『TUBEst』(チューベスト)は、日本のロックバンドであるTUBEの1作目のベスト・アルバム。
1989年12月21日にCBS・ソニーからリリースされた。9枚目のオリジナル・アルバム『SUMMER CITY』(1989年)から半年振りにリリースされた作品であり、1985年から1989年までにリリースされたシングル曲を中心に構成されている。パナソニック「カー・コンポ CDin VZ700」のコマーシャルソングとして使用されたシングル「Stories」は本作においてアルバム初収録となった。
「SUMMER CITY」および「Stories」を除き、メンバー自作曲に移行する前のシングルがリリース順に収録されており、またTUBEのサブプロジェクトであった渚のオールスターズの楽曲が3曲収録されている。本作はオリコンアルバムチャートにおいて最高位は第5位となったが登場週数は92回とロングセラーになり、売り上げ枚数は最終的に100万枚を超えたため日本レコード協会からミリオン認定を受けている。
構成
デビューした1985年から1989年までにリリースされたシングルを中心に収録されたTUBE初のベスト・アルバム。書籍『地球音楽ライブラリー チューブ 改訂版』では、冒頭の2曲について「PreTUBE(試運転)的である」と記しており、3曲目「シーズン・イン・ザ・サン」がその後のTUBEの路線を決定付けたと主張している。
また同書では、本作によってTUBEが夏期と冬期において明確に色分けしたシングルをリリースしていたことを再確認できると主張し、「TUBEのもうひとつの顔」を浮き上がらせる結果になると指摘した上で、本作がセルフカバー・アルバム『Melodies & Memories』(1994年)の制作に繋がったのではないかと推測している。
その他、TUBEのサブプロジェクトとして1987年から1989年まで活動した渚のオールスターズの楽曲が3曲収録されており、書籍『地球音楽ライブラリー チューブ 改訂版』では織田哲郎のボーカルについて「Another TUBE」であると表現し、「肩の力を思いきり抜いた彼らがいる」と記している。
リリース、チャート成績、アートワーク
本作は1989年12月21日にCBS・ソニーからCDおよびCTの2形態でリリースされた。パナソニック「カー・コンポ CDin VZ700」のコマーシャルソングとして使用され、同年12月1日にシングルとしてリリースされた「Stories」はオリジナル・アルバムには収録されず、本作においてアルバム初収録となった。
本作はオリコンアルバムチャートにて最高位第5位の登場週数92回で売り上げ枚数は62.7万枚となった。本作の裏ジャケットが駄洒落のようになっていることについて、2006年に刊行された書籍『地球音楽ライブラリー チューブ 改訂版』では「今なら<おやじギャグ>の範疇だが、当時はぎりぎりセーフだったのだろうか(笑)」と記している。
ソニー・ミュージックによる「MDソフト第1弾作品88タイトル」のラインナップとして本作が選定され、1992年11月1日にMDでリリースされた他、2003年5月2日にはCD盤が再リリースされている。
収録曲
スタッフ・クレジット
TUBE
録音スタッフ
美術スタッフ
- 仁張明男 – アート・ディレクション、デザイン
- 橋本尚美 – アート・ディレクション、デザイン
- 杉山芳明 – 写真撮影
- 中村庸夫 – 写真撮影
- いいじまりえこ – スタイリスト
- 吉田和則 – ヘアー&メイク
- 浅沼テイジ – ウェーブ・アート
その他スタッフ
チャート、認定
チャート
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最高順位
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登場週数
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売上数
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規格
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出典
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日本(オリコン)
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5位
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92回
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62.7万枚
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CD, CT
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国/地域
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認定組織
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日付
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認定
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売上数
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出典
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日本
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日本レコード協会
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1990年8月
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ゴールド
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200,000+
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[8]
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1991年9月
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プラチナ
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400,000+
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[9]
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1993年9月
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ダブル・プラチナ
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800,000+
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[10]
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1995年6月
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ミリオン
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1,000,000+
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[3]
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リリース日一覧
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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前田亘輝 - 春畑道哉 - 角野秀行 - 松本玲二 |
シングル |
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オリジナル |
1980年代 |
1985年 | |
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1986年 | |
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1987年 | |
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1988年 | |
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1989年 | |
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1990年代 |
1990年 | |
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1992年 | |
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1993年 | |
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1994年 | |
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1998年 | |
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1999年 | |
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2000年代 |
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2010年代 |
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2019年 | |
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ビデオ | |
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配信 | |
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企画 | |
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映像作品 | |
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関連項目 | |
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