『GJ部』(グッジョぶ)は、新木伸による日本のライトノベル。イラストはあるやが担当。ガガガ文庫(小学館)より2010年3月から2015年7月まで刊行された。『GJ部』終了後の新シリーズとして『GJ部中等部』(グッジョぶちゅうとうぶ)が同レーベルより2012年4月から2014年4月まで刊行された。
テレビアニメが2013年1月から3月まで日本テレビにて放送された。また、『月刊サンデージェネックス』にてあるやによる『GJ部』のコミカライズが2013年1月号から2019年5月号まで連載された。
1話あたり4ページからなるショートストーリー集。各巻のあとがきや表紙帯紙では、本作を「四コマ小説」と銘打っている。各巻36話ずつ収録されており、各話の幕間には「キャラクター・プロフィール」、「能力チャート」、「ミニ知識」、「ミニミニ知識」といったミニコーナーとイラストが2ページにわたり掲載されている。ストーリー性よりもキャラクター性に重点を置いており、主人公・四ノ宮京夜と、彼が所属するGJ部(グッジョぶ)という活動内容不明の部の部員達が織り成す日常のショートエピソードが綴られている。
第1巻は京夜が高校1年生の年の4月から5月の、第2巻は6月から8月のエピソードで構成されているが、各話が厳密に時系列に沿って収録されているわけではない。第5巻からは2年目に突入し、登場人物の学年が1学年進級、新入部員の環(たま)も登場する「第2期」がスタートした。
本作品には著者の別作品である『明るい家族砲計画っ!』『はなぢ店長じゃ、だめですか?』シリーズ(ともにファミ通文庫、エンターブレイン)、『チューするだけの簡単なお仕事です【支配者】』(一迅社文庫、一迅社)と同じ学園を舞台としており、同作品内に本作品の一部の登場人物が登場している。
2012年3月発売の第9巻にてGJ部の部員である天使真央、皇紫音、綺羅々・バーンシュタインの3名が卒業、『GJ部』が完結した。2013年3月には『GJ部◎』が発売、1 - 9巻の中であまり描かれることのなかった部分を補完するストーリーで4ページ構成ではない短編も一部執筆されている。
その後、『読売中高生新聞』(読売新聞社発行:小学館特別協力)にて2014年11月7日号(創刊号)より2015年6月5日号まで書き下ろし新作を掲載[2]。これに先駆け、2014年9月14日発行の「創刊準備号」に第0話が掲載された[3]。後に『GJ部ういーくりー』のタイトルで、新聞掲載分にアニメ版のBlu-ray / DVDの特典のブックレットに収録されている4コマ漫画(第1 - 4巻)や小説(『GJ部@』)、5本の描き下ろし4コマ漫画を加えて収録、2015年7月に発売された。
2012年4月からは四ノ宮京夜の妹である四ノ宮霞ら「シスターズ」が中学校で作ったGJ部をメインとした新シリーズ『GJ部中等部』がスタートした。『GJ部』と同じく、各巻36話ずつ収録の四コマ小説。著者の別作品である『あるある!夢境学園』・『明るい家族砲計画っ!』シリーズ(共にファミ通文庫、エンターブレイン)の登場人物が本作品に登場している。2014年1月発売の第8巻を以って、『中等部』および約4年間に及ぶ『GJ部』シリーズの完結をあとがきにて記しているが、約3ヶ月後の同年4月に『GJ部』および『GJ部中等部』を補完する特別編の『GJ部ロスタイム』が発売され、そのあとがきにもシリーズ完結を記している。
GJ部として活動する主人公の四ノ宮京夜、天使真央、皇紫音、天使恵、綺羅々・バーンシュタインの5人の部員を中心に話が進められる日常系ストーリー。
四ノ宮京夜がGJ部で捕獲されて拉致同然に入部させられる。その部員はお嬢様姉妹・一般常識不足な優等生・肉好き留学生と言う物変わりである上に、部活自体も活動内容不明と言うマイペース活動であった。その特殊環境の中で京夜は「キョロ」と呼ばれ、一般部員として活動していくものであった。
部員達が日常で追々とマイペースな活動をしていく内に、京夜の後輩として神無月環を捕獲で入部したり、GJ部の血縁での妹達で「GJ部中等部」まで設立する事となる。
担当声優は特に記載がない限りはテレビアニメ版でのキャスト。
著者は本作とは別の原稿に関する打ち合わせに際に、他の大量の企画書も持ち合わせており、その中で担当編集者が本作の企画書に注目したことがきっかけで企画は始まった。担当編集者はこの時点では4ページ1話のショートストーリーを何作も書けるのかについて不安を抱いていたが、著者が2ページ1話のサンプルをいくつも書いていたことで不安は解消されたという[7]。
ガガガ文庫と81プロデュースのタッグによりオーディオブックとしてデータ配信で発売。
登場人物のキャストは#登場人物を参照、地の文の朗読は逢坂力が担当[31][32][33][34][35][36][37][38][39][40][41][42][注 2]。
2012年7月にテレビアニメ化が発表され[56]、2013年1月から3月まで日本テレビにて放送された。
同年8月、アニメ公式サイトにて特別編の製作決定が発表された。『GJ部@』(グッジョぶ・ぐるぐる[57])のタイトルで、2014年5月6日未明・早朝(5日深夜)にBS日テレにて特別番組として放送された。
2013年3月6日から6月5日まで発売。全4巻(片面1層1枚ディスクに3話ずつ収録)。
2014年3月19日には「りぴーと!でぃすく」と題したバージョンがBD専売で発売。通常版から収録仕様が変わり、1枚の片面2層ディスクに全12話を収録してある(映像ビットレートは通常版より低く抑えてあるが、出来るだけ視聴に差し障りが出ない様に収録している)。通常版に無い仕様として、第1話 - 第12話・第1話 - 第11話をノンストップリピート再生するモードがある。
2014年5月14日には特別編「GJ部@」が発売された。特典として書き下ろし小説が収録されている。
NECビッグローブのスマートフォン向けアプリのカードコレクションゲーム『嫁コレ』に参加しており、天使恵と天使真央のボイスアプリが提供された。
『GJ部 天使恵のビルドアップするラジオ♪』のタイトルで、2013年4月2日から同年6月25日までラジオ日本にて火曜 25:00 - 25:30に放送されていた[62]。ポッドキャストでも配信されていて[62]、日テレオンデマンドでは放送された週の金曜日の昼12時より動画配信された[63]。パーソナリティは宮本侑芽[62]。ゲストとして三森すずこ(皇紫音役)や諸星すみれ(天使聖羅役)やアニメスタッフが出演した。その他、下野紘(四ノ宮京夜役)、内田真礼(天使真央役)ら主要キャスト数名も度々録音コメントという形で登場していた。
同年8月10〜12日に開催されたコミックマーケット84にてラジオドラマ全話と下野紘をゲストとして迎えた特別編(Disc1は通常ゲスト、Disc2が「四ノ宮京夜のビルドアップするラジオ♪」ゲスト:宮本侑芽)を2本収録した『GJ部 天使恵のビルドアップするラジオ♪DJCD』(2枚組)が限定販売された。また、同年10月18〜20日においては、宮本自身が番組上でよく行くと発言していた東京チカラめしとコラボした「GJ部×東京チカラめし」が東京チカラめし秋葉原1号店にて開催され、初日(18日)に刊行された『アニメ『GJ部』ファンブック GJ部活動記録集』『GJ部中等部』第7巻の他にも限定コラボグッズが店頭にて販売された。
なお上述の『GJ部@』の日テレオンデマンドによるライブ配信では、復活版となる『帰ってきた天使恵のビルドアップするラジオ♪』も同時に配信された。
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