長野県庁舎(ながのけんちょうしゃ)は日本の中部地方にある長野県の政治を司る県庁の入る庁舎である。所在地は長野市大字南長野。行政庁舎(自治体組織の長野県庁と長野県警察本部)、議会棟(長野県議会)から構成される。
現在の信州大学教育学部キャンパスの位置に、明治7年(1874年)に総工費9086円79銭5厘で建築したが[4]、同41年(1908年)5月10日に全焼した[5][4]。焼け残った書籍庫が国の登録有形文化財に登録されている[6]。
長野市城山に仮庁舎を置き、明治42年(1909年)に現在地に着工し、大正2年(1913年)総工費22万7700円で竣工[4]。昭和23年(1948年)1月14日、庁舎別館から出火し、2211㎡を焼失[4]。
建物の一部が飯綱高原に移築され、ホテルとして利用され、その後、長野県自治研修所飯綱庁舎となった。飯綱高原にある旧県自治研修所の建物については2023年(令和5年)に株式会社長野ホテル犀北館が優先交渉権を獲得し、建物の部材活用や一部移築の構想がある[7]。
本館棟、西庁舎、議会棟、議会増築棟からなる。
昭和38年(1963年)、庁舎の狭隘と老朽化のため、現在地に新築を決定[4]、同40年(1965年)着工、同42年(1967年)2月6日に総工費約18億円で竣工、同年2月20日に執務を開始した[4]。地上10階、地下1階建てで、高さは46.5m。県庁・議事堂の建築総費用は26億6千万円だった[1]。
かつては東庁舎、職員会館や妻科庁舎1・2・3号棟があり、妻科庁舎は本館棟からやや離れた場所に位置していた。