山口駅(やまぐちえき)は、山口県山口市惣太夫町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山口線の駅。
概要
山口県庁及び県庁所在地である山口市市役所の最寄駅であり、時刻表上表記では山口県・山口市の代表駅と言う扱いになっていて、山口市街地への玄関口となる駅である。但し、都道府県庁所在地のJR代表駅としては乗降人員数が最も少なく、山口県内外の広範囲連絡輸送の要として実質的に機能しているのは山陽新幹線・山陽本線・宇部線と接続する新山口駅となっている[5]。地方交通線上に存在する唯一の県の代表駅である[6]。
山口線の駅としては運行上の拠点駅の1つである。新山口方面からの快速・普通列車の一部がこの駅で折返し、益田方面からの普通列車も一部は当駅で系統分断となる。
県庁所在地代表の駅では、数少ない非電化駅[注 1]、かつみどりの窓口が廃止された[注 2]駅である。2023年4月1日から乗車券機能に限って湯田温泉駅及び新山口駅(以遠)との間でICOCAが利用可能となった[7][8][9]。
歴史
山口線開通前の1908年 - 1913年には、大日本軌道山口支社の軽便鉄道が小郡駅 - 当駅間を結んでいた。[要出典]
年表
駅構造
単式・島式ホーム複合型2面3線で、列車交換や折返し可能な地上駅。新山口駅管理の直営駅で[4]、みどりの券売機プラスが設置されている。1・2番線が島式で、改札口(駅舎)に近い側が3番線となる。益田方に両ホームを結ぶ跨線橋(エレベーター併設)が設置されている[20]。
2017年3月にコンビニエンスストア機能を併せ持つ売店「セブン-イレブンおみやげ街道山口店」が開店したが、利用者の減少により2023年9月29日で閉店[17]。また、それと同時期にコインロッカーも撤去されたが[17]、コインロッカーについては2024年3月18日に改札横に再設置された(中国JRバスが設置・管理)[21]。
山口駅の改札外トイレについては、2024年6月14日付でJR西日本から山口市に無償譲渡され、6月から7月にかけて改修工事を行い洋式化されることになった[22]。
のりば
- 付記事項
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- 3線共に益田方面及び新山口方面への両方向への発車に対応しているが、1番線(上り本線)へは益田方面からしか入線出来ず、3番線(下り本線)も新山口方面からしか入線出来ない。よって、1番線からの下り列車、3番線からの上り列車は全て当駅始発列車である。2番線(中線)のみ両方向からの入線に対応している。但し、「特急スーパーおき」や「SLやまぐち号」は3番線から入線している[要出典]。
- 車両夜間留置が設定されている[要出典]。
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改札口(2015年12月)
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構内(2007年8月)
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観光用駅名標(2017年4月)
利用状況
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り[24]。山口県内では宇部駅に次いで第13位で、山口線の中間駅では最多である。山口市の代表駅であるが、乗車人員数では防府駅・下松駅・光駅・柳井駅・小月駅よりも少ない。
乗車人員推移
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年度
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1日平均人数
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備考
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1992
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2,323
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[25]
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1999
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2,126
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2000
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2,015
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2001
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2,016
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2002
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1,948
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2003
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2,060
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2004
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2,018
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2005
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1,876
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2006
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1,759
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2007
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1,670
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2008
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1,692
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2009
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1,621
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2010
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1,579
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2011
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1,623
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2012
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1,614
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2013
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1,656
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2014
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1,585
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2015
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1,696
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2016
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1,676
|
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2017
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1,695
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2018
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1,713
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2019
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1,689
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2020
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1,457
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2021
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1,406
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2022
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1,464
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駅弁
2004年(平成16年)7月、山口駅において20年ぶりに駅弁販売が再開された。
販売された駅弁は「薩長同盟弁当」で、土曜・日曜および祝日のみ限定販売。2004年に放映されたNHK大河ドラマ『新選組!』に関連したものである。山口が薩長同盟の下準備および薩長同盟締結後の更なる提携強化のための重要な裏舞台となっていたことによるもので[要出典]、薩摩鹿児島産の豚(味噌とんかつ)・山口特産の長州鶏(焼き鳥)・竹の子の土佐煮(薩長同盟の礎を築いた中岡慎太郎や坂本龍馬の出身地・土佐にちなんだもの)とを組み合わせている[要出典]。
なお、1987年4月1日時点では、津和野駅と同じラインナップで駅弁が発売されていた[26]。
駅周辺
駅出入口は北側にしかない。これは駅南側を椹野川が流れ、川の対岸には山が迫っているという地形的制約により、商業施設や住宅等の立地が困難なためである(数少ない平地部に明治乳業山口工場があったが、2001年3月に広島工場に統合されている)。駅前を県道山口秋穂線・県道宮野上山口停車場線が通過している。[要出典]
- 行政機関・公共施設
- 名所・名跡
- その他
バス路線
自動車駅として中国JRバス(実際の業務は西日本バスネットサービスに委託)の乗車券発売窓口(8時20分 - 17時55分、途中休憩有)がある。JRバスの乗車券・定期券の他、防長交通の定期券、共通バスカードを取りう。防長交通高速バスは中心市街地近くの米屋町バス停に停車し、山口駅前は通過する。また、防長交通山口市内線の過半数は中心部の県道宮野大歳線等を通る。[要出典]
隣の駅
※特急「スーパーおき」・臨時快速「SLやまぐち号」の隣の停車駅は各列車記事を参照のこと。
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- ■山口線
- 湯田温泉駅 - 山口駅 - 上山口駅
脚注
注釈
- ^ 他には鳥取駅、徳島駅が該当。
- ^ 代わりにみどりの券売機プラスを設置。
- ^ 通常の場合、後に出来た駅が旧国名を冠する形で命名されるため、本来ならば当駅の方が「周防山口駅」と名乗ることとなるが[10][出典無効]、当駅と佐賀県の山口駅の場合、佐賀県の山口駅が山口村にあったのに対し当駅が山口町にあったため(自治体名はいずれも当時)、村と町の違いを考慮して既にあった佐賀県の山口駅の方が「肥前山口駅」に改称されたと言われている[11]。
出典
参考文献
- 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「山口線・美祢線・宇部線・小野田線・岩徳線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第7号、朝日新聞出版、2009年8月23日。
関連項目
外部リンク