みどりの未来(みどりのみらい、英語: Greens Japan)は、かつて存在した日本の政治団体。英語名を直訳すると緑の党・日本であり日本語名と英語名が異なるため公式サイトでは両方を併記している。グローバルグリーンズ加盟。
概要
みどりの未来は、世界の緑の党に共通する「緑の政治」(「エコロジカルな知恵(英語版)」「社会的公正」「参加型民主主義 (草の根民主主義)」「非暴力」「持続可能性」「多様性」など)を掲げ、これらに共感する全国の市民や無所属・市民派の地方議員、ローカルパーティーなどを結集し、日本の地域政治および国政において緑の政治を実現することをめざしている。
NGO、NPO、市民団体、市民運動の出身者が比較的多く、それらとの連携を重視している。全国各地への展開は、緑・にいがたなど「みどりの政治理念」を共有する地域独自の政治団体、ローカルパーティーとの連携、前身の一つである虹と緑の地域ブロックの再組織化、独自の地域支部の設立など、地域の事情と自主性を重んじて進められている。
沿革
発足までの経緯
旧新党さきがけを母体として、国会議員を有し環境政党を標榜したみどりの会議の後身として国政を志向したみどりのテーブルと、エコロジーや多様性を重視する地方議員のネットワークであった虹と緑が統合して発足した。
前身の一つであるみどりのテーブルは、2007年の参議院議員選挙に候補者擁立の準備を進めていたが、その中で、当時運営委員であった川田龍平が立候補の意志と当選後にみどりの政治勢力結集の中核になることを表明した。これを受け、みどりのテーブルは選挙後の幅広い政治勢力の結集・連携も視野に入れ、川田を東京都選挙区から「無所属共同候補」として擁立することとなった。この選挙では、みどりのテーブルが実質的に選挙体制の中核を担い、虹と緑は川田を支持した。その結果、川田は当選し、みどりのテーブルと虹と緑は川田と連携しながら、本格的なみどりの政治勢力の結集と新政治団体発足に向けて共同で準備を進めていたが、2008年5月に川田はみどりの政治運動からの離脱を表明した(その後、川田は2009年12月、みんなの党に入党)。この表明を受け、みどりのテーブルと虹と緑は、川田抜きによる両団体の統合の性格の強い新政治団体の結成準備を進め、2008年11月22日に両団体の解散総会が神戸市で開催され、引き続き行われた新政治団体の発足集会で団体名を「みどりの未来」と決定し、両団体の活動はみどりの未来へと引き継がれることとなった。
2011年11月1日現在、地方議員が64名いることを明らかにした。
緑の党へ
2012年2月11日の総会で、7月に「緑の党」を立ち上げ、国政へ進出する方針を明らかにした[1]。2012年3月1日、緑の党結成準備委員会が発足。
2012年6月、福井県大飯原子力発電所再稼働決定後に行われる鹿児島県知事選挙(7月8日投票)では向原よしたかを、山口県知事選挙(同月29日投票)では飯田哲也をそれぞれ支持する方針を明らかにしている[2]。
2012年7月28日、東京のYMCAアジア青少年センターで、緑の党の設立総会が開かれた[3]。緑の党結成総会終了後、みどりの未来は解散総会を開催し、解散した。
政策
- 選択的夫婦別姓制度の導入に賛同し、「みどりの党」として新たに出発するひとつの理由は、同制度実現のため立法の場で法改正を目指すためである、としている[4]。
役職
役員
自治体議員政策情報センター「虹とみどり」幹事会
所属する議員・首長
※はサポーター会員。
自治体議会議員
自治体首長
脚注
関連項目
外部リンク