関東第一高等学校(かんとうだいいちこうとうがっこう)は、東京都江戸川区松島二丁目にある私立高等学校。以前は男子校であったが、2004年に共学化した。通称は「関東一高」「関一」など[注釈 1]。
概要
1925年、帝国書院の創設者である守屋荒美雄と初代校長の村上周三郎によって、関東商業学校として設立された。
開校当初からあった商業科、その後には電気科・機械科・建築科を擁する学校だったが、1973年に普通科設置とともに順次募集停止となり、2012年に工業科の募集を停止したことで、現在は普通科のみの学校となっている。
設置課程
3学期制で普通科に特別進学・進学A・進学G・スポーツの4コースがある[2]。スポーツコースを除いた進学系の3コースは進級時に成績、進路、定員を勘案し、コース変更が可能としている[3]。
※工業科(機械科・建築ビジュアル科)は2012年度より募集停止し、普通科(進学選抜コース)は2013年度より募集停止した。
沿革
- 1925年 - 守屋荒美雄・村上周三郎が関東商業学校を東京都千代田区神田錦町三丁目3番地に設立
- 1939年 - 江戸川区松島二丁目10番11号の現在地に移転
- 1939年 - 電気科設置
- 1943年 - 帝国第一工業学校と改称
- 1943年 - 機械科設置
- 1945年 - 関東第一商工学校と改称
- 1947年 - 関東第一中学校併設
- 1948年 - 学校制度の改正により関東総合高等学校と改称
- 1953年 - 関東商工高等学校と改称
- 1958年 - ブレザー型制服モデルチェンジ
- 1961年 - 円形校舎(現西館)落成
- 1965年 - 建築科設置
- 1969年 - 機械科総合実習館落成
- 1973年 - 商業科廃止、普通科設置
- 1973年 - 関東第一高等学校と改称
- 1977年 - 総合体育館落成
- 1981年 - 進学コース開設
- 1983年 - 南1号館(現東館)校舎落成
- 1985年 - 南2号館校舎落成
- 1984年 - 創立60周年記念式典
- 1988年 - 国土交通大臣指定自動車整備士養成施設(自動車整備コース)
- 1991年 - 大村記念館・船橋研修所設立
- 1994年 - 創立70周年記念式典
- 1995年 - 八千穂山荘落成
- 2001年 - 新館(現本館)落成
- 2003年 - 硬式野球部合宿所「貫行寮」新築
- 2004年 - 普通科共学開始、制服モデルチェンジ
- 2005年 - 特別進学コース開設
- 2006年 - 建築科を建築ビジュアル科に改称し共学開始、自動車整備コース募集停止
- 2007年 - 進学選抜コース開設
- 2009年 - 電気科募集停止
- 2010年 - 普通科コース改編(進学コース・普通コース募集停止、進学Aコース・進学Gコース開設)
- 2012年 - 機械科、建築ビジュアル科募集停止
- 2013年 - 進学選抜コース募集停止
- 2023年 - 円形校舎(現西館)建物解体、建物解体後に新校舎建築予定
- 2025年 - 新校舎完成予定
- 2025年 - コース名変更(特別進学コース→ハイパーコース、進学Aコース→アドバンストコース、進学Gコース→アグレッシブコース、スポーツコース→アスリートコース)
施設
校内の校庭はテニスコート4面分ほどの面積であるため、野球部のグラウンドと寮はおよそ20キロメートル遠方の千葉県白井市に位置し、サッカー部は私学事業団総合グランドや江東区新砂運動場など、多くの運動部は学外施設を賃借して活動している[4]。
- 校内施設
- 本館
- 東館
- 西館(建物解体中)(円形校舎である[5])
- 南1号館
- 南2号館
- 体育館
- 校庭(テニスコート2面)
- 校外施設
- 八千穂山荘 長野県南佐久郡 - 林間学校などで使用される。
- 大村記念館・研修センター JR亀戸駅駅前
- 白井グラウンド 千葉県白井市 - 夜間照明を備えた両翼95メートルの硬式野球部専用グラウンドと室内練習場がある。
- 貫行寮(千葉県白井市) - 硬式野球部員専用の寮で、定員は60名。場所は白井グラウンドと同じ敷地にある。
部活動
運動部では、硬式野球部やサッカー部、男子バレーボール部、男女バドミントン部、ハンドボール部が全国大会に出場している。
文化部では、吹奏楽部が全日本吹奏楽コンクールに12回出場し、1993年~1995年に3年連続金賞を受賞したことがある。ただし、1996年の3年連続全国大会金賞受賞により不出場以降は、全国に出ていない。
過去には相撲部も存在し、関東大会で優勝する選手や国体で活躍する選手を輩出していた。相撲場は現在取り壊されている。
- 運動部(2024年8月時点)
- 全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)・9回出場(1985年ベスト8、1990年1回戦敗退、1994年1回戦敗退、2008年ベスト16、2010年ベスト8、2015年ベスト4、2016年1回戦敗退、2019年ベスト8、2024年準優勝)
- 選抜高等学校野球大会(春のセンバツ)・6回出場(1986年1回戦敗退、1987年準優勝、2008年1回戦敗退、2012年ベスト4、2014年2回戦敗退、2016年1回戦敗退)
- インターハイ(全国高校総体)・5回出場(2007年ベスト16、2015年ベスト4、2016年、2017年ベスト8、2018年ベスト16 )
- 全国高校サッカー選手権大会・4回出場(2016年、2017年、2020年、2021年3位)
- ハンドボール部
- 男子バレーボール部
- 男子バドミントン部
- 女子バドミントン部
- 陸上部
- 軟式野球部
- 男子テニス部
- 女子テニス部
- 男子バスケットボール部
- 女子バスケットボール部
- 男子フットサル部
- 女子フットサル部
- 卓球部
- 剣道部
- 空手道部
- ダンス・DJ部
- 冬の日本高校ダンス部選手権全国大会において、2015年東日本大会準優勝、2016年東日本大会3位
- チアリーダー部
- ダブルダッチ部
- 女子バレーボール同好会
- 文化部(2020年8月時点[4])
- 吹奏楽部
- 合唱部
- 軽音楽部
- 演劇部
- 書道部
- 美術部
- 漫画研究部
- 放送部
- 写真部
- クッキング部
- 競技かるた部
- インターナショナルクラブ
- インターアクトクラブ
- サイエンスクラブ
- クイズ研究部
- 文芸同好会
交通
著名な出身者
プロ野球
サッカー
バドミントン
格闘技
芸能
その他
関連項目
脚注
注釈
- ^ テレビ、新聞等でも「関東一高」「関東一」の呼称・表記が用いられていたが、2014年以降NHKや共同通信社など一部メディアでは「関東第一」と呼称・表記されるようになっている[1]。
出典
外部リンク
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