御名部皇女(みなべのひめみこ)は、天智天皇の皇女で、母は蘇我倉山田石川麻呂の娘の姪娘。元明天皇の同母姉。高市皇子の正妃となり、長屋王を生む。大宝律令施行後は御名部内親王とも記述される。
没年は未詳であるが、息子の長屋王が神亀5年(728年)に奉納したと言われる長屋王願経(神亀経)の釈文(写経の目的は父母の菩提を弔う、とする)から、この年以前には死去したものと考えられる。
中継ぎとして即位した妹の元明天皇を激励する歌が『万葉集』にある。
御名部皇女に関する歌
- 和銅元年 元明天皇の御製
- 大夫(ますらを)の鞆(とも)の音すなり物部(もののふ)の 大臣(おほまへつきみ)楯立つらしも [万葉集 巻1-76]
- 御名部皇女の和(こた)へ奉れる御歌
- 吾が大君ものな思ほし皇神の 継ぎて賜へる我なけなくに [万葉集 巻1-77]
血縁
脚注
関連項目
ウィキクォートに
御名部皇女に関する引用句集があります。
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大宝律令施行(701年)以後で、内親王と公称した人物とする。 |
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