JA全農Go・Go賞

JA全農Go・Go賞(ジェーエーぜんのうゴーゴーしょう)は、1992年から2012年まで存在した日本野球機構の選手表彰の一つ。毎年4月 - 9月の各月に設定された表彰テーマに沿って、最も活躍した選手を表彰した。このほか2011年シーズンからは、各月の受賞選手の中からJA全農とセ・パ両リーグが協議の上、「最優秀JA全農Go・Go賞」を選出し表彰した。

概要

1992年にJA全農(全国農業協同組合連合会)が制定し表彰を始めた。受賞した選手には連盟から記念品、JA全農から賞金30万円(最優秀JA全農Go・Go賞は50万円)、副賞として農畜産物などが贈られた。2012年をもって表彰を終了した。

各月の表彰テーマは固定され、2012年の表彰テーマは以下の通り。

3、4月「最多盗塁賞」(Speedster)
これら2か月間に最も盗塁の数が多い選手。複数の選手が並んだ場合、盗塁成功率の高い選手が受賞。
5月「最多奪三振賞」(King of K)
その月の最多奪三振投手。複数の投手が最多奪三振を記録した場合、奪三振率(奪三振/投球回×9)の高い投手が受賞。
6月「救援賞」(Wedge Up)
その月の全救援投手に、(1)セーブ=1ポイント (2)救援勝利=0.5ポイント (3)ホールド=0.5ポイントを与え、合計ポイントが最高の投手を表彰。複数の投手が最多ポイントで並んだ場合は、月間防御率の良い投手が受賞。
7月「最多盗塁阻止賞」(Rifle Arm)
その月に最も盗塁阻止数が多い捕手。複数の捕手が並んだ場合、盗塁阻止率の高い捕手が受賞。
8月「最多二・三塁打賞」(Extra Miler)
その月に放った二塁打と三塁打の合計が最も多い選手。複数の選手がトップに並んだ場合は三塁打の多い選手、これも同数の場合はその選手の全安打のうち二・三塁打の比率の高い選手が受賞。

2010年までの表彰テーマは以下の通りである。2004年までは6月が好捕賞、7月が救援賞であった。

  • 4月「好走塁賞」(Go Spikes・GS賞)
  • 5月「最多奪三振賞」(King of K・K of K賞)
  • 6月「救援賞」(Wedge Up・WU賞)
  • 7月「好捕賞」(Magic Glove・MG賞)
  • 8月「最多二・三塁打賞」(Extra Miler・EM賞)
  • 9月「強肩賞」(Super Arm・SA賞)[注 1]

このうち救援賞、最多二・三塁打賞、強肩賞は受賞規定が定められており、成績をポイントとして受賞者を決定するため主観的な視点は入らなかったが、その他の賞は各連盟での選考によった。また、基本的には各月の月間成績に基づいて受賞者を決めたが、9月の強肩賞のみシーズン開始から9月末日までの成績を基に決定した(そのため9月に一軍出場がなくても選出される可能性があった)。

歴代受賞者

表彰テーマ セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
選手 チーム 選手 チーム
1992年 4月 好走塁賞 亀山努 阪神
5月 最多奪三振賞 佐々木主浩 大洋
6月 好捕賞 新庄剛志 阪神
7月 チームプレー賞 広島東洋カープ
8月 最多二・三塁打賞 原辰徳 巨人
9月 強肩賞 達川光男 広島
1993年 4月 好走塁賞 吉村禎章 巨人
5月 最多奪三振賞 伊藤智仁 ヤクルト
6月 好捕賞 川相昌弘 巨人
7月 救援賞 石毛博史 巨人
8月 最多二・三塁打賞 R.ハドラー ヤクルト
9月 強肩賞 古田敦也 ヤクルト
1994年 4月 好走塁賞 江藤智 広島
5月 最多奪三振賞 斎藤隆 横浜
6月 好捕賞 前田智徳 広島
7月 救援賞 古溝克之 阪神
8月 最多二・三塁打賞 駒田徳広 横浜
9月 強肩賞 畠山準 横浜
1995年 4月 好走塁賞 飯田哲也 ヤクルト
5月 最多奪三振賞 斎藤雅樹 巨人
6月 好捕賞 新庄剛志 阪神
7月 救援賞 高津臣吾 ヤクルト
8月 最多二・三塁打賞 R.ローズ 横浜
9月 強肩賞 飯田哲也 ヤクルト
1996年 4月 好走塁賞 石井琢朗 横浜
5月 最多奪三振賞 山部太 ヤクルト
6月 好捕賞 稲葉篤紀 ヤクルト
7月 救援賞 マリオ.B 巨人
郭李建夫 阪神
8月 最多二・三塁打賞 稲葉篤紀 ヤクルト
9月 強肩賞 緒方孝市 広島
1997年 4月 好走塁賞 久慈照嘉 阪神
5月 最多奪三振賞 藪恵壹 阪神
6月 好捕賞 江藤智 広島
7月 救援賞 宣銅烈 中日
8月 最多二・三塁打賞 R.ローズ 横浜
9月 強肩賞 新庄剛志 阪神
1998年 4月 好走塁賞 緒方孝市 広島
5月 最多奪三振賞 石井一久 ヤクルト
6月 好捕賞 荒木雅博 中日
7月 救援賞 前田幸長 中日
8月 最多二・三塁打賞 坪井智哉 阪神
9月 強肩賞 松井秀喜 巨人
1999年 4月 好走塁賞 今岡誠 阪神
5月 最多奪三振賞 D.メイ 阪神
6月 好捕賞 桧山進次郎 阪神
7月 救援賞 岩瀬仁紀 中日
8月 最多二・三塁打賞 波留敏夫 横浜
9月 強肩賞 波留敏夫 横浜
2000年 4月 好走塁賞 西山秀二 広島 野口寿浩 日本ハム
5月 最多奪三振賞 M.バンチ 中日 永井智浩 ダイエー
6月 好捕賞 中根仁 横浜 中村紀洋 近鉄
7月 救援賞 伊藤敦規 阪神 小林雅英 ロッテ
8月 最多二・三塁打賞 古田敦也 ヤクルト 髙木大成 西武
9月 強肩賞 関川浩一 中日 田口壮 オリックス
2001年 4月 好走塁賞 東出輝裕 広島 柴原洋 ダイエー
5月 最多奪三振賞 野口茂樹 中日 門倉健 近鉄
6月 好捕賞 田中秀太 阪神 小坂誠 ロッテ
7月 救援賞 木塚敦志 横浜 豊田清 西武
8月 最多二・三塁打賞 立浪和義 中日 柴原洋 ダイエー
9月 強肩賞 金城龍彦 横浜 柴原洋 ダイエー
2002年 4月 好走塁賞 三木肇 ヤクルト S.シェルドン オリックス
5月 最多奪三振賞 工藤公康 巨人 J.パウエル 近鉄
6月 好捕賞 井上一樹 中日 T.ローズ 近鉄
7月 救援賞 河原純一 巨人 小林雅英 ロッテ
8月 最多二・三塁打賞 新井貴浩 広島 サブロー ロッテ
9月 強肩賞 福留孝介 中日 井出竜也 日本ハム
2003年 4月 好走塁賞 赤星憲広 阪神 赤田将吾 西武
5月 最多奪三振賞 伊良部秀輝 阪神 松坂大輔 西武
6月 好捕賞 金本知憲 阪神 村松有人 ダイエー
7月 救援賞 安藤優也 阪神 建山義紀 日本ハム
8月 最多二・三塁打賞 土橋勝征 ヤクルト 大村直之 オリックス
9月 強肩賞 福留孝介 中日 T.ローズ 近鉄
2004年 4月 好走塁賞 野村謙二郎 広島 高橋和幸 ダイエー
5月 最多奪三振賞 J.ベイル 広島 岩隈久志 近鉄
6月 好捕賞 英智 中日 SHINJO 日本ハム
7月 救援賞 B.シコースキー 巨人 横山道哉 日本ハム
8月 最多二・三塁打賞 尾形佳紀 広島 SHINJO 日本ハム
9月 強肩賞 福留孝介 中日 SHINJO 日本ハム
2005年 4月 好走塁賞 荒木雅博 中日 C.ブランボー オリックス
5月 最多奪三振賞 高橋尚成 巨人 松坂大輔 西武
6月 救援賞 岩瀬仁紀 中日 馬原孝浩 ソフトバンク
7月 好捕賞 英智 中日 中村剛也 西武
8月 最多二・三塁打賞 福留孝介 中日 今江敏晃 ロッテ
9月 強肩賞 福留孝介 中日 稲葉篤紀 日本ハム
2006年 4月 好走塁賞 鈴木尚広 巨人 佐竹学 楽天
5月 最多奪三振賞 内海哲也 巨人 松坂大輔 西武
6月 救援賞 永川勝浩 広島 馬原孝浩 ソフトバンク
7月 好捕賞 英智 中日 鉄平 楽天
8月 最多二・三塁打賞 吉村裕基 横浜 北川博敏 オリックス
9月 強肩賞 赤星憲広 阪神 和田一浩 西武
2007年 4月 好走塁賞 高橋由伸 巨人 代田建紀 ロッテ
5月 最多奪三振賞 石井一久 ヤクルト 新垣渚 ソフトバンク
6月 救援賞 M.クルーン 横浜 MICHEAL 日本ハム
7月 好捕賞 二岡智宏 巨人 和田一浩 西武
8月 最多二・三塁打賞 桜井広大 阪神 TSUYOSHI ロッテ
9月 強肩賞 金城龍彦 横浜 森本稀哲 日本ハム
2008年 4月 好走塁賞 赤星憲広 阪神 田上秀則 ソフトバンク
5月 最多奪三振賞 川上憲伸 中日 杉内俊哉 ソフトバンク
6月 救援賞 藤川球児 阪神 柳瀬明宏 ソフトバンク
7月 好捕賞 英智 中日 中村真人 楽天
8月 最多二・三塁打賞 福地寿樹 ヤクルト 栗山巧 西武
9月 強肩賞 和田一浩 中日 G.G.佐藤 西武
2009年 4月 好走塁賞 福地寿樹 ヤクルト 内村賢介 楽天
5月 最多奪三振賞 能見篤史 阪神 ダルビッシュ有 日本ハム
6月 救援賞 岩瀬仁紀 中日 馬原孝浩 ソフトバンク
7月 好捕賞 田中浩康 ヤクルト 本多雄一 ソフトバンク
8月 最多二・三塁打賞 東出輝裕 広島 鉄平 楽天
9月 強肩賞 和田一浩 中日 坂口智隆 オリックス
2010年 4月 好走塁賞 松本哲也 巨人 鉄平 楽天
5月 最多奪三振賞 東野峻 巨人 岸孝之 西武
6月 救援賞 岩瀬仁紀 中日 B.シコースキー 西武
7月 好捕賞 大島洋平 中日 内村賢介 楽天
8月 最多二・三塁打賞 畠山和洋 ヤクルト 坂口智隆 オリックス
9月 強肩賞 廣瀬純 広島 森本稀哲 日本ハム
2011年 4・5月 最多盗塁賞 福地寿樹 ヤクルト 聖澤諒 楽天
6月 最多奪三振賞 前田健太 広島 ダルビッシュ有 日本ハム
7月 救援賞 D.サファテ 広島 薮田安彦 ロッテ
8月 最多盗塁阻止賞 阿部慎之助 巨人 鈴木郁洋 オリックス
9月 最多二・三塁打賞 阿部慎之助 巨人 坂口智隆 オリックス
最優秀JA全農Go・Go賞 阿部慎之助 巨人 ダルビッシュ有 日本ハム
2012年 4月 最多盗塁賞 大島洋平 中日 聖澤諒 楽天
丸佳浩 広島
5月 最多奪三振賞 杉内俊哉 巨人 金子千尋 オリックス
6月 救援賞 T.バーネット ヤクルト 森福允彦 ソフトバンク
7月 最多盗塁阻止賞 谷繁元信 中日 炭谷銀仁朗 西武
8月 最多二・三塁打賞 上本博紀 阪神 角中勝也 ロッテ
最優秀JA全農Go・Go賞 杉内俊哉 巨人 聖澤諒 楽天

主な記録

  • 最多受賞回数:6回 新庄剛志 (SHINJO)
  • 年間最多受賞回数:3回 柴原洋(2001年)、SHINJO(2004年)

脚注

注釈

  1. ^ シーズン開始から9月末日までに外野守備機会において記録した全ての補殺をその内容により分類してポイント制(ダイレクト〈直接〉補殺:2ポイント、それ以外となる中継者を経ての補殺:1ポイント)として、合計獲得ポイントが最も高い選手。複数の選手がトップに並んだ場合はダイレクト補殺数の多い選手、これも同数の場合は9月中のポイントの高い選手が受賞。[1]

出典

外部リンク

Strategi Solo vs Squad di Free Fire: Cara Menang Mudah!