103型 3.0 L 直6 104型 3.2 L 直6 104E36型 3.6 L 直6 112型 3.2 L V6 176型 4.0 L V8 117型 5.0 L V8 113E50型 5.0 L V8 113E55型 5.5 L V8 スーパーチャージャー 273型 5.5 L V8 157型 5.5 L V8 ツインターボ 279型 6.0 L V12 ツインターボ
1993年に登場した500 GE V8は、自家用高級オフロードモデルの先駆けとして、トレンド切り開くことになった。現在のGクラスは、ベースモデルからAMG仕様に至るまで、パワフルなエンジンを搭載することが定着しており、500 GE V8によってGクラスは高級オフローダーとしての地位を確立したと言えるだろう。500 GE V8は、2023年からドイツにおいて歴史的文化財に指定。車両コンディションなど様々な条件をクリアし、ヒストリックカー認証に合格すると、特別な「H(Historisch)」ナンバーを取得できるようになった
500 GE V8のボディタイプはロングホイールベース仕様のみ。心臓部にはAMGの協力を得て開発された、最高出力243PS(177kW)、最大トルク375Nmを発揮する5.0 L V型8気筒「M117」SOHCガソリンエンジンが搭載されている。最高速度は180km/h、0-100km/h加速は11.4秒という、当時のオフローダーとしては驚異的な性能を実現した。このレベルの走行性能に対応するため、ブレーキシステムはABSと、フロントにベンチレーション・ディスクが採用された。フルタイム4WDシステムは、フロントのディファレンシャルロック機構が取り外されているものの、ベースのW463型からキャリーオーバー。開発陣は、未舗装路での走破性能を損なうことなく、舗装路での快適性を向上させたサスペンションセッティングを施している。446台という限られた生産となった理由のひとつは、搭載された「M117」エンジンにある。この時点で、メルセデス・ベンツのラインアップは4バルブ仕様の「M119」エンジンに置き換えられていた。しかし、M119はそのサイズから、Gクラスのエンジンルームに収まらなかった上、M117の大量生産にも対応できなかったのである。
同年4月15日、特別仕様車Mercedes-AMG G 63 Edition Matt Blackが発表された[16]。Mercedes-AMG G63をベースに、外観には通常設定されていないデジーノマグノナイトブラックのボディカラーと22インチマットブラックホイールが採用されるとともに、AMGナイトパッケージも装備されており、ベース車ではクロームとなる前後バンパーのアクセント、スペアタイヤカバー、アンダーボディプロテクションなどがブラックに、ウィンカーレンズ、ヘッドライト、リアコンビネーションランプがダークティンテッド仕上げとなる。内装には随所にカーボンインテリアパネルを採用している。なお、5月12日までの期間限定受注で、4月下旬以降順次納車が行われる。
2020年3月24日、特別仕様車Mercedes-AMG G 63 STRONGER THAN TIME Edition(ストロンガー ザン タイム エディション)が発売された[17]。Mercedes-AMG G 63をベースに、外観はサイドミラー・サイドストリップ・スペアホイールカバー・ブレーキキャリパーにシルバーシャドウのアクセントが施されたほか、スペアホイールリングがボディ同色に変更され、マッドブラックとハイシーンを組み合わせたバイカラー22インチクロススポークアルミホイールを装備。内装は本仕様車専用となるチタニウムグレーとブラックのナッパレザーが採用され、助手席には「STRONGER THAN TIME」ロゴ入りのナッパレザーグラブハンドルを採用。さらに、前席にシートベンチレーター、リラクゼーション機能、シートヒーター・プラスを備えたAMGエクスクルーシブナッパレザーシートや通常はオプション設定となる「AMGエクスクルーシブパッケージ」や「AMGカーボンファイバーインテリアトリム」が特別装備された。ボディカラーはダイヤモンドホワイトとマグノナイトブラック(有料色)の2色が設定されており、前者が150台・後者が100台の計250台の限定販売となる。
同年7月27日、特別仕様車manufaktur Edition(マヌファクトゥーア エディション)が発表された(同日より予約注文の受付を開始、納車は8月以降)[18]。クリーンディーゼルモデルG 350 dとトップパフォーマンスモデルMercedes-AMG G 63をベースに、前者は外観にAMGラインやブラックペイント20インチAMGマルチスポークアルミホイールを装備したほか、サイドミラーやフロントグリルなど随所に専用ブラックアクセントが施され、ヘッドライト・ウィンカーライト・リアコンビネーションランプはブラックスモーク仕様とした。内装にナッパレザーを採用するとともに、前席にはリラクゼーション機能、アクティブマルチコントロールシートバック、シートヒーター・プラス、ドライビングダイナミックシート、電動ランバーサポート、シートベンチレーターが装備され、ラグジュアリーパッケージも装備。更には、電子制御による連続可変制御を可能にするアダプティブダンピングシステムも装備された。後者は外観にブラックアクセントやブラックスモーク仕様ランプで構成されたAMGナイトパッケージやマットブラックペイント22インチAMGクロススポークアルミホイール(鍛造)を装備。内装にはAMGレザーエクスクルーシブパッケージとAMGパフォーマンスステアリング(ナッパレザー/DINAMICA)が装備された。ボディカラーとインテリアトリムはいずれもカタログモデルには設定がない特別設定となっており、ボディカラーは前者はダイヤモンドホワイト(メタリックペイント)とジュピターレッド(ソリッドペイント、有償色)の2色を、後者はマグノダークオリーブグリーン(マットペイント)を設定。内装色は2モデル共にブラックアッシュウッドが採用される。
2022年3月22日、特別仕様車AMG G 63 PALACE Editionが発表された[20]。イギリスのスケートボード&ストリートウェアブランド「PALACE SKATEBOARDS」とのコラボレーションモデルで、両サイドに疾走する馬のデザインが施されている。世界限定1台となるため、今回はShinwa Actionを通じて車両購入権をオークションに出品する形態を採り、参加するには同社のサイトで事前登録の手続きが必要となる。オークションはオンラインで行われ、落札者には販売店で購入手続き及び納車が行われる。また、売上金の一部はローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団へ寄付される。
同年7月28日、AMG G 63 Edition 55[21]とAMG G 63 Magno Hero Edition(マグノヒーローエディション)[22]の特別仕様車2モデルを同時に発表した(すでに予約受注が行わており、前者は発表日当日、後者は同年10月から順次納車される予定)。前者はAMG創業55周年記念モデルで、外観はボディカラーにオブシディアンブラックと有償オプションの尾パリスホワイトの2色を設定。サイドカバーやスペアホイールカラーリングにオブシディアンブラックのアクセントを施し、マットタンライトグレーペイント22インチAMGクロススポークアルミホイールと専用デカールを装備した。内装は「Edition 55」専用ロゴを配したDINAMICA仕様のAMGパフォーマンスステアリングや運転席・助手席にシートベンチレーター、前席にリラクゼーション機能を備えたナッパレザーシートを採用し、AMGマットカーボンインテリアトリムを標準装備した。後者はドイツ本社で新たに設定されたマットペイントのボディカラー3色(グリーンヘルマグノ、マグノオパリスホワイト、マグノコッパーオレンジ)を設定し、バンパー・ルーフトップ・ドアミラー・スペアホイールカラーリングにマグノナイトブラックのアクセントを施し、前後のスリーポインテッド・スターやサイド・リアのモデルバッジをブラック仕様(AMGナイトパッケージII)に変え、マッドブラックペイント22インチAMGクロススポークアルミホイールを装備。内装はカーボンとDINAMICAを使用したAMGパフォーマンスステアリングや、運転席・助手席にシートベンチレーターとリラクゼーション機能を備えたダイヤモンドステッチ入りナッパレザーシートやナッパレザーダッシュボードが標準装備され、レザーはボディカラーと連動したステッチが施された。限定台数は前者が200台、後者が300台で、いずれのモデルにもステアリングは左右どちらにも設定される(ただし、後者の場合、右ステアリング仕様はマグノオパリスホワイトのみの設定となる)。
発表日時点では公道走行認可の問題上、アジア地域では日本のみの発売となっていたが、製造終了間際にマレーシアで右ハンドル仕様の15台(いずれもブラバスによるカスタムを実施)がNaza World Automallによって輸入されたため、正式なアジア地域への輸入台数は21台となっている。(メーカー純正車両は日本仕様の6台のみ)
日本では「G 350 d」「G 500」「Mercedes-AMG G 63」「Mercedes-AMG G 65」が販売されている。日本仕様では、国土交通省の定める保安基準に準拠して、フェンダー部分にサイドアンダーミラーが装着される。価格は1080万円~3564万円(2017年6月現在、消費税込)で、国内にある装備・仕様(在庫車)であれば、購入からおおむね2~3週間での納車が可能であるものの、求める仕様・装備の車が無く受注生産となる場合は、おおむね9か月程度の納期を要する。
2015年12月 - 一部改良(G350dのみ、2016年1月販売開始)[39]。G500はエンジンを273型から排気量をダウンサウジングした新開発のツインターボエンジンである176型に置換したことで、最高出力34PS・最大トルク80Nmそれぞれ向上するとともに、サスペンションには走行状況により減衰特性を2つのモードの切り替えにより調整できる電子制御式油圧アダプティブダンピングシステムを搭載。外観はフロントバンパーを新デザインに変更し、19インチ5スポークアルミホイールを装備。内装はインストゥルメントパネルのデザインを変更した。G350 BlueTECから改名したG350 dもエンジンの改良を行い、最高出力34PS・最大トルク60Nm向上するとともに、ECOスタートストップ機能の追加によりJC08モード燃費を向上。外観はフロントバンパーを新デザインに変更し、AMGオーバーフェンダーを装備。内装はG500同様にインストゥルメントパネルのデザインを変更した。また、Mercedes-AMG G 63とMercedes-AMG G 65もエンジンの最高出力を向上し、Mercedes-AMG G 63は燃費も向上した。併せて、G500をベースに、約10年ぶりの復活設定となる「エメラルドブラック」を特別外装色として採用した特別仕様車G500 エメラルドブラックリミテッドを50台の台数限定で一部改良に合わせて発売した。
2016年6月 - 特別仕様車Mercedes-AMG G 63 Edition 463・Mercedes-AMG G 65 Edition 463を発表し、注文受付を開始[41]。Mercedes-AMG G 63及びMercedes-AMG G 65をベースに、共通でベースモデルでは提供されていない専用デザインの21インチAMG5ツインスポークアルミホイール(Mercedes-AMG G 63 Edition 463はブラックペイント、Mercedes-AMG G 65 Edition 463はセラミックポリッシュ)をはじめ、ステンレスアンダーカバー、ダークアルミニウム調ストリップライン、AMGスポーツストライプ、カーボン調レザーシート、AMGカーボンファイバーインテリアトリムを装備。さらに、Mercedes-AMG G 63 Edition 463では、Mercedes-AMG G 65に標準装備されている「designoエクスクルーシブインテリアパッケージ」と、ツートーンダッシュボードも特別装備した。Mercedes-AMG G 63 Edition 463は93台、Mercedes-AMG G 65 Edition 463は3台の台数限定販売となる。また、納車は同年9月以降となる。
2016年11月 - 一部改良[42]。装備内容の強化を行い、8インチのディスプレイを備え、後退時のパーキングアシストリアビューカメラ作動時にガイドライン表示を追加し、CarPlayやAndroid Autoに対応した改良型「COMANDシステム」を全車標準装備したほか、外観はG 350 dを除く全車のアルミホイールをブラックに変更し、Mercedes-AMG G 63とMercedes-AMG G 65にはカーボンファイバーデザインサイドストリップを新たに装着。内装はナッパレザーを用いたツートーンダッシュボードを採用し、Mercedes-AMG G 65に標準装備、Mercedes-AMG G 63にオプション設定した。
2017年5月 - 特別仕様車Mercedes-AMG G 63 50th Anniversary Editionを発売[43]。AMGの設立50周年を記念したモデルで、ハイパフォーマンスモデルのMercedes-AMG G 63をベースに、外観はボディカラーには通常は設定されない青系の「designoモーリシャスブルー(メタリックペイント)」を採用したほか、フェンダー、バンパー(フロント・リア)、ルーフ、カバー(ドアミラー・スペアタイヤ)、サイドストリップラインにブラックアクセントを施し、専用デザインのブラックペイント20インチAMG5スポークアルミホイールを採用。内装は「designoエクスクルーシブインテリアパッケージ」を採用したほか、本革巻きステアリングや専用インテリアステッチを装備。内装色はポーセレンに加え、本仕様車限定となるブラック、サドルブラウン、モカブラウンの3色を加えた4色が用意される。また、通常設定のサイドアンダーミラーに代え、ドアミラー下部のカメラで助手席側の直視できないエリアの映像をCOMANDディスプレイに表示するサイドビューカメラキットがアクセサリーとして用意される。50台の台数限定で、AMG専売拠点の「AMG東京世田谷」と、正規販売店の「AMGパフォーマンスセンター」限定で販売される。
2017年6月 - Mercedes-AMG G 63に右ハンドル仕様を追加発売。現行の日本向けGクラスの右ハンドル仕様車は右ハンドル専用モデルのG 350 dに続いての設定となり、日本向けMercedes-AMGのGクラスに右ハンドル仕様が設定されるのは今回が初となる[44]。
2017年9月 - Mercedes-AMG G 65を一部改良(2017年12月末までの期間限定受注、納車は2018年3月以降を予定)[45]。ボディカラーに「designoデザートサンド」や「designoマグノアラナイトグレー」など9色のdesignoボディカラーを追加。内装はAMGカーボンファイバーインテリアトリムが新たに設定され、「designoシャンパンホワイトピアノラッカートリム」と「designoサテンライトブラウンポプラーウッドトリム」の2パターンを追加したことにより、ボディカラー・インテリアカラー・インテリアトリムの組み合わせが3,000通り以上となった。併せて、無償の専用パッケージオプションも追加され、ステンレスアンダーカバーやカーボン調レザーシートなどで構成された「エクスクルーシブエディションパッケージ」とフェンダーやバンパー(フロント・リア)などにブラックアクセントを施すなどした「ナイトパッケージ」が設定された。
2017年11月 - 特別仕様車G 350 d designo manufaktur Edition(デジーノ マヌファクトゥーア エディション)とMercedes-AMG G 63 Exclusive Editionの2モデルが発表され、販売が開始された[46]。前者はクリーンディーゼルモデルのG 350 dをベースに、アルミホイールをブラックペイント19インチAMG 5スポークに変更され、ブラックアクセントとスライディングルーフを装備。ボディカラーは「オブシディアンブラック」に、特別設定色の「マグマレッド」と「designoミステックホワイトII」を加えた3色が設定される。内装はステッチ・ステアリングの一部・シートベルトにレッドを用い、前席にマルチコントロールシートバックとシートベンチレーターを装備した。後者はハイパフォーマンスモデルのMercedes-AMG G 63をベースに、外観はボディカラーに本来設定されていない「モンツァーグレーマグノ」が特別設定されたほか、専用デザインのブラックペイント21インチAMG 5ツインスポークアルミホイールやダークアルミニウム調ストリップラインなどを装備。内装は「designoエクスクルーシブインテリアパッケージ」やナッパレザーのツートーン本革巻ステアリングなどが装備され、ツートーン仕様2色を含む3色の内装色が設定された。前者は200台、後者は63台の台数限定販売となっており、後者は「AMG東京世田谷」や「AMGパフォーマンスセンター」での取扱となる。
2018年4月 - 特別仕様車G 350 d Heritage Edition、G 550 designo Magno Editionが発表され、同日より販売が開始された。W463型ベースの特別仕様車は今回が最後の設定となる[47]。前者はG 350 dをベースにした日本限定仕様で、外観はアルミホイールをブラックペイント18インチ5ツインスポークに変更され、「ナイトパッケージ」とスライディングルーフを装備。ボディカラーは「チャイナブルー」が原名の「プロフェッショナルブルー」や「ライトアイボリー」など5色が設定された。内装はシートヒーターを備えた本革シートを装備し、センターコンソールにHeritage Editionプレートが装着された。後者はG 550をベースに、外観はリアホイールカバーリングとフロントグリルルーバーにマットブラックアクセントが施され、ブラックサイドストリップと専用バッジを装着。ボディカラーには専用色の「designoマグノプラチナムマット」が採用された。内装はシートにホワイトステッチを施し、シートヒーターを備えたdesignoレザーシートが採用されたほか、センターアームレストにSchöcklエンボスを入れ、「LIMITED EDITION」ロゴのイルミネーテッドステップカバーなどが装備された。前者が5色合計で463台、後者が55台の限定販売となる。併せて、G 350 dには「イエローストーン」、「トゥルマリングリーン」、「パールブルー」の3色の特別外板色(有料)の追加設定も発表された(2018年7月以降に販売開始予定)。