備前中継局(びぜんちゅうけいきょく)は岡山県備前市笹尾山にあるテレビジョン放送とFMラジオ放送の重要中継局及び小規模中継局である。
地上デジタル放送におけるこの中継局の電波法に定める放送区域(1mV/m)は岡山県備前市及び和気郡和気町の各一部、約3,600世帯である[1]。具体的には備前市中心部及び伊部地区とそこから和気町大中山温泉に至る国道374号沿いのいずれも平地部、更には岡山県道397号寒河本庄岡山線片上大橋までの湾岸(片上湾・久々井湾・東備港)一帯に当たる。
この中継局もデジタル放送開始にあわせて全国的に行われた現行アナログチャンネルの移行、いわゆる「アナアナ変換」の対象となり、2005年11月1日[2]より対策を開始、翌年2006年2月20日[3]には旧チャンネルを停波し新チャンネルに移行した。対象となったアナログチャンネルはRNC西日本放送(30ch+→40ch+)及びKSB瀬戸内海放送(32ch→42ch+)の2波。対策世帯は5,600世帯である。
停波した旧アナログチャンネル2波は双方ともが岡山・香川地区の大電力基幹局でデジタルチャンネルとして使用される重要なチャンネルである。そのうち30chはKSB瀬戸内海放送のデジタルチャンネルとして、32chはNHK岡山総合テレビのデジタルチャンネルとしてそれぞれ岡山金甲山親局やその周辺サテライト局(当中継局周辺:和気中継局、山陽中継局、32chのみ当中継局でも)で使用されている。
この中継局のデジタル化は岡山県内第1号であり、本放送開始は親局が開局してから約10か月後のことである。なお岡山・香川地区全体での中継局第1号は香川県三豊市の西讃岐中継局であり当中継局はそれに次いで2局目に当たる。
2007年9月19日に中国総合通信局より予備免許交付[4]、翌日20日より試験放送を開始し、10月15日[5]に本放送を開始した。
中継局は備前市中心部の南に位置し、片上湾に面した笹尾山山頂の北側標高271m地点に存在する。
局所規模はNHKが重要中継局、民放が小規模中継局である。
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