ヤマカツエース(欧字名:Yamakatsu Ace、2012年3月22日 - )は、日本の競走馬、種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2015年のニュージーランドトロフィー、福島記念、2016年の中山金杯、金鯱賞、2017年の金鯱賞。
馬名の由来は、冠名+「第一人者、最高、最高の存在」[3]。
競走馬時代
2歳(2014年)
6月22日の函館芝1200m新馬戦でデビューし、2番人気に支持されるも6着に終わった。次走の未勝利戦で初勝利を挙げ、2勝目を目指してオープン競走へ挑むも勝利することはできなかった[4]。
3歳(2015年)
年明け2戦目の条件戦で2勝目を挙げると[5]、アーリントンカップへ駒を進め6着となった[4]。続くファルコンステークスでは馬場に足をとられながらも上がり最速で追い込み3着に入った[6]。次戦のニュージーランドトロフィーでは、道中は中段の外を追走し、直線に入って追い出されると突き抜けて優勝。重賞初勝利およびNHKマイルカップの優先出走権を手にした[7][注釈 1]。NHKマイルカップでは、クラリティスカイの外にポジションを取るも、追い出し時の反応が鈍く13着であった[9]。短期放牧の後、函館記念へ参戦。先行策から粘り込みを図り3着入線となった[10]。続く札幌記念では、直線で外から伸びてくるも4着までだった[11]。その後、富士ステークスに出走。終始内にポジションを取るも、道中スローで前が開かず13着に終わった[12]。距離をマイルから2000mへ戻し挑んだ福島記念では、4コーナー手前から追い出すと同レース連覇を狙ったミトラを直線でかわし、重賞2勝目を達成した。
4歳(2016年)
年明け初戦に中山金杯を選択。道中はスローながらマイネルフロストが大逃げを打つ展開を5番手につけ3コーナーから進出すると、直線では逃げ粘るマイネルフロストを差し切り、重賞3勝目を連勝で飾った[13]。続く京都記念では、道中手応え良く進めるも馬場に脚をとられ5着に終わった[14]。放牧を挟み鳴尾記念へ出走。デビュー以来初めて1番人気に支持されるも、直線でモタつき6着だった[15]。宝塚記念では、稍重の馬場に1,2コーナーで足をとられ直線で伸びず13着に終わった[16]。その後、2年連続で札幌記念に参戦。道中折り合いながら進めるも、稍重馬場が合わず5着だった[17]。秋は天皇賞(秋)から始動。道中好位で運ぶも、瞬発力勝負に泣き15着となった[18]。次走に金鯱賞を選択。道中は中団で折り合って進め、最後の直線で外から脚を伸ばし、クビ差かわして重賞4勝目を挙げた[19]。有馬記念では、道中は内枠を生かしてロスなく内を追走すると、直線では馬群を縫いながら上がり最速で追い込み4着に入った[20]。
5歳(2017年)
5歳になった本馬は、2017年から開催時期が3月に変更された(詳しくは金鯱賞#概要を参照)金鯱賞に出走し、1番人気に支持される。レースでは中団を進み、最後の直線で先頭に立つと2着馬ロードヴァンドールに1馬身1/4差つけ勝利。重賞5勝目および大阪杯への優先出走権を手にするとともに、「3か月ぶり連覇」という珍記録を達成した[21]。次走の大阪杯ではキタサンブラックの3着となり、休養に入る。8月の札幌記念ではサクラアンプルールの3着に敗れるも中距離戦では堅実な走りを見せていた。秋シーズンは天皇賞(秋)は11着、ジャパンカップは8着、有馬記念は10着と不本意な結果に終わった。
6歳(2018年)
シーズン初戦の金鯱賞は4着に終わり、3連覇はならなかった。大阪杯4着のあと、香港・シャティン競馬場で行われるクイーンエリザベス2世カップの招待を受けるも、右前脚の骨膜炎により辞退した[22]。その後、復帰を目指していたが、右膝のけいじん帯炎を発症したため、9月6日に引退が決まった[2]。今後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬になる[23]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[24]の情報に基づく。
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 |
タイム (上り3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 |
1着馬(2着馬)
|
2014.06.22
|
函館
|
2歳新馬
|
|
芝1200m(良)
|
14
|
7
|
11
|
003.90(2人)
|
06着
|
01:11.2(36.3)
|
-1.7
|
池添謙一
|
54kg
|
マイネルエスパス
|
0000.07.06
|
函館
|
2歳未勝利
|
|
芝1200m(良)
|
10
|
2
|
2
|
005.50(3人)
|
01着
|
01:10.8(35.6)
|
-0.2
|
藤田伸二
|
54kg
|
(アポロノシンザン)
|
0000.09.07
|
札幌
|
すずらん賞
|
OP
|
芝1200m(良)
|
15
|
8
|
14
|
009.40(5人)
|
02着
|
01:10.8(35.8)
|
-0.0
|
池添謙一
|
54kg
|
ペイシャオブロー
|
0000.09.27
|
阪神
|
ききょうS
|
OP
|
芝1400m(良)
|
11
|
8
|
10
|
008.20(3人)
|
06着
|
01:22.0(34.8)
|
-0.4
|
池添謙一
|
54kg
|
ナヴィオン
|
2015.01.17
|
京都
|
白梅賞
|
500万下
|
芝1600m(稍)
|
9
|
6
|
6
|
018.80(7人)
|
04着
|
01:35.6(34.6)
|
-0.4
|
藤田伸二
|
56kg
|
ナリタスターワン
|
0000.02.01
|
京都
|
3歳500万下
|
|
芝1400m(良)
|
11
|
8
|
11
|
006.40(4人)
|
01着
|
01:22.2(34.6)
|
-0.2
|
池添謙一
|
56kg
|
(キッズライトオン)
|
0000.02.28
|
阪神
|
アーリントンC
|
GIII
|
芝1600m(良)
|
12
|
5
|
6
|
041.0(10人)
|
06着
|
01:36.1(34.3)
|
-0.2
|
池添謙一
|
56kg
|
ヤングマンパワー
|
0000.03.21
|
中京
|
ファルコンS
|
GIII
|
芝1400m(稍)
|
18
|
4
|
8
|
008.50(5人)
|
03着
|
01:22.9(35.9)
|
-0.0
|
藤田伸二
|
56kg
|
タガノアザガル
|
0000.04.11
|
中山
|
NZT
|
GII
|
芝1600m(稍)
|
16
|
4
|
8
|
015.30(7人)
|
01着
|
01:34.8(34.9)
|
-0.1
|
池添謙一
|
56kg
|
(グランシルク)
|
0000.05.10
|
東京
|
NHKマイルC
|
GI
|
芝1600m(良)
|
18
|
6
|
11
|
014.20(7人)
|
13着
|
01:34.5(34.9)
|
-1.0
|
池添謙一
|
57kg
|
クラリティスカイ
|
0000.07.19
|
函館
|
函館記念
|
GIII
|
芝2000m(良)
|
16
|
1
|
1
|
016.50(7人)
|
03着
|
01:59.7(36.6)
|
-0.6
|
池添謙一
|
53kg
|
ダービーフィズ
|
0000.08.23
|
札幌
|
札幌記念
|
GII
|
芝2000m(良)
|
15
|
5
|
8
|
035.3(10人)
|
04着
|
01:59.1(35.5)
|
-0.1
|
池添謙一
|
54kg
|
ディサイファ
|
0000.10.24
|
東京
|
富士S
|
GIII
|
芝1600m(良)
|
16
|
4
|
8
|
015.60(7人)
|
13着
|
01:33.6(34.1)
|
-0.9
|
池添謙一
|
56kg
|
ダノンプラチナ
|
0000.11.15
|
福島
|
福島記念
|
GIII
|
芝2000m(重)
|
16
|
1
|
1
|
005.50(2人)
|
01着
|
02:02.5(37.4)
|
-0.2
|
津村明秀
|
54kg
|
(ミトラ)
|
2016.01.05
|
中山
|
中山金杯
|
GIII
|
芝2000m(良)
|
13
|
4
|
5
|
004.90(3人)
|
01着
|
02:01.2(33.0)
|
-0.1
|
池添謙一
|
56kg
|
(マイネルフロスト)
|
0000.02.14
|
京都
|
京都記念
|
GII
|
芝2200m(重)
|
15
|
1
|
1
|
004.90(2人)
|
05着
|
02:18.3(36.9)
|
-0.6
|
池添謙一
|
56kg
|
サトノクラウン
|
0000.06.04
|
阪神
|
鳴尾記念
|
GIII
|
芝2000m(良)
|
14
|
6
|
10
|
002.80(1人)
|
06着
|
01:58.0(35.2)
|
-0.4
|
池添謙一
|
56kg
|
サトノノブレス
|
0000.06.26
|
阪神
|
宝塚記念
|
GI
|
芝2200m(稍)
|
17
|
8
|
17
|
104.3(15人)
|
13着
|
02:14.4(37.6)
|
-1.6
|
池添謙一
|
58kg
|
マリアライト
|
0000.08.21
|
札幌
|
札幌記念
|
GII
|
芝2000m(稍)
|
16
|
4
|
7
|
008.40(3人)
|
05着
|
02:02.4(37.1)
|
-0.7
|
池添謙一
|
57kg
|
ネオリアリズム
|
0000.10.30
|
東京
|
天皇賞(秋)
|
GI
|
芝2000m(良)
|
15
|
7
|
13
|
167.8(13人)
|
15着
|
02:00.8(35.6)
|
-1.5
|
池添謙一
|
58kg
|
モーリス
|
0000.12.03
|
中京
|
金鯱賞
|
GII
|
芝2000m(良)
|
13
|
8
|
13
|
009.90(4人)
|
01着
|
01:59.7(33.1)
|
-0.0
|
池添謙一
|
56kg
|
(パドルウィール)
|
0000.12.25
|
中山
|
有馬記念
|
GI
|
芝2500m(良)
|
16
|
2
|
4
|
032.60(8人)
|
04着
|
02:32.9(35.1)
|
-0.3
|
池添謙一
|
57kg
|
サトノダイヤモンド
|
2017.03.11
|
中京
|
金鯱賞
|
GII
|
芝2000m(良)
|
16
|
3
|
6
|
003.60(1人)
|
01着
|
01:59.2(34.7)
|
-0.2
|
池添謙一
|
57kg
|
(ロードヴァンドール)
|
0000.04.02
|
阪神
|
大阪杯
|
GI
|
芝2000m(良)
|
14
|
8
|
13
|
010.20(4人)
|
03着
|
01:59.1(33.8)
|
-0.2
|
池添謙一
|
57kg
|
キタサンブラック
|
0000.08.20
|
札幌
|
札幌記念
|
GII
|
芝2000m(良)
|
13
|
3
|
3
|
002.70(1人)
|
03着
|
02:00.6(35.4)
|
-0.2
|
池添謙一
|
57kg
|
サクラアンプルール
|
0000.10.29
|
東京
|
天皇賞(秋)
|
GI
|
芝2000m(不)
|
18
|
3
|
5
|
015.90(7人)
|
11着
|
02:10.8(40.6)
|
-2.5
|
池添謙一
|
58kg
|
キタサンブラック
|
0000.11.26
|
東京
|
ジャパンC
|
GI
|
芝2400m(良)
|
17
|
8
|
16
|
116.5(12人)
|
08着
|
02:25.0(35.5)
|
-1.3
|
池添謙一
|
57kg
|
シュヴァルグラン
|
0000.12.24
|
中山
|
有馬記念
|
GI
|
芝2500m(良)
|
16
|
1
|
1
|
024.60(6人)
|
10着
|
02:34.4(35.8)
|
-0.8
|
池添謙一
|
57kg
|
キタサンブラック
|
2018.03.11
|
中京
|
金鯱賞
|
GII
|
芝2000m(稍)
|
9
|
1
|
1
|
008.50(3人)
|
04着
|
02:02.3(34.4)
|
-0.7
|
池添謙一
|
57kg
|
スワーヴリチャード
|
0000.04.01
|
阪神
|
大阪杯
|
GI
|
芝2000m(良)
|
16
|
2
|
3
|
038.5(10人)
|
04着
|
01:58.6(33.7)
|
-0.4
|
池添謙一
|
57kg
|
スワーヴリチャード
|
種牡馬時代
2022年に初年度産駒がデビュー。2022年7月16日小倉6Rをタガノタントが勝利して、産駒のJRA初勝利を挙げた[25]。
血統表
同名馬
ばんえい競馬に同名馬が在籍している[28]。2019年5月27日生まれで、父アローファイター、母セタナセンプーの血統[28]。生涯戦績は55戦12勝(2024年2月時点)[29]、主な勝ち鞍に2021年のヤングチャンピオンシップ。
脚注
注釈
出典
外部リンク