NHK松江放送局(エヌエイチケイまつえほうそうきょく)は、島根県を放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局。テレビとラジオで県域放送を行っている。
沿革
昭和15年当時、松江放送局は松江市内の床几山にあった。
- 1931年(昭和6年)12月21日 - 松江放送局に本免許交付(呼出符号:JOTK 周波数:625kc 出力:500W)。
- 1932年(昭和7年)3月7日 - 社団法人日本放送協会松江放送局開局。
- 1950年(昭和25年)6月1日 - 放送法施行に伴い社団法人日本放送協会が解散。特殊法人としての日本放送協会が設立され一切の権利義務を継承。
- 1959年(昭和34年)10月28日 - 総合テレビ放送開始。
- 1962年(昭和37年)12月28日 - 教育テレビ放送開始。
- 2006年(平成18年)10月1日 - 地上デジタル放送開始。
- 2007年(平成19年) - 開局75周年記念ドラマ『先生の秘密』を制作。
- 2011年(平成23年)7月24日 - アナログ放送終了。
- 2018年(平成30年) - 4月改編より週末・祝日(年末年始も含む)のニュース・気象情報はテレビ・ラジオともに終日広島からの中国地方向け放送に変更(原則として選挙及び災害等を除く)。これにより、島根県のニュース・気象情報は平日のみの放送となる。
- 2022年(令和4年)
- 3月7日 - 開局90周年。
- 4月改編より週末・祝日のテレビの夕方ニュース・気象情報を、松江局と鳥取局の2局ネットに変更。但し、ラジオは原則として従来通り全時間帯で広島発となる。
- 7月15日 - 新放送会館が竣工[1]。
- 2023年(令和5年)
- 3月6日 - 放送機器の整備などを行い、新放送会館での放送を開始[2]。それとともに、NHKの地域放送局としては2番目に「バーチャルスタジオ」の本格的な運用を開始した[3][4]。
- 4月1日 - 令和改革により、部制(放送部・営業推進部等)からセンター制に見直され、コンテンツセンター、経営管理企画センターへ再編された。
- 5月22日 - NHKプラスで地域向けのテレビ番組の見逃し配信が開始[5]。
チャンネル・周波数
NHK総合のリモコンキーID。
実情
島根県のみを放送対象地域とする唯一の放送局ではあるが、実際のエリアは本拠地である松江市周辺がスピルオーバー地帯であることに起因する電波事情の関係上、本来は鳥取放送局(厳密には米子支局)のエリアである鳥取県西部の広範囲にまで及んでいる。
総合テレビ
デジタル
- コールサイン:JOTK-DTV リモコンキーID:3
- 03* - NHK総合*・松江(1,2)
- 631 - NHK携帯G・松江
- 放送事業者 - NHK総合・松江
- 送信所・中継局
- 松江 21ch 出力:1kW(澄水山)
- 浜田 35ch 出力:100W(大麻山)
- 大田 24ch 出力:10W
- 仁摩 24ch 出力:10W
- 江津 48ch 出力:30W
- 益田 21ch 出力:30W
- 西ノ島 35ch 出力:30W
アナログ
- コールサイン:JOTK-TV
- 松江 6ch 映像出力:1kW(枕木山)
- 浜田 2ch
教育テレビ
デジタル
- コールサイン:JOTB-DTV リモコンキーID:2
- 02* - NHKEテレ*松江(1,2,3)
- 621 - NHK携帯2
- 放送事業者 - NHKEテレ松江
- 送信所・中継局
- 松江 19ch 出力:1kW
- 浜田 37ch 出力:100W
- 大田 20ch 出力:10W
- 仁摩 20ch 出力:10W
- 江津 50ch 出力:30W
- 益田 20ch 出力:30W
- 西ノ島 30ch 出力:30W
アナログ
- コールサイン:JOTB-TV
- 松江 12ch 映像出力:1kW(枕木山)
- 浜田 9ch
ラジオ
ラジオ第1放送
- コールサイン:JOTK
- 松江 1296kHz 出力:10kW(出雲市)
- 川本 1368kHz 出力:100W
- 石見 846kHz 出力:100W(邑南町)
- 江津 1323kHz 出力:100W
- 浜田 1026kHz 出力:100W
- 匹見 1584kHz 出力:100W
- 六日市 1323kHz 出力:100W
- 益田 1341kHz 出力:100W
- 津和野 999kHz 出力:100W
- 隠岐 FM79.4MHz 出力:100W(隠岐の島町)
- 赤名 FM87.5MHz 出力:3W
- 来島 FM89.2MHz 出力:10W
- 頓原 FM88.0MHz 出力:3W
- 日原 FM80.3MHz 出力:30W
- 浜田補完 FM81.7MHz 出力:100W
ラジオ第2放送
- コールサイン:JOTB
- 松江 1593kHz 出力:10kW(出雲市)
- 川本 1602kHz 出力:100W
- 石見 1512kHz 出力:100W(邑南町)
- 浜田 1359kHz 出力:100W
- 益田 1539kHz 出力:100W
- 津和野 1359kHz 出力:100W
FM放送
- コールサイン:JOTK-FM
- 松江 84.5MHz 出力:500W(枕木山)
- 大東 85.5MHz 出力:10W
- 木次 85.1MHz 出力:1W
- 横田 83.6MHz 出力:100W
- 大田 85.4MHz 出力:10W
- 邑智 85.0MHz 出力:3W
- 邑智荻原山 78.9MHz 出力:100W(邑南町)
- 石見 85.1MHz 出力:1W(邑南町)
- 石見大和 87.8MHz 出力:3W
- 羽須美 83.9MHz 出力:1W
- 浜田 85.8MHz 出力:1kW
- 日原 84.7MHz 出力:3W
- 津和野 89.8MHz 出力:10W
- 西ノ島 80.4MHz 出力:10W
- 西郷 81.5MHz 出力:10W
支局
- ※上記支局以外に大田と益田に委託カメラマンを配置している。
主な松江局制作番組
2024年4月1日から[6]
- 総合テレビ
太字はNHKプラスの「ご当地プラス」において見逃し配信を実施している番組。
- おはよう山陰(鳥取局と隔週交代で制作。祝日を除く月曜 - 金曜 7:45 - 8:00[7])
- ゴールデンウィーク・お盆などは休止し「おはようちゅうごく」を臨時フルネットで放送。
- ニュース(島根)(平日 12:15 - 12:20)
- しまねっとNEWS610(祝日を除く月曜 - 金曜 18:10 - 19:00)
- ゴールデンウィーク・お盆などは休止し、代わりに「島根県のニュース・気象情報」(18:45 - 18:59)を放送。
- しまねっと845(祝日を除く月曜 - 金曜 20:45 - 21:00)
- 祝日は休止し、20:55 - 21:00に「ニュース・気象情報(中国地方)」を広島から5分間放送。
- ゴールデンウィーク・お盆などは「中国地方のニュース・気象情報」を放送するため休止。
- さんいんスペシャル(鳥取局と輪番で制作。金曜 19:30 - 19:55(再放送翌土曜日7:30 - 7:55)に随時放送。内容により島根県・鳥取県の2県放送とどちらか1県のみの放送の場合あり。土曜日11時台に不定期で広島局(広島県ローカルおよび広島局送出の中国ブロックネット)やBS1『中国地方推し!』でも放送する他、『NHK地域局発』(NHK本部送出)で全国放送の場合あり〈広島局・鳥取局・NHK本部送出時は2023年3月の局舎移転以前から『NHK G』『NHK BS1』のウォーターマークあり〉)
- さんいんNEWS645(土曜は松江局が、日曜は鳥取局がそれぞれ制作。祝日は鳥取局と輪番で制作。土曜・日曜・祝日 18:45 - 19:00[8])
- ゴールデンウィークやお盆は「ニュースちゅうごく645」(広島発)を放送するため休止。
- 年末年始は18:50 - 19:00に「ニュース・気象情報(中国地方)」(広島発)を放送。
- ラジオ第1放送・FM放送
斜字はFMサイマル放送
- ニュース・気象情報など
- 7:20 - 7:25
- 9:55 - 10:00
- 12:15 - 12:20
- 13:55 - 14:00
- 18:50 - 19:00
- ※土日・祝日・年末年始は、終日中国地方向け放送のため島根県向け放送はなし。
過去に制作されたローカル番組
- 総合テレビ
- しまねフレッシュガイド→ひるまえしまねっと
- 発進!島根
- しまね640→しまね630→イブニングネットワークしまね→発進!島根ろくいち丸→発進!島根ろくまる丸→情報満開!しまねっとToday
- しまね845
- 先生の秘密(開局75周年記念制作のテレビドラマ)
- ショートドラマ 私の"だんだん"
- 島根マルチバース伝(開局90周年記念制作のテレビドラマ)
マスコットキャラクター
松江放送局には「しじみまる」と呼ばれるマスコットキャラクターが存在する。
しじみまる
2023年3月に移転した松江新会館のキャラクターを全国から公募した結果、同年5月22日にキャラクターと名前を「しじみまる」が発表された[9][10]。
アナウンサー・キャスター
- 氏名の後の*は、過去に松江局勤務経験のあるアナウンサー。
脚注
注釈
出典
外部リンク