2013年11月、特別仕様車「V350 Black Edition」を発売(170台限定販売)。「V350 トレンド」をベースに、人気の高い装備をパッケージ化したセットオプションであるバイキセノンパッケージとラグジュアリーパッケージを標準装備したほか、ETC車載器と専用18インチ10スポークアルミホイール&ワイドタイヤも装備。充実装備ながらベースモデルよりも50万円高に抑えた。ボディカラーはグレード名に合わせ、特別設定色の「オブシディアンブラック」を設定した[2]。
2014年7月、特別仕様車「V350 Grand Edition」を発売(30台限定販売)。「V350 アンビエンテ」をベースに、クロームストリップ付一体型フロントスポイラーやハイグロスクロームドアミラーカバー、専用サイドエンブレムを装備することで通常の設定にはないアバンギャルド仕様に仕立て、ハイグロスブラック19インチ5ツインスポークアルミホイール&ワイドタイヤ、ブラックペイントフロントグリル、テールゲートクロームトリム、サイドスカートも装備することでスタイリッシュで精悍な印象を高めた。内装では3列目を左右独立シートとした6座独立シート仕様に、インテリアトリムをサテン仕上げウォールナットウッド調にそれぞれ変更することで質感を向上。装備面ではデュアルガラス・スライディングルーフ(挟み込み防止機能付)、HDDナビゲーションシステム&リアビューカメラ、ユーティリティパッケージを特別装備した。ボディカラーはVクラスで初となる白系の「ロッククリスタルホワイト」を設定した[3]。
グレード体系は刷新され、全長4,905mmの標準ボディ仕様は装備内容を厳選した廉価仕様の「V220 d トレンド(受注生産)」と標準仕様の「V220 d」の2グレードに、全長5,150mmのロングボディ仕様は「V220 d アバンギャルド ロング」となり、新たに、全長5,380mmのエクストラロングボディ仕様「V220 d アバンギャルド エクストラロング」が追加され、4グレードとなった。発売当初の価格は、550万円(税込)~819万円(税込)。
2016年6月1日、一部改良[6]。尿素水溶液「AdBlue(アドブルー)」タンクの容量を従来の11.5Lから2倍以上となる25Lに大型化したことで補充サイクルを伸ばし、約20,000kmまで継続走行ができるようになった。併せて、既存の「V220 d アバンギャルド ロング」をベースに、AMGデザインエクステリア(フロントスポイラー、リアバンパー、リアルーフスポイラー)、専用19インチAMG7ツインスポークアルミホイール、カーボン調インテリアトリム、ステンレスアクセル&ブレーキペダル(ラバースタッド付)を装備するとともに、パノラミックスライディングルーフ(挟み込み防止機構付)とレーダーセーフティパッケージも標準装備した新グレード「V220 d スポーツ ロング」を追加設定した。
2017年7月5日、新グレードとして「V220 d スポーツ」を追加(発表当日より注文受付開始、配車は同年9月頃を予定)[7]。2016年6月に追加設定した「V220 d スポーツ ロング」の標準ボディ仕様にあたり、同グレードと同じく「AMGライン」を採用。また、通常は有償オプションとなっているメタリックペイントは、一部を除いて無償で設定可能である。
2018年2月2日、新グレードとして「V220 d Marco Polo HORIZON(マルコ ポーロ ホライズン)」を追加(発表当日より注文受付開始、配車は同年7月頃を予定)[8]。2名まで使用可能なベッドやリーディングライトを備えたポップアップルーフが追加装備され、3列目シートにフルフラット機構を、前席(運転席・助手席)に回転機構をそれぞれ追加。「レーダーセーフティパッケージ」は標準装備される。日本での価格は標準価格で846万円(税込)。
2019年10月24日、マイナーチェンジが発表された(発表当日より注文受付開始、配車はアバンギャルドロングは2020年1月頃、それ以外のグレードは同年春頃からとなる)。フロントフェイスが刷新され、フロントバンパーはエアインテークを3つから1つに集約して開口部が拡大され、左右にクロームを配することでスポーティーデザインとなり、オプション設定のAMGラインを装着した場合、ラジエターグリルがシングルルーバーのダイヤモンドグリルとなる。内装は「V220 d」を除くグレードに、ヘッドレストクッション・オットマン・リラクゼーション機能等の快適装備をはじめ、シートヒーターやシートベンチレーターを備えたエクスクルーシブシート(ブラックまたはベージュを選択可能)を採用した「エクスクルーシブシートパッケージ」が新たにオプション設定された。安全装備も強化され、対向車や先行車を検知し、他の車両に当たらないように自動的に照射範囲を制御しながら最大の視界を確保するとともに、道路標識などにハイビームが反射する場合には自動的に減光して眩惑を防止するアダプティブハイビームアシスト・プラスが標準装備され、メーカーオプションの「レーダーセーフティパッケージ」には歩行者検知機能を備えたアクティブブレーキアシストが追加された。グレード体系が整理され、「V220 d」・「V220 d アバンギャルド ロング」・「V220 d アバンギャルド エクストラロング」の3種類となった。
2020年5月21日、2018年2月に発売された「V220 d Marco Polo HORIZON」が新仕様で再発売された。2018年2月発売モデルからの変更点として、ルーフ右側にロールアップ機能を備えたサイドオーニングが装着され、2列目シートにはシートヒーターとシートベンチレーターを追加。運転席下にはエンジン停止時に自動でメインバッテリーと切り離して稼働し、エンジン始動時に充電を開始するサブバッテリーが搭載され、フロントと運転席、助手席を除く全てのウィンドウにカーテンが装備された。
2021年1月13日、「V220 d Marco Polo HORIZON」を一部改良(同日より予約注文の受付を開始、納車は同年1月末頃の予定)。2020年7月改良モデル同様に対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が搭載された。
同年7月29日、一部改良(納車は「V220 d Marco Polo HORIZON」のみ2022年第1四半期、そのほかのモデルは同年8月を予定)[10]。「レーダーセーフティパッケージ」に並列駐車スペースから後退して出庫する際、後方を横切る車を検知してドライバーに注意を促すとともに、必要に応じて自動ブレーキの作動も行うリアクロストラフィックアラートを追加。スマートフォンをケーブルで接続することで、車両側のメディアディスプレイでスマートフォンアプリの使用が可能となるスマートフォン連携機能が標準装備された。また、「V220 d アバンギャルド ロング」と「V220 d アバンギャルド エクストラロング」にオプション設定されている「エクスクルーシブパッケージ」は2列目のエクスクルーシブシートにおいて、シート素材をナッパレザーへ変更、カップホルダー・USBポート・スマートフォン用トレイ・小物入れが追加された。
併せて、新モデルとして「V220 d エクスクルーシブ ロング プラチナスイート」を追加。内装に専用アルミニウムインテリアトリム、ナッパレザーシート、レザーARTICOダッシュボードを採用し、前席にはシートベンチレーターを装備。ルームミラーは後席の同乗者や大きな荷物で見えにくくなる車両後方の視界を補助し、スイッチ操作で通常モードの切り替えも可能なデジタルルームミラーを装備。運転席と助手席の間には容量3.2Lの冷蔵庫付センターコンソールが装備され、センターコンソール後方には温冷機能付カップホルダーを装備。2列目シートはカップホルダー、USBポート、スマートフォン用トレイ、小物入れなどを備えたエクスクルーシブシートが標準となり、前席背面部にシートバックテーブルが装備された。
同年7月21日、原材料費の高騰等に対応してメーカー希望小売価格の改定を行うとともに、新モデルとして「V220 d アバンギャルド エクストラロング ブラックスイート」の追加を発表(同日より予約注文の受付を開始、8月納車予定)[12]。既存の「V220 d アバンギャルド エクストラロング」をベースに、外観はフロントまわり(グリル・バンパー)やサイドミラーにブラックアクセントを施し、専用のブラックペイント19インチAMG7ツインスポークアルミホイールを採用。内装はインテリアトリムをカーボン調、シートは全席ナッパレザーとし、ブラックのルーフライナーを装備。また、「V220 d エクスクルーシブ ロング プラチナスイート」同様、前席シートベンチレーター、デジタルルームミラー、冷蔵庫付センターコンソール、温冷機能付カップホルダー、2列目エクスクルーシブシート、シートバックテーブルも装備される。
2024年10月1日、2度目のマイナーチェンジ(フェイスリフト)を実施[13]。エクステリアおよびインテリアのデザインが刷新された。ラジエーターグリルは大型化され、新たにスターパターングリルと、スリーポインテッドスターのボンネットマスコットを備えたクロームグリルの2種類が用意される。一部モデルには「イルミネーテッドラジエーターグリル」 も装着される。また、フルLEDの前後ライトや、アルミホイールも意匠が変更された。外装色では、新しいソリッドペイントとして「ジュピターレッド」「ヴィンテージブルー」 「アルペングレー」、メタリックペイントでは「カラハリゴールド」「ソーダライトブルー」「ハイテックシルバー」が追加された。インテリアには、新たにワイドスクリーンコックピット(12.3インチのコックピットディスプレイ・メディアディスプレイ)、ステアリングヒーターを備えた、静電容量式の新ステアリングホイールが採用された。メディアディスプレイは、従来のタッチパットに加え、タッチスクリーンでの操作も可能となった。キーレススタートは、キーを回してエンジンを始動する方式から、ボタン式へと改められた。64色のアンビエントライトは全車に、デジタルルームミラーは「V220 d」を除き標準装備される。 さらに、安全性能も強化が図られ、センターエアバッグ、ウィンドウバッグ(リア)が全モデルに追加された。サスペンションは、従来の「AGILITY CONTROL サスペンション」に加え、滑らかな乗り味を実現する 「AIRMATIC サスペンション」を新たに搭載する。
グレード
エンジン
排気量
最高出力・最大トルク
変速機
駆動方式
V 220 d V 220 d ロング V 220 d エクスクルーシブ ロング プラチナスイート V 220 d エクストラロング V 220 d エクスクルーシブ エクストラロング ブラックスイート