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この項目では、 建造物としての眼鏡橋一般 について説明しています。その他個別の眼鏡橋・めがね橋については「眼鏡橋 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
眼鏡橋(めがねばし)は、橋の種類のひとつ。本来はアーチが2つ連なった石造2連アーチ橋を指す。2連アーチ橋自体と水面に映る橋とが合わさった姿が眼鏡のように見えることが、その名の由来といわれている。広義では、単アーチ橋や3連以上のアーチ橋も含めた石造アーチ橋全般を眼鏡橋と呼ぶ。また、石造だけでなく煉瓦造のものも眼鏡橋と呼ばれることがある。個別の橋の名称や別称としても用いられる。
概要
眼鏡橋は、土木技術の粋として重要な構造物であるが、道幅が不足するのでコンクリートの広い橋に架け替えられたり、洪水時に川の水をせき止めて氾濫の原因になるとして解体や撤去が行われ、全国的に急激に数が減っている。「日本の石橋を守る会」という団体が、全国の石橋(眼鏡橋・桁橋)を対象に保護活動を行っている。
古代ローマの水道橋のように、日本国外にも石造アーチ橋は存在するが、眼鏡橋という呼び名は日本国内の石造アーチ橋に対してのみ用いられるのが一般的である。
日本の事例
「古い長崎の面影を残しているもののひとつに、中島川にかかる石橋群がある。その中に本格的石橋としては日本最古といわれるアーチ式の『眼鏡橋』」があるという[1]。「眼鏡橋以後に架けられた中島川の石橋はすべて単アーチである」のに対し、「眼鏡橋」のみが 2 連アーチである[2]。
長崎県東彼杵郡波佐見町では、波佐見盆地に橋が多く、その中に眼鏡橋が含まれる。「眼鏡橋は石造アーチ橋の通称で、一般には石橋で通用する」[3]。波佐見町の眼鏡橋の80%は「川棚川上流の山間部の窯業地に存在する」という[3]。「波佐見町の眼鏡橋は名前の付くものが25橋のうち4橋と少ない。」という[4]。
長崎県佐世保市世知原町では17橋あり、「それらは佐々川本流に6橋、支流に11橋ある」という[5]。「世知原の眼鏡橋はすべて橋名がつけられて」いるものの「橋名の由来がはっきりしない」という[6]。
代表的な眼鏡橋
国の重要文化財
- 群馬県
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- 福岡県
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- 長崎県
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- 熊本県
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- 大分県
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- 沖縄県
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国の登録有形文化財
- 福井県
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- 長野県
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- 愛知県
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- 広島県
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- 山口県
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- 香川県
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- 福岡県
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- 大分県
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- 宮崎県
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- 鹿児島県
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土木学会選奨土木遺産
特記しないものは、石造、2連アーチ橋。
脚注
注釈
出典
参考資料
- 荒井裕則「石橋のルーツ「長崎眼鏡橋」」『Consultant vol.234 土木遺産V』一般社団法人建設コンサルタンツ協会(2007年)(閲覧日2017年9月2日)
- 隈部守「肥前半島の眼鏡橋ー長崎県波佐見町・世知原町を中心にー」『立命館地理学』第3号、(1991年)、47-54頁。
関連項目