1980年度の将棋界

1980年度の将棋界(1980ねんどのしょうぎかい)では、1980年昭和55年)4月から1981年昭和56年)3月の将棋界に関する出来事について記述する。

できごと

記録

タイトル戦

棋戦 勝者 開催時期 番勝負 備考
在位者 勝敗 挑戦者
名人戦 第38期名人 中原誠 1980年4-6月 中原誠 名人 4j1 米長邦雄 王位 8期連続(通算8期) [1]
棋聖戦 第36期棋聖 米長邦雄 1980年6-7月 中原誠 棋聖 1-3 米長邦雄 王位 14期ぶり(通算2期) [2]
王位戦 第21期王位 中原誠 1980年7-9月 米長邦雄 王位 0-4 中原誠 十段棋王 2期ぶり(通算7期) [3]
十段戦 第19期十段 加藤一二三 1980年10-12月 中原誠 十段 1-4 加藤一二三 九段 12期ぶり(通算2期) [4]
棋聖戦 第37期棋聖 二上達也 1980年12月-1981年1月 米長邦雄 棋聖 1-3 二上達也 九段 28期ぶり(通算2期) [2]
王将戦 第30期王将 大山康晴 1981年1-3月 大山康晴 王将 4-1 米長邦雄 棋聖 2期連続(通算19期) [5]
棋王戦 第6期棋王 米長邦雄 1981年2-3月 中原誠 棋王 1-3 米長邦雄 九段 2期ぶり(通算2期) [6]

その他の棋戦

新:新人棋戦 非:非公式戦
棋戦 優勝者 決勝開催日 準優勝者 備考
王座戦 28 大山康晴王将 1980年10月6日 中原誠王座 12年ぶり8回目 [7]
若駒戦 3 有森浩三二段 1980年10月29日 堀口弘治三段 初優勝 [8]
新人王戦 11 森信雄四段 1980年11月7日 島朗四段 初優勝 [9]
NHK杯将棋トーナメント 30 有吉道夫九段 1981年3月9日 中原誠名人 初優勝 [10]
JT将棋日本シリーズ 1 米長邦雄棋王 1981年3月22日 加藤一二三十段 初優勝 [11]

女流タイトル戦

棋戦 勝者 開催時期 番勝負 備考
在位者 勝敗 挑戦者
女流王将戦 第2期女流王将 蛸島彰子 1980年4月 蛸島彰子女流王将 2-1 森安多恵子女流二段 2期連続(通算2期) [12]
女流名人位戦 第7期女流名人 山下カズ子 1981年3月 山下カズ子女流名人 2-0 蛸島彰子女流王将 4期連続(通算4期) [13]

順位戦

第39期順位戦(1980年6月 - 1981年3月)[14]

昇級
次期クラス 棋士 成績
挑戦者決定
リーグ
大内延介 1組(9勝3敗)
二上達也 1組(8勝4敗)
1組 谷川浩司 2組(10勝0敗)
田丸昇 2組(9勝1敗)
2組 小林健二 3組(10勝0敗)
福崎文吾 3組(8勝2敗)
3組 田中寅彦 4組(9勝1敗)
鈴木輝彦 4組(7勝3敗)
伊藤果 4組(7勝3敗)
降級
次期クラス 棋士 成績
1組 板谷進 挑決(3勝6敗)
木村義徳 挑決(0勝9敗)
2組 佐伯昌優 1組(4勝8敗)
関根茂 1組(1勝11敗)
3組 山口英夫 2組(2勝8敗)
安恵照剛 2組(2勝8敗)
4組 本間爽悦 3組(1勝9敗)
松下力 3組(1勝9敗)
山中和正 3組(0勝10敗)

将棋大賞

第8回将棋大賞受賞者[15]

各賞 受賞者 受賞 備考
最優秀棋士賞 二上達也
殊勲賞 加藤一二三
技能賞 勝浦修
敢闘賞 桐山清澄
最多対局賞 米長邦雄 2年ぶり6回目 88局
最多勝利賞 米長邦雄 2年ぶり2回目 55勝
勝率一位賞 田中寅彦 2年ぶり2回目 .723
連勝賞 有吉道夫 13連勝
新人賞 小林健二
女流棋士賞 山下カズ子
蛸島彰子
東京記者会賞 松下力

昇段・引退

昇段(級) 棋士 昇段日 昇段理由
四段 高橋道雄 1980年6月4日 奨励会規定 [16]
中村修 1980年7月2日 奨励会規定 [17]
泉正樹 1980年8月20日 奨励会規定 [18]
依田有司 1980年9月3日 奨励会規定 [19]
島朗 1980年9月18日 奨励会規定 [20]
南芳一 1981年1月19日 奨励会規定 [21]
塚田泰明 1981年3月5日 奨励会規定 [22]
神谷広志 1981年3月18日 奨励会規定 [23]
五段 宮田利男 1980年4月1日 順位戦C級1組昇級 [24]
東和男 1980年4月1日 順位戦C級1組昇級 [25]
福崎文吾 1980年4月1日 順位戦C級1組昇級 [26]
小阪昇 1980年11月17日 贈五段 [27]
六段 前田祐司 1980年4月1日 順位戦B級2組昇級 [28]
谷川浩司 1980年4月1日 順位戦B級2組昇級 [29]
七段 真部一男 1980年4月1日 順位戦B級1組昇級 [30]
青野照市 1980年4月1日 順位戦B級1組昇級 [31]
高田丈資 1980年6月 追贈 [32]
志沢春吉 1980年11月17日 贈七段 [33]
八段 森安秀光 1980年4月1日 順位戦A級昇級 [34]
木村義徳 1980年4月1日 順位戦A級昇級 [35]
女流2級 林葉直子 1980年 女流棋士規定
女流二段 谷川治恵 1981年3月19日 タイトル挑戦 [36]
引退 棋士(最終段位) 最終対局日 引退理由
引退 二見敬三 七段 1980年8月2日 現役死去 [37]
本間爽悦 八段 1981年3月13日 現役死去 [38]

出典

  1. ^ 名人戦・順位戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  2. ^ a b ヒューリック杯棋聖戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  3. ^ 王位戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  4. ^ 九段戦(全日本選手権戦)・十段戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  5. ^ 王将戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  6. ^ 棋王戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  7. ^ 王座戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  8. ^ 1980-10-29 その他の棋戦有森浩三 vs. 堀口弘治 若駒戦”. 将棋DB2. 2018年6月30日閲覧。
  9. ^ 新人王戦”. 日本将棋連盟. 2018年6月3日閲覧。
  10. ^ NHK杯将棋トーナメント”. 日本将棋連盟. 2018年6月10日閲覧。
  11. ^ 将棋日本シリーズ JTプロ公式戦”. 日本将棋連盟. 2018年6月10日閲覧。
  12. ^ 霧島酒造杯女流王将戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  13. ^ 岡田美術館杯女流名人戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  14. ^ 第39期順位戦成績表”. 将棋順位戦データベース. 2018年11月11日閲覧。
  15. ^ 将棋大賞受賞者”. 日本将棋連盟. 2018年10月19日閲覧。
  16. ^ 棋士データベース 高橋道雄”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  17. ^ 棋士データベース 中村修”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  18. ^ 棋士データベース 泉正樹”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  19. ^ 棋士データベース 依田有司”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  20. ^ 棋士データベース 島朗”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  21. ^ 棋士データベース 南芳一”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  22. ^ 棋士データベース 塚田泰明”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  23. ^ 棋士データベース 神谷広志”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  24. ^ 棋士データベース 宮田利男”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  25. ^ 棋士データベース 東和男”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  26. ^ 棋士データベース 福崎文吾”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  27. ^ 棋士データベース 小阪昇”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  28. ^ 棋士データベース 前田祐司”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  29. ^ 棋士データベース 谷川浩司”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  30. ^ 棋士データベース 真部一男”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  31. ^ 棋士データベース 青野照市”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  32. ^ 棋士データベース 高田丈資”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  33. ^ 棋士データベース 志沢春吉”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  34. ^ 棋士データベース 森安秀光”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  35. ^ 棋士データベース 木村義徳”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  36. ^ 女流棋士データベース 谷川治恵”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  37. ^ 棋士データベース 二見敬三”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。
  38. ^ 棋士データベース 本間爽悦”. 日本将棋連盟. 2018年11月11日閲覧。

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