希萌創意行銷股份有限公司(シーモンそういこうしょうこぶんゆうげんこうし)、略称希萌創意(英語: Simon Creative)は、台湾のキャラクターデザイン、マーケティングと版権管理を行う企業。
社名は創業者である楊家宇の英語名Simonが由来[注釈 2]。
楊自身は社内で董事かつクリエイティブディレクターの役割を担っている。コンテンツの大半は台湾国内で展開されているが、日本企業とのコラボレーションで日本国内に展開しているものもあり、一部は日本語でのSNS発信を行っている。
出身地の台北で大安高工(中国語版)汽車科(自動車科)を卒業後、南部の国立屏東科技大学に進学[3]。 在学中にイラストレーター仲間と学内同人サークルの「台湾屏科大温羿漫研社」を創設、その代表に選ばれた。台湾の多くの青年同様、日本のサブカルチャーに影響を受けているが、本人曰くイラストは描けず専ら外注している[4]。
大学2年時に台湾マイクロソフトのキャラクター藍澤光が登場、「ついに台湾本土にもバーチャルアイドルが登場した」と話題になったが、楊はバーチャルアイドルについて「完全な美貌を備え、老化や変貌のリスクがなく、ゴシップもない。キャラクターをコントロール可能で低コストだ。日本から実物のアイドルを呼べば45万元かかるが、同額があればマスコットを2種類できる」と分析していた[3]。
屏東県を中心に台湾国内の様々な自治体、公共機関のマスコットキャラクターの立ち上げに参画していた。後述の「高捷少女(進め!高捷少女(たかめ少女))」の成功を受けて一躍全国区となり、商用化を見据えて2014年12月にサークルのメンバーと共同で法人としての希萌創意を設立後は、クリエイティブディレクターとしてキャラクター設定やイラストレーター選定、提携先組織との折衝など事業全体の統括、版権管理を務めている。2016年6月に楊は大学を卒業したが、サークルは存続している。
自社管理のキャラクター商品をオンライン販売しているほか、台湾での同人即売会「ファンシーフロンティア」での発表、出店も行っている。その活動が国内外に注目され[5]、2015年8月には国立台北大学で「ACG文化對一個學生的影響與改變(学生個人に対するアニメ・漫画・ゲーム文化影響と変化)」と題した講演を行った[6]。2016年4月30日には北海道大学大学院観光学高等研究センターでの第5回 CATS観光創造研究会にて「クリエイターの集積・支援と地方における文化・観光・事業創造~台湾高雄・屏東における事例から~」をテーマに「『進め!高捷(たかめ)少女!』漸進的発展モデル~キャラクターデザイナー、コンテンツプロデューサーの観点から」と題した基調講演を行った[7][8]。同年末、東京でのコミックマーケット91に参加を果たした[9]。
所属するクリエイターは個々にpixivなどで活動していることが多い。楊の設定したキャラクター設定に従って複数の絵師が起用される。サードパーティーとの合作メディアミックス作品においては、声優、ライトノベル作家、映像・ゲーム制作会社がその設定に沿った作品に仕上げていく。
作品に準公共企業、公共団体とのタイアップが多いため、非個人によるもの、政治利用、宗教利用、その他公序良俗に反するものは禁止している。ただし個人の活動には概ね寛容ではある[26]。
艾兒はアイドリング・ストップによる大気汚染軽減を啓発すべく大気の妖精を萌え擬人化されたマスコット。 身長142cm、体重0.0000531kgで4月19日生まれ。絵師は鹿目ふみかなど。
瑪姫(マギ、小瑪)は万巒郷万金村にある教会万金聖母聖殿のクリスマスイベントのマスコット[27][28]。身長148cm、体重39kg、12月8日生まれのO型。絵師は初夏など。
絢桜は東港鎮の黒マグロ漁獲量減少に伴うマグロ祭へのテコ入れとして当地で黒マグロとともに「東港三宝」とされる桜えびを萌え擬人化したマスコット。[29] 身長156cm、体重42kg(エビ本体は3.5cm、10g)、2月21日生まれの魚座で血液型はAB型。絵師は初夏など。
Simon個人、そしてそのキャラクターへの注目度が全国区ひいては台湾国外にも波及した代表作。高捷少女のブレイクが法人としての希萌創意の設立の契機となり、その後は年間売上が1,000万台湾ドルに達しているほか[32]、高雄捷運自体の乗客増に貢献、沿線開発事業も順調だった高雄捷運公司は2016年決算で開業後初の黒字化を達成した[33]。希萌創意で最もメディアミックス作品が多い。
高雄市を中心とした台湾南部で普及しているIC乗車カード兼電子マネーの「一卡通(イーカートン、iPASS)」を使っての節約策でインフレと闘う魔法少女がコンセプト。 ヒロインキャラクターの小帕(シャオパー)は身長157cm、体重47kg、5月1日生まれのAB型という設定[34]。小帕は青果市場のおばさんのごとく値段に細かい女子高生で、ネコ型の使い魔「小P」と魔法契約を交わしたことからインフレとの戦いに巻き込まれていくというストーリー。魔法少女「艾兒」(身長30cm、体重0.0000531kgで4月19日生まれ)への変身時は「小額決済、電子マネー」を表すオレンジ、「大衆交通(鉄道、捷運、バス、公共自転車)」を表すグリーン、「図書館や政府機関での認証決済」を表すブルーの3つのモードを使い分ける。この3色は一卡通のロゴ、コーポレートカラーとなっている。
絵師は迷子焼き(小帕)、兎姫(小P)、緋華(艾兒)。
台湾の従来種「高雄139」と日本の「キヌヒカリ」を掛け合わせた[35]品種改良ブランド米「高雄145」の擬人化キャラクター「穂姫」をパッケージデザインした萌え米プロジェクト[36][37]。
以下は初夏的東港之桜、迷路小瑪、空気少女のキャラクターが揃って登場する。
副題は「夜市で出会いを求めるなんてやはり間違っているだろうか(原題:果然在美食街尋求邂逅一定是哪裡搞錯了)」。
2018年に始動した希萌創意では初のタイアップなしのプロジェクトで、台湾の小吃(B級グルメ)を擬人化している。既にゲーム化が決定している[42]。バレンタインデーの2月14日に第一弾の小圓が発表され[43][44]、その後段階的に計5人のキャラクター設定、非商用利用における二次創作ルールや商品展開計画などが発表された[45]。5人目が出揃った3月時点でゲーム化が正式に発表された[46][47]。
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