幌加駅(ほろかえき)は、かつて北海道河東郡上士幌町字幌加に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)士幌線の駅である。電報略号はホカ。事務管理コードは▲111413[1]。
地名より。駅の南で音更川から分かれる、現在の幌加川(幌加音更川)のアイヌ語名、「ホㇿカナイ (horka-nay)」(逆戻りする・川)に由来する[10][11]。
これは、南から北へ上って行く音更川から西に分かれ、逆戻りするように南西のウペペサンケ山へ向かって上っていく様子を表現したものである[11]。
駅舎は構内の東側に設置され、旅客用に島状の単式ホーム1面1線と糠平方から分岐し駅舎横の貨物ホームに繋がる貨物線を有し、駅裏側に貨物積卸用の副本線を有していた。駅舎側の貨物線からはさらに北側に広がる営林署のストックヤード(貯木場)への専用線が伸びていた。無人化後は貨物線・専用線は撤去されたが副本線は残され、廃止までこの配線となっていた。
駅舎は取り壊されたが、ホーム(旅客用・貨物用共に)及びポイントを含む線路が残っている。保存団体によりレプリカの駅名標が設置された。
路線廃止後の上士幌タクシーによる代替バスですら沿線の極端な過疎化(糠平地区以外はほぼ無人化)によって2003年9月いっぱいで廃止され、同年10月より帯広 - 糠平 - 旭川間のノースライナーみくに号が十勝三股停留所を新設、幌加温泉入口停留所と糠平方面の乗降も可能として代替する。駅跡周辺には停留所は設置されていない(幌加温泉入口まで約2.7 km)。
※列車運転休止・バス代行輸送化の際、糠平 - 幌加間にスキー場入口バス停、幌加 - 十勝三股間に幌加温泉入口バス停を新設した(時刻表には掲載なし)。