『多数欠』(たすうけつ)は宮川大河による漫画作品。Webマンガサイト『GANMA!』にて毎週金曜日更新で週刊連載中。
-すべての始まり-
ある日、突如として全世界に向けて始まった「多数欠」。毎夜、人々が半数以下に死んでいくなか、首謀者の「皇帝」を倒すべく、実篤は仲間たちとともに立ち上がる。謎の特殊能力「特権利」を入手し、その力で皇帝に挑む。
-崩壊した世界を守る戦い-
皇帝を倒してから約1ヶ月。崩壊したままの世界に新たな支配者「女王」が出現する。頼音は皇帝と戦った第1部のメンバーと出会い、女王を倒すべく新たな戦いに身を投じていく。
-時空を超えた決戦-
全てがリセットされた「6月5日」から3ヶ月後の9月。虎徹は突如法廷という場所に呼び寄せられた。そこでは、いなくなったはずの皇帝が多数欠を行っていた。第1部・第2部のメンバーともつながり、復活した宿敵との決戦の時が迫る。
「法廷」への召集と帰還を繰り返し戦ってきた実篤率いる「AEF」のメンバーたちだったが、第3皇帝の企みの阻止には力及ばず、敵の大きな作戦を一つ成功させてしまった。そしてAEFを含む千代田区の人々が飛ばされてしまったのは、「過去の未来」の世界だった。
「666個の特権利を集め、全ての元凶である『神』を殺す」という御堂の真の目的を知った実篤たちは、御堂たちに協力する代わりに神のいる半物質・半意識の空間である「領域」に自分達も同行することを決める。
限界まで力を解放したマザーによって一同が転移した先は、己の心を反映した謎の空間であった。
媒体で声優が異なる場合の表示はテレビアニメ版 / アニメ版 / ドラマCD版 / その他の順とする。Web版と単行本版で初登場する部が違うキャラについては、本編に登場した場合のみ単行本版に準ずる。初登場した部では無権者だったが、後の部で特権利を取得したキャラについては、取得部を記載する(保持が判明した部ではない)。作者のTwitterのオマケ8コマのレギュラーメンバーは、担当のマスを記載する。
特権利とは意識世界に存在する人間の欲望が形を持った、超能力のようなものである。特権利は1人1つの原則により、特権・権利はそれぞれ1つずつ取得できる。また、特権・権利は一度取得すると、原則、変更・破棄はできない。全部で666個存在することがわかっている。また、666個に含まれない人工特権利も存在している。 第1部から第2部になると、大量の特権利を所有していた皇帝の死により、マザーライトのクラウドに大量の特権利が追加される。第2部から第3部になると、特権利は「最も使用した人間」に『紐付け』されたと考えられている。
特権は権利に比べてより強力な力で、許可属、変象属、生産属、そして例外の4つに分かれる。体の一部分をリスクとして支払う必要がある。特権を得る際に効果や使用条件などの説明がポップアップで表示される。
許諾に関係する特権。特性は意思によって働くため、他属と違い腕次第での操作限界がない。
様々な変化や現象を起こすことができる特権。
変象属を遥かにしのぐ現象を生産できる特権。生産属に限り特権の名前を宣言することが必要。さらに、体力を消費する必要がある(体力の消費量は特権の種類や出力によって異なる)。全666特権利中に1%程度しか存在しない稀有な特権である。
許可属、変象属、生産属、のどれにも当てはまらない、ごく珍しい特権。
特権ほどの力は無く、許可属、変象属に分かれる。体の一部をリスクに支払う必要がない。また、特権と違って力を得る時にポップアップ表示による説明があるものとないものがある。
許諾に関する権利で、強い意志抵抗で無効化することが可能。
成田実朝と島原雄吾がマザーライトの再現実験で作り出した666個の特権利に含まれない新しい特権利。この特権利は特権と権利、2つのスロットを消費するため、他の特権利や人工特権利と同時に保持することは不可能である。また、通常の特権利とは違って自由に取り外しが可能であり、無権になったりほかの人工特権利と交換したりすることが可能。現在存在が確認されているのは、実朝、島原の開発した6個のみである。それぞれの人工特権利に固有のリストバンドがあり、その着脱で取得状態を操作できる。リストバンドの着脱から特権利の取得、解除までにはそれぞれ5秒のタイムラグが存在する。
特権を取得する際に代償として要求される、人体の一部の欠損。普段健康かつ必要な部位を選ぶ必要があり、毛髪や病気部位などは選べない。
特権利取得の経緯などにより収容所出身者、封筒取得者A、封筒取得者Bに分けられ、それぞれリスクの事情が違っている。
法廷名、日付、主要参加者、ルール、総参加人数、特権利取得数、結果、主要生存者(ミッションゲームは総生存者数と怪物数も)を記入。
2024年7月2日には1巻から6巻までのエピソードを編集・修正した完全版が発売された[5]。
2024年7月から12月まで日本テレビほかにて連続2クールで放送された[15][3][4]。