「涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜」(なみだをみせないで ボーイズ・ドント・クライ)は、Winkの4作目のシングル。1989年3月16日にポリスターより発売された。Winkのデビュー30周年である2018年4月27日には、完全限定盤として17cmアナログ・シングル(PSKR-9108)がダブル・ジャケット仕様で再リリースされている[3]。
概要
表題曲は、ユーゴスラビアの音楽ユニットであるムーラン・ルージュの1988年のヒット曲「Boys Don't Cry」のカバー。Winkの楽曲として、日本語詞を及川眠子、編曲を船山基紀が担当した。
カップリング曲は「Only Lonely」。1980年にヒットしたザ・ドゥーリーズの「Body Language」が原曲で、表題曲と同じく日本語詞を及川眠子、編曲を船山基紀が担当している。
1989年1月30日と2月1日にレコーディングが行なわれており[注 1]、2月14日にプロモーションビデオ[注 2]が撮影された[注 3]。
3月16日に発売後、前作「愛が止まらない 〜Turn it into love〜」に続いて2作連続オリコンチャート1位を獲得することとなるが、初登場の3月27日付から4月10日付まで、3週連続での通算3週1位で[4]、Winkのシングルにおける1位獲得週数は本作が最大の記録となっている。以後、100位以内には、9月25日付の74位まで、27週連続ランクインした[5]。また1989年度のオリコン年間ランキングは売上52.341万枚で10位にランクインし、62.95万枚の「愛が止まらない」と54.873万枚の「淋しい熱帯魚」に次いで、Wink第3位のヒット曲となった[6]。
なお、ムーラン・ルージュによる原曲は、1989年度の日本音楽著作権協会(JASRAC)発表による楽曲別の著作権使用料分配額(外国作品)において、年間1位の「愛が止まらない」に続いて2位にランクインし、Winkがカバーした洋楽曲が1位と2位を占めた[7]。
収録曲
- 涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜
- 作詞・作曲:Matjaž Kosi / 日本語詞:及川眠子 / 編曲:船山基紀
- Only Lonely
- 作詞・作曲:ベン・フィンドン、マイケル・マイヤーズ、ロバート・ピュージー / 日本語詞:及川眠子 / 編曲:船山基紀
収録アルバム
涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜
Only Lonely
テレビ番組における歌唱
※ 在京キー局のテレビ番組の放送日は首都圏のもの。地方の系列局の放送日は異なる場合がある。
- 涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜
- 「衣装」欄は1989年のみ記載
- 「衣装」欄の記号:A=PV[注 2]冒頭の衣装を改変したもの B:上着がジーンズ地の衣装 C:鈴木早智子が赤色、相田翔子が緑色の衣装 D:白い上着と赤いスカートの衣装 E:黄色と黒色の衣装 F:その他(「備考」欄参照)
カバー
涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜
- ヴェガ・ツァイ(中国語版)(蔡燦得、台湾の女優) - 北京語カバー。同言語でのタイトル「舞貓」。ヴェガ・ツァイによるWinkのカバーアルバム『少女時代』(台湾・林傑唱片、1991年)に収録。
- 真行寺恵里 - オムニバスカバーアルバム『J-POP エアロ伝説 ミラーボール edition』(ドライブ・ミュージック・エンタテインメント、2009年6月)、『J Dance Paradise BPM ALL』(同前、2009年7月)、『Always FEVER R40』(同前、2010年6月16日)、『Disco J Night』(同前、2011年3月23日)、および『J-POPディスコ伝説』(同前、2011年12月7日)などに収録。
パロディ曲
淋しい病気が止まらない
脚注
注釈
- ^ 「STAR SCHEDULE」(『ORICON WEEKLY』1989年2月6日号)p.17にレコーディング予定記載あり。
- ^ a b 「外部リンク」の節の「涙をみせないで ~Boys Don't Cry~ / Wink【Official Music Video】」。
- ^ 「STAR SCHEDULE」(『ORICON WEEKLY』1989年2月20日号)p.17に「新曲用プロモーション・ビデオ撮影」予定記載あり。
- ^ a b 「音楽」(『ザテレビジョン』1989年第10号)p.45(各地方版共通)に番組放送・出演・曲目予定記載あり。
- ^ 「STAR SCHEDULE」(『ORICON WEEKLY』1989年2月27日号)p.17に収録予定記載あり。
- ^ 「STAR SCHEDULE」(『ORICON WEEKLY』1989年2月20日号)p.17に収録予定記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年3月12日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年3月号p.618)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ 「STAR SCHEDULE」(『ORICON WEEKLY』1989年3月6日号)p.16に収録予定記載あり。
- ^ a b 『朝日新聞』大阪版1989年3月13日朝刊第28面のテレビ番組表に「ウィンクが新曲」として番組放送予定記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年3月18日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年3月号p.942)および夕刊第20面(同前p.966)のテレビ番組表に「ウィンク初登場」として番組放送予定記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年3月19日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年3月号p.998)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b 「音楽」(『ザテレビジョン』1989年第12号)p.49(各地方版共通)に番組放送・出演・曲目予定記載あり。
- ^ 「STAR SCHEDULE」(『ORICON WEEKLY』1989年3月13日号)p.17に収録予定記載あり。
- ^ a b 『ザテレビジョン 首都圏関東版』1989年第14号の深夜番組表p.142に番組放送予定と「WINK」の記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年3月16日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年3月号p.830)および夕刊第20面(同前p.850)のテレビ番組表に「沖縄&鶴太郎&?熱帯夜生中継」として『ザ・ベストテン』放送予定記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年4月6日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年4月号p.292)および夕刊第16面(同前p.312)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ 『読売新聞』1989年3月30日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年3月号p.1548)および夕刊第20面(同前p.1592)のテレビ番組表に番組放送予定記載あり。
- ^ a b 『静岡新聞』1989年4月8日朝刊第12面および夕刊第8面のテレビ番組表に「SDTスタジオにウィンク登場!!」として番組放送予定記載あり。
- ^ a b c 『読売新聞』1989年4月10日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年4月号p.488)および夕刊第20面(同前p.518)のテレビ番組表に「ウィンク絶好調」として番組放送予定記載あり。
- ^ 『読売新聞』1989年4月3日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年4月号p.124)および夕刊第20面(同前p.154)のテレビ番組表に番組放送予定記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年4月17日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年4月号p.838)および夕刊第20面(同前p.868)のテレビ番組表に番組放送予定記載あり。
- ^ a b c 『読売新聞』1989年4月12日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年4月号p.606)および夕刊第16面(同前p.622)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b c 「音楽」(『ザテレビジョン』1989年第15号)p.44(各地方版共通)に番組放送・出演・曲目予定記載あり。
- ^ 「STAR SCHEDULE」(『ORICON WEEKLY』1989年4月17日号)p.17に共演者・酒井法子の収録予定記載と、Winkの「TBSテレビの番組収録」予定記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年4月19日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年4月号p.956)および夕刊第16面(同前p.974)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b c 『読売新聞』1989年4月24日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年4月号p.1190)および夕刊第20面(同前p.1218)のテレビ番組表に「ウィンク衣装シリーズ」として番組放送予定記載あり。
- ^ 後には、「置き忘れたのはマネージャーだったようである」とされている[16]。
- ^ a b 『読売新聞』1989年5月1日朝刊第24面(『読売新聞縮刷版』1989年5月号p.24)および夕刊第16面(同前p.40)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年5月4日朝刊第24面(『読売新聞縮刷版』1989年5月号p.132)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年5月7日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年5月号p.204)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年5月8日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年5月号p.244)および夕刊第20面(同前p.272)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年5月11日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年5月号p.412)および夕刊第20面(同前p.432)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年5月15日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年5月号p.596)および夕刊第20面(同前p.628)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b 『ザテレビジョン 首都圏関東版』1989年第21号番組表p.73に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年5月24日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年5月号p.1074)および夕刊第20面(同前p.1096)のテレビ番組表に「話題騒然、マリック超魔術に美少年が挑戦、山瀬まみあ然ウィンク大興奮」として番組放送予定記載あり。
- ^ a b 「音楽」(『ザテレビジョン』1989年第21号)p.45(各地方版共通)に番組放送・出演・曲目予定記載あり。
- ^ 『読売新聞』1989年5月25日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年5月号p.1128)および夕刊第16面(同前p.1148)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年5月26日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年5月号p.1180)および夕刊第20面(同前p.1200)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ 「STAR SCHEDULE」(『ORICON WEEKLY』1989年5月29日号)p.16に収録予定記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年6月1日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年6月号p.32)および夕刊第16面(同前p.52)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ 『朝日新聞』大阪版1989年6月1日朝刊第17面のラジオ番組表に「▽矢沢永吉・ウィンク豪華ゲストで満開」として番組放送予定記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年6月4日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年6月号p.186)のテレビ番組表に「新人類ウィンクVS沢田堀内・芸能界今昔物語」として番組放送予定記載あり。
- ^ a b 「音楽」(『ザテレビジョン』1989年第23号)p.45(各地方版共通)に番組放送・出演・曲目予定記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年6月5日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年6月号p.226)および夕刊第20面(同前p.258)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ 『読売新聞』1989年5月29日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年5月号p.1316)および夕刊第20面(同前p.1346)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ a b 『読売新聞』1989年6月12日朝刊第17面(『読売新聞縮刷版』1989年6月号p.529)および夕刊第20面(同前p.572)のテレビ番組表に番組放送予定と「ウィンク」の記載あり。
- ^ 「STAR SCHEDULE」(『ORICON WEEKLY』1989年6月12日号)p.15に収録予定記載あり。
- ^ 「WEEKLY CHASER」(『ORICON WEEKLY』1989年9月25日号)p.16に共演者・酒井法子の「NHKの特番収録」予定記載あり。
- ^ 『ザテレビジョン』1989年第41号「音楽」(各地方版共通)pp.50-51に番組放送・出演・曲目予定記載あり。
- ^ a b c 「音楽」(『ザテレビジョン』1989年第45号)p.37(各地方版共通)に番組放送・出演・曲目予定記載あり。
- ^ a b c 『読売新聞』1996年3月16日朝刊第36面(『読売新聞縮刷版』1996年3月号p.882)および夕刊第12面(同前p.894)のテレビ番組表に「これが最後‥‥ウィンク涙のヒットメドレー」として番組放送予定記載あり。
- ^ 歌詞の中に「病気の」を意味する英単語「sick」を含む。
出典
参考文献
関連項目
外部リンク
- YouTubeにおいてポリスターのYouTubeアカウント「PolystarTube」により公開されている公式ミュージックビデオ
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鈴木早智子 - 相田翔子 |
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関連人物(相田) | |
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オリコン週間 シングルチャート第1位(1989年3月27日-4月10日付・3週連続) |
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