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砥部町(とべちょう)は、愛媛県の中央に位置する町。伊予郡。
2005年(平成17年)に旧砥部町と広田村が合併して新たな砥部町が誕生した[1]。
200年以上の歴史がある伝統工芸品「砥部焼」で知られる。松山と高知とを結ぶ国道33号が縦貫する交通の便と、変化に富んだ緑豊かな自然により松山市のベッドタウンとして宅地開発が進んでいる。「住んでも 訪ねても いきいき砥部」をキャッチフレーズとしていたが、新町になってからは公募による「清流とほたる 砥部焼とみかんの町」をキャッチフレーズとしている。砥部と言えば、「砥部焼の町」と知名度が高い。
アートの里プラン21や、ホップ・ステップとべといった町総合計画でもまちづくりを進めている。
大別して旧砥部町地域と旧広田村地域に分けられる。
人口増加が続いていたが、2005年(平成17年)には自然減に転じた。増加ペースでは同じく松山市のベッドタウンとして人口が増加している松前町をしのぐほどであったが、やはり四国でも屈指の人口密度を誇る松前町を越すことはできないでいる。ちなみに松前町の人口密度は砥部町よりはるかに高いが、松前町も2005年度(平成17年度)は人口が自然減に転じた。同年度で人口が増加したのは松山市だけである。以降は増加に転じており、広田地区が合併前と比べ10%以上人口が減り、寂れる一方で砥部地区は人口増加している。2010年度(平成22年度)は広田地区の人口減に伴い、人口約400人減となった。
※旧広田村時代の同地域の歴史については広田村の記事を参照。
古代
中世
近世
近代
新町後
旧砥部町
新砥部町
伊予市・伊予郡全体での合併を旧・伊予市等は望んだが、幹線道路が砥部町・広田村は国道33号、国道379号、伊予市他は国道56号と異にしており、早い段階で伊予市・伊予郡全体での合併構想から離脱し1町1村での合併の道を選んだ。
旧広田村は圧倒的に人口が少なく、国道でつながった旧・砥部町について行く以外にない立場であった。広田村から西隣の旧・中山町に行くには、車の離合もスムーズに出来かねる峠道を行く人があるなど、相互交流という面でも難がある状況であった。
当初、前町長が旧広田村との合併を提唱したのに対して町民からは松山市との合併を望む声が高く、町民からのリコール、現町長との選挙により前町長は落選したが、その後の町民への合併希望では旧広田村との合併を望む声が一番高くなり、松山市との合併はならなかった。
合併の形式は新設合併ではあるが、実質的には旧・砥部町による旧・広田村の吸収合併であり、合併協議自体はスムーズに運んだ。
近隣の東温市(旧重信町・川内町)と同様に、旧砥部町は隣市町から移り住んできた人と元々住んでいる人が半々であり、合併の議論のときにも新住民は松山市、旧住民は旧広田村というように分かれ町を二分した。
国の機関
県の機関
砥部町は松山市のベッドタウンであり、表面的な産業の立地状況以上に経済力がある。松山圏の一部でもある。
伝統的特産品として砥部焼が知られている。
大学
専門学校
高等学校
小学校区
中学校
小学校
山村留学
松山市と結ぶ交通の確保に注力してきているが、国道33号の松山市内の区間が慢性的に渋滞しているため、鉄道やLRT等の導入構想が何度か民間団体等により発表されたが、実現に至るまでの膨大な資金の確保の目途が立たないため、いずれも構想倒れに終わっている。なお、かつては重信川を挟んだ松山市の森松町まで鉄道があった(伊予鉄道森松線)ことから、鉄道系の交通網の復活が望まれている。
砥部町内に鉄道は通っておらず、最寄り駅は伊予鉄道の松山市駅あるいはいよ立花駅。後述の路線バスは松山市駅を始発とし、いよ立花駅を経て砥部町内に向かう。
伊予鉄バスにより、砥部地域の砥部焼伝統産業会館・とべ動物園までそれぞれ日中30分間隔でバスの運行が行われている。愛媛県総合運動公園で大規模なイベントが開催される場合は松山市内まで臨時バスが運行されることもある。
広田地域へは合併時点では一日2本のみの運行だったが、2010年3月限りで廃止され2017年現在は公共交通は存在しない。予め申請した住民に限り、スクールバスに乗せてもらう形で町の中心部と行き来することができる。
1980年(昭和55年)の総体を控え、国道33号バイパスの整備が行われるなど松山市と結ぶ道路の整備が進んだ。その後、自動車の増加などにより国道33号と県道23号伊予川内線との拾町(じっちょう)交差点の朝夕の渋滞が激しいため立体交差工事(国道を高架化)が進められており、2006年(平成18年)3月22日に片側暫定供用を開始した。2007年(平成19年)供用を開始。
国道33号から町内で分離(正式には重複区間あり)する国道379号は、砥部地域と広田地域とを結ぶ唯一の幹線道路であるが旧町村境の上尾峠北斜面の区間が狭隘であり、2006年(平成18年)現在、愛媛県により整備が進められており光景は一変しつつある。なお、同国道の旧・広田村内はほぼ高速道路並みに整備されている。旧・小田町側についてもかつては狭隘であったが、ほぼ2車線で整備されており上尾峠北斜面の不備ぶりがよけいに目立つ状況となっている。
砥部町内には松山自動車道が通っているものの、インターチェンジ(IC) はない。 最寄のIC:松山自動車道 13 松山IC(国道33号沿い)