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JR西日本宇部線・小野田線の「居能駅」とは異なります。 |
伊納駅(いのうえき)は、北海道旭川市江丹別町春日にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅(廃駅)である。駅番号はA26。電報略号はイノ。事務管理コードは▲120106[2]。
歴史
年表
駅名の由来
当駅近辺の地名より。当駅の対岸を流れる現在の伊野川に由来するアイヌ語地名と考えられている[6]。
由来については諸説あり、知里真志保は「イルオナイ(i-ru-o-nay)」(それ(=熊)・の足跡・多い・沢)が「イロナイ」→「イノナイ」→「イノ」と転訛したもの、としている[7][6]。
このほか、永田方正が「イヌンオペッ[注釈 1](inun-o-pet)」(漁期の仮小屋・ある・川)が原義である、とする説を唱えており[7]、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』でもこの説を採る[8][6]。
また、山田秀三は単に「イヌン(inun)」(漁期の仮小屋)が、「イヌン」→「エヌ」→「イノ」と転訛したことによる、とする説を推測している[7][6]。
なお、所在地区名の「江丹別」はアイヌ語の「エタンネペッ(e-tanne-pet)」(頭・長い・川)もしくは「エトクタンネペッ(etok-tanne-pet)」(水源が・長い・川)に由来するとされる[7]。
駅構造
上下方向別単式ホーム2面2線を有する地上駅だった。ホームは2面とも線路の東側(旭川方面に向かって右手側)に存在した。互いのホームは跨線橋で連絡しており、2番線(下り)に行くためには跨線橋を渡る必要があった。ホームは高台に設置されており、地平へは階段を降りる形となっていた。
旭川駅管理の無人駅となっていた。有人駅時代の駅舎は改築され、白一色に塗られた車掌車改造の貨車駅舎が2両分横に、間隔を空けて向かい合った形で並べられて設置されていた[9]。なお、塗色は1985年(昭和60年)時点は白地に青帯であったが[9]、その後現在の色に変わっている。そのうち待合室として使われていなかった一両が2014年(平成26年)秋に撤去された。
駅舎の南を通っている旭川サイクリングロードは単線時代の旧線跡を利用した物で、旧駅舎はその南側にあった。旧ホームの一部は2010年(平成22年)現在も残存している[10]。また、1番線の南側には本線と全くつながっていない側線があり、保線と電気作業の訓練等に使用されている。この側線(訓練設備)には架線が張られ、転轍器も2箇所に設けられている[10]。
2021年7月24日現在、跨線橋と下り 旭川方面のホームが解体済である。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先
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1
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■函館本線
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上り
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滝川・岩見沢方面
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2
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下り
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旭川方面
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貨物駅舎が2両あった頃の駅全体(2004年6月)
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貨物駅舎1両分撤去後の駅全体(2017年7月)
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駅南側にある側線(2017年7月)
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ホーム(2017年7月)
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跨線橋(2017年7月)
利用状況
駅が立地する江丹別町春日地区は、農家が数軒存在するのみであった。石狩川を挟んだ対岸の台場地区に北海道旭川北都商業高等学校が存在し、その生徒による通学利用が大半を占めていたが、2011年(平成23年)3月に同校が閉校したことで、その数は激減し、2021年3月の廃止に至った。
- 1992年度(平成4年度)の平均1日乗降客数は412人[11]。
- 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「1名以下」[JR 3]。
- 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「3名以下」[JR 4]。
- 2015 - 2019年(平成27 - 令和元年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「3名以下」[JR 5]。
1日の平均乗降人員は以下の通りである[12]。
乗降人員推移
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年度
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1日平均人数
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2011
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2
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2012
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0
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2013
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2
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駅周辺
江丹別町春日地区は、現在は農家や酪農家が数軒存在するのみとなっている。
旧線路跡を転用したサイクリングロードについては、落石等の危険があるとして、本駅付近の「伊納ゲート」から旧神居古潭駅近辺の「神居古潭ゲート」までの間は長期通行止めとなっており、近文大橋方面のみ通行が可能である[13]。
駅跡
- 2021年度中に貨車駅舎、ホーム、跨線橋が全て撤去された。
- 2023年現在、旧線のホーム跡の一部と保線訓練設備と思われるものは、現存している。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■函館本線(当駅廃止時点)
- 納内駅 (A25) - *
神居古潭駅 - *(春志内信号場) - 伊納駅 (A26) - 近文駅 (A27)
- *
打消線は廃駅および廃止信号場
脚注
注釈
- ^ 連音化し、「イヌノペッ」と表記されることもある。
出典
JR北海道
新聞記事
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
伊納駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
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小樽 - 札幌 ■ | |
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札幌 - 旭川 ■ | |
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*打消線は廃駅・廃信号場 |