野澤 英之(のざわ ひでゆき、1994年8月15日 - )は、埼玉県和光市出身[1][4]の元プロサッカー選手。ポジションはミッドフィールダー(MF)。
来歴
プロ入り前
5歳の時にサッカーを始め[2] 2007年からFC東京U-15深川に加入。2008年のU-15高円宮杯では2年生ながら主力としてチームの優勝に貢献[5]。同期の二瓶翼と共に飛び級でのU-18昇格も検討されたが、クラムジー[注 1]に見舞われたため見送られた[6]。U-18では1年時から中盤の一角に入った。
2010年5月、U-16日本代表候補に追加招集されると[7] ここで評価を掴み、同年7月の新潟国際ユースでは3戦ともボランチで先発出場[8]、翌8月の豊田国際ユースでは3戦連続でフル出場する(U-16日本代表では野沢と植田直通のみ)[9] など代表に定着した。しかし、選手登録上の都合で10月の同年のAFC U-16選手権のメンバーからは外れた[注 2]。2011年、中盤でのゲームコントロール役[10]としてFIFA U-17ワールドカップに出場。「パスを多く回してリズムを作る(本人談)」役割を担った[11]。
FC東京
2013年からFC東京トップチームへ昇格[1]。3月23日のヤマザキナビスコカップ鹿島戦で公式戦初出場を記録した。守備には難が有ったが[12]、ランコ・ポポヴィッチ監督からは現役時代のジョゼップ・グアルディオラに通じるプレースタイルと評されていた[13]。
2014年開幕戦のJ1第1節柏戦でJリーグ初出場。好配球で[14]アンカーのポジションを掴み、先発に定着しつつあったが[15]、J1第8節鳥栖戦で外側側副靱帯を損傷[16] したことにより、その後の出場機会は限られた。
2015年、5月26日にリオデジャネイロ五輪予選兼AFC U-23選手権2016予選の予備登録メンバーに選ばれた。
2016年、8月6日の2nsステージ・J1第7節のジュビロ磐田戦では、高橋秀人に変わって途中出場して今季J1初出場を果たした。
レンタル時代
2017年、FC岐阜に期限付き移籍[17]。FC岐阜ではボランチではなく、サイドバックでプレーした[18]。
2018年は愛媛FCに期限付き移籍[19]。7月21日、第24節のファジアーノ岡山FC戦で移籍後初得点を決めた[20]。2019年は期限付き移籍期間を延長して愛媛に残留[21]。
ヴァンフォーレ甲府
2020年、ヴァンフォーレ甲府に完全移籍[22]。
2022年10月、同年シーズンをもって現役引退と発表した[23]。
所属クラブ
個人成績
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2013 |
FC東京 |
34 |
J1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0
|
2014 |
4 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
5 |
0
|
2015 |
3 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
4 |
0
|
2016 |
2 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0
|
2017 |
岐阜 |
8 |
J2 |
14 |
0 |
- |
2 |
0 |
16 |
0
|
2018 |
愛媛 |
6 |
29 |
1 |
- |
1 |
0 |
30 |
1
|
2019 |
28 |
1 |
- |
1 |
0 |
29 |
1
|
2020 |
甲府 |
25 |
0 |
- |
- |
25 |
0
|
2021 |
29 |
1 |
- |
0 |
0 |
29 |
1
|
2022 |
6 |
0 |
- |
0 |
0 |
6 |
0
|
通算 |
日本 |
J1
|
9 |
0 |
4 |
0 |
0 |
0 |
13 |
0
|
日本 |
J2
|
131 |
3 |
- |
4 |
0 |
135 |
3
|
総通算
|
140 |
3 |
4 |
0 |
4 |
0 |
148 |
3
|
その他の公式戦
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
期間通算
|
2014 |
J-22 |
- |
J3 |
5 |
0 |
5 |
0
|
2015 |
8 |
0 |
8 |
0
|
2016 |
F東23 |
34 |
26 |
1 |
26 |
1
|
通算 |
日本 |
J3
|
39 |
1 |
39 |
1
|
総通算
|
39 |
1 |
39 |
1
|
- 出場歴
代表・選抜歴
- 埼玉県選抜
- U-16日本代表
- U-17日本代表
- U-19日本代表
- 2013年 - アルクディア国際ユースサッカートーナメント (グループリーグ)
- U-20日本代表
- U-21日本代表
タイトル
- FC東京U-15
- FC東京U-18
ヴァンフォーレ甲府
脚注
注釈
- ^ 体格の急激な変化により、身体のバランスが崩れイメージ通りの動きができなくなる現象。第二次性徴期前後に見られる。
- ^ 野澤は2009年に行われた予選の際の選手予備登録に入っていなかったため[10]、本戦に出場するためには追加登録をする必要があったが、JFAはAFCによる登録規定の変更に対応できなかった[10](なお、この対応ができずとも、予め登録枠に空きを設けていれば、予選以後に頭角を現した選手でも本戦に登録できた)。
出典
関連項目
外部リンク