買収――外食事業を経営の柱に。」『日経流通新聞』1986年1月20日、9面。
- ^ a b c d e 「ナムコの外食部門、子会社に統合、出店攻勢――繁華街・郊外の両面作戦。」『日経流通新聞』1987年4月2日、18面。
- ^ “「イタリアントマト」、10年で100店舗以上を閉鎖”. 東京商工リサーチ (2018年8月16日). 2018年8月16日閲覧。
- ^ “お得な工場直売店「イタリアントマト」がオープン!@八王子みなみ野”. リビング多摩Web. サンケイリビング新聞社 (2015年2月13日). 2021年3月8日閲覧。
- ^ “イタリアントマトのケーキが最大50%引き?!”. 八王子ジャーニー. 株式会社アットサポート (2020年9月24日). 2021年3月8日閲覧。
- ^ a b 内田慎一 (2024年1月10日). “「イタトマ」の親会社が保有全株を売却、事業構造改革で”. ロイター通信. https://jp.reuters.com/markets/world-indices/ZLVBAFSRONJXJFAFKD4AHH7MPQ-2024-01-10/ 2024年1月13日閲覧。
- ^ a b “キーコーヒーが「イタリアントマト」の株式を譲渡、日本共創プラットフォームの下でさらなる成長・発展を見込む、取引関係は継続”. 食品産業新聞 (2024年1月12日). 2024年1月13日閲覧。
- ^ 「ケーキのイタリアン・トマト、道内にチェーン店展開――1号店は27日札幌市に開店。」『日本経済新聞』1983年4月7日、地方経済面 北海道 1ページ。
- ^ a b 「イタリアントマト来月、四国に進出。」『日経流通新聞』1988年10月13日、17ページ。
- ^ 「アジアづく外食産業――規制緩和うけ進出、韓国・台湾・香港で外食ニーズ高まる。」『日本経済新聞』1987年8月24日、朝刊 13ページ。
- ^ 「イタリアントマト、弁当給食に進出――千葉・幕張で企業向けに。」『日経流通新聞』1992年8月27日、13ページ。
- ^ 「イタリアントマト、シンガポール出店――来年9月に、東南ア市場の需要見込む。」『日経流通新聞』1992年9月10日、15ページ。
- ^ 「低価格コーヒー店共同展開、イタリアントマト、キーコーヒー――食事メニュー充実。」『日本経済新聞』1995年6月6日、朝刊 13ページ。
- ^ 「イタリアントマト、ロスでFC展開――ヤオハンUSAと契約。」『日経流通新聞』1999年6月29日、13ページ。
- ^ 「イタリアントマト、台湾に来月1号店、3業態で年10店強展開へ。」『日経流通新聞』2000年2月22日、11ページ。
- ^ 「イタリアントマト、子会社を吸収合併、カフェ業態を拡大。」『日経産業新聞』2002年8月30日、22ページ。
- ^ 「ナムコ、イタリアントマト株譲渡。」『日本経済新聞』2005年3月23日、朝刊 12ページ。
- ^ 「キーコーヒー、中国進出、9月めど上海にカフェ出店。」『日本経済新聞』2005年6月12日、朝刊 7ページ。
- ^ 「イタリアントマト、和風カフェ、アジア展開、香港とタイに来月出店。」『日経MJ(流通新聞)』2009年11月20日、23ページ。
- ^ 「イタリアントマト、“PIZZERIA BAR”「イル・ヴィゴーレ 池袋サンシャインシティアルパ店」をオープン」『日経速報ニュースアーカイブ』2009年9月3日。
- ^ a b c 「イタリアントマトOL狙い高級化、ワイン中心の新業態――東京・六本木に1号店。」『日経流通新聞』1991年2月28日、9ページ。
- ^ a b 「イタリアントマト、すし食べ放題で集客――六本木店を業態転換。」『日経流通新聞』1993年4月29日、11ページ。
- ^ a b 「野菜ジュースカフェ展開、イタリアントマト、女性客を開拓。」『日経MJ(流通新聞)』2009年6月10日、15ページ。
- ^ 「イタリアントマト、市場をイメージしたブッフェレストラン「シーサイド ichiba」をオープン」『日経速報ニュースアーカイブ』2010年9月3日。
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