マシュー・"マック"・マクラング(Matthew "Mac" McClung[2], 1999年1月6日 - )は、アメリカ合衆国バージニア州ゲートシティ(英語版)出身のプロバスケットボール選手である。ポジションはポイントガード。ジャンプ力は47inch (119cm)
経歴
生い立ち
マクラングは、人口わずか約2000人のバージニア州ゲート・シティで生まれた。もともとアメリカンフットボールをプレーしていたが、7年生の頃にバスケットボールに触れると、高校入学(9年生)を境に本格的にNBA入りを目指すようになった。
高校
ゲートシティ高校
マクラングは1試合平均42得点を記録し、同郷の伝説的バスケットボール選手であるアレン・アイバーソンが所有していたバージニア州の得点記録を更新した。当時から持ち前の運動神経を駆使した派手なダンクシュートを見せており、SNSではその動画が数百万回再生を記録したことがあった。その人気はまさにスター選手そのものであり、ゲームチケットは売り切れ、レストランでのサイン会を開くこともあった。
カレッジ
ジョージタウン大学
高校卒業後、ジョージタウン大学に進学した。2018年12月22日のアーカンソー大学リトルロック校戦で大学の新人最多記録となる38得点を記録した[3]。1年生のシーズンは1試合平均13.4得点、2.6リバウンド、2アシストを記録し、ビッグ・イースト・カンファレンスのオールフレッシュマンチームに選出された[4]。2年生のシーズンは、足の怪我で21試合しか出場できず[5]、1試合平均平均15.7得点、2.4アシスト、1.4スティールを記録した。シーズン終了後、2020年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明したが[6]、取りやめて大学に復帰した[7]。
テキサス工科大学
2020年5月27日、ジョージタウン大学からテキサス工科大学に転校した[8]。11月25日のノースウェスタン州立大学戦でデビューを果たし、20得点を記録し、年間ニューカマー賞を獲得した[9]。
2021年4月、2021年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明した[10]。
サウスベイ・レイカーズ
2021年のNBAドラフトでは指名されなかったが、NBAサマーリーグでロサンゼルス・レイカーズの一員としてプレーし、2021年8月10日にレイカーズと契約した[11]。同年10月13日、レイカーズに解雇[12]。26日にレイカーズ傘下のサウスベイ・レイカーズと契約した[13]。
シカゴ・ブルズ
2021年12月に入り、NBA全体にオミクロン株感染拡大によるクラスターが発生し、各チームに人員不足した関係で、23日にシカゴ・ブルズに10日間契約で加入した[14]。2022年1月1日に2度目の10日間契約を結んだ[15]。
サウスベイ復帰
ブルズとの10日間契約が切れた1月11日にサウスベイ・レイカーズに再獲得された[16]。サウスベイ・レイカーズではレギュラーシーズン26試合の出場で同21.6得点6.8リバウンド7.5アシストをマークし、2022年のGリーグ新人王を受賞した。
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
NBAサマーリーグでゴールデンステイト・ウォリアーズの一員としてプレーし、5試合の出場で同24.4分13.6得点3.6リバウンド4.8アシストと印象的な活躍を披露し、見事チャンピオンチームと契約を締結した。しかし、10月3日(日本時間4日)ウォリアーズは、マクラングを解雇。理由は、パス重視のガードが必要なためだった。
デラウェア・ブルーコーツ
ウォリアーズから解雇された後、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの傘下であるデラウェア・ブルーコーツに獲得された。今シーズンはこれまで18試合に出場し、同17.4得点4.6リバウンド5.8アシストと上々のパフォーマンスを披露している。
フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
2月14日(日本時間15日)シクサーズはマクラングとの2ウェイ契約を締結した。
スラムダンクコンテスト
2023年2月14日、マクラングは2023 State FameオールスターサタデーナイトのNBAスラムダンクコンテストに出場した。1本目から肩車を飛び越えながら受けたボールをバックボードに当ててボースハンドでバックダンクする技を一発で成功させ見事50点満点を獲得した。2本目の360°は49.8点と50点には届かなかったが、3本目は人を飛び越えながらボールを掴みダブルポンプのボースハンドのバックダンクを披露した。最後のダンクは高校のユニフォームに着替えて挑戦し、540度回転してリバースでリムへと叩き付けるダンクを決めると、2004年のダンクコンテストでビンス・カーターが優勝した時の『終わりだ!』(It's over!)を真似てアピールし、優勝を果たした。
オセオラ・マジック
2023年9月13日にオーランド・マジックとの契約に合意した[17]が、同月21日に解雇された[18]。同年11月2日にマジックの傘下であるオセオラ・マジックと契約した[19]。
2024年2月17日、マクラングは2年連続でNBAスラムダンクコンテストに出場し、2016年のザック・ラビーン以来の2連覇を果たした。
個人成績
NBA
レギュラーシーズン
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2021–22
|
CHI
|
1 |
0 |
3.0 |
1.000 |
--- |
--- |
.0 |
.0 |
.0 |
.0 |
2.0
|
LAL
|
1 |
0 |
22.0 |
.400 |
.333 |
1.000 |
3.0 |
1.0 |
1.0 |
1.0 |
6.0
|
2022–23
|
PHI
|
2 |
0 |
20.5 |
.450 |
.364 |
.600 |
5.0 |
4.5 |
.0 |
.0 |
12.5
|
通算
|
4 |
0 |
16.3 |
.462 |
.357 |
.667 |
3.3 |
2.5 |
.3 |
.3 |
8.3
|
カレッジ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2018–19
|
ジョージタウン
|
29 |
29 |
26.4 |
.392 |
.277 |
.798 |
2.6 |
2.0 |
.8 |
.1 |
13.1
|
2019–20
|
21 |
20 |
26.8 |
.394 |
.323 |
.802 |
3.1 |
2.4 |
1.4 |
.2 |
15.7
|
2020–21
|
テキサステック
|
29 |
29 |
30.2 |
.419 |
.343 |
.793 |
2.7 |
2.1 |
.8 |
.3 |
15.5
|
通算
|
79 |
78 |
27.9 |
.403 |
.313 |
.797 |
2.8 |
2.2 |
1.0 |
.2 |
14.7
|
脚注
- ^ “mac-mcclung” (英語). nbadraft.net. 2021年8月11日閲覧。
- ^ "Hoyas Sign Three to National Letters of Intent" (Press release). Georgetown Hoyas. 13 November 2017. 2018年6月18日閲覧。
- ^ “Little Rock at Georgetown Box Score, Dec 22, 2018” (英語). guhoyas.com. 2019年1月17日閲覧。
- ^ “Govan Named All-BIG EAST First Team; Akinjo, LeBlanc and McClung to All-Freshman Team”. Georgetown University Athletics (2019年3月10日). 2020年5月27日閲覧。
- ^ Curran, Aidan (2020年2月9日). “With Blair Improving, What Do The Hoyas Do When McClung Returns?”. 247 Sports. https://247sports.com/college/georgetown/Article/With-Blair-Improving-What-Do-The-Hoyas-Do-When-McClung-Returns-143602774/ 2020年2月16日閲覧。
- ^ Givony, Jonathan (2020年3月29日). “Georgetown's Mac McClung to test draft waters”. ESPN. https://www.espn.com/nba/story/_/id/28968201/georgetown-mac-mcclung-test-draft-waters 2020年3月29日閲覧。
- ^ Givony, Jonathan (2020年5月13日). “Georgetown's Mac McClung to withdraw from NBA draft process, enter transfer portal”. ESPN. https://www.espn.com/mens-college-basketball/story/_/id/29170757/georgetown-mac-mcclung-withdraw-nba-draft-process-enter-transfer-portal 2020年5月13日閲覧。
- ^ “Mac McClung transfer: Former Georgetown guard chooses Texas Tech as destination”. CBS Sports (2020年5月27日). 2020年5月27日閲覧。
- ^ “No. 14 Texas Tech opens with 101–58 win over Northwestern St”. ESPN. (2020年11月25日). https://www.espn.com/mens-college-basketball/recap?gameId=401259558 2020年11月26日閲覧。
- ^ Borzello, Jeff (2021年4月11日). “Mac McClung leaving Texas Tech, to test NBA draft, transfer portal”. ESPN.com. 2021年5月17日閲覧。
- ^ “Lakers Sign Chaundee Brown Jr. and Mac McClung”. NBA.com/Lakers (2021年8月10日). 2021年8月11日閲覧。
- ^ “Lakers Waive Mac McClung”. (2021年10月13日). https://www.nba.com/lakers/releases/lakers-waive-mac-mcclung-211013 2021年10月14日閲覧。
- ^ “South Bay Finalizes Training Camp Roster”. South Bay Lakers (2021年10月26日). 2021年11月1日閲覧。
- ^ “BULLS SIGN ERSAN ILYASOVA & MAC MCCLUNG TO 10-DAY CONTRACTS” (英語). Chicago Bulls (2021年12月23日). 2021年12月24日閲覧。
- ^ “Bulls' Mac McClung: Signs second 10-day contract”. CBS Sports. (2022年1月1日). https://www.cbssports.com/fantasy/basketball/news/bulls-mac-mcclung-signs-second-10-day-contract/ 2022年1月1日閲覧。
- ^ “2021-22 NBA G League transactions”. gleague.nba.com (2022年1月10日). 2022年1月10日閲覧。
- ^ “Orlando Magic Sign Free Agent Mac McClung”. NBA.com (2023年9月13日). 2023年9月13日閲覧。
- ^ “Orlando Magic Waive Mac McClung, Daeqwon Plowden and Brandon Williams”. NBA.com (2023年10月21日). 2023年10月21日閲覧。
- ^ “Training Camp Roster Just Dropped”. NBA.com (2023年11月2日). 2023年12月3日閲覧。
外部リンク
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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