『タイム・リープ あしたはきのう』は、高畑京一郎による日本のライトノベル。メディアワークスより1995年6月に刊行された。その後、文庫版が電撃文庫(メディアワークス)より1996年12月に、メディアワークス文庫(KADOKAWA)より2022年10月にそれぞれ上下巻として刊行された。
メディアミックスとして、1996年にはラジオドラマ化が、1997年には映画化がそれぞれ行われた。
あらすじ
ごく普通の女子高生・鹿島翔香は、ある日自分が『昨日の記憶』を喪失していることに気づく。そして、自分の日記を調べると、昨日の自分が書いたと思しき、見覚えのない文章があった。
「あなたは、今、混乱している…若松くんに相談しなさい。最初は冷たい人だと思うかもしれないけど、彼は頼りになる人だから。」
学校でも秀才の噂高い若松和彦は、翔香が一種の時間移動現象「タイム・リープ」に陥ったことを突き止め、時間のパズルと格闘していく。
原因がわからないまま”時をかける少女”になってしまった翔香と、クールな和彦。接点のない2人だが、和彦は翔香のペースに巻き込まれていく。[3]
登場人物
- 鹿島翔香
- 主人公。タイムリープ現象に遭遇する。高校2年生の女子生徒。
- 若松和彦
- 翔香のクラスメート。学校でトップクラスの秀才だが、対人関係(特に異性に対しては)にかなり距離を取っている。
- 関鷹志
- 和彦の親友。柔道部に所属。父親は刑事。
- 鹿島若子
- 翔香の母。
- 若松美幸
- 和彦の妹。兄とは対照的に明るく社交性がある。
- 中田輝雄
- 高等学校の英語教師。
- 海野久子
- 高等学校の数学教師。
- 水森優子、三原知佐子、矢内幹代
- 翔香の友人。
既刊一覧
単行本版
文庫版
電撃文庫
- 高畑京一郎(著)・衣谷遊(イラスト)、 メディアワークス〈電撃文庫〉、全2巻
メディアワークス文庫
- 高畑京一郎(著)・ジワタネホ(イラスト)、 KADOKAWA〈メディアワークス文庫〉、全2巻
ラジオドラマ
1996年に文化放送の電撃大賞で放送された。その後ポリグラムからドラマCDとして発売された。
キャスト
映画版
『タイム・リープ』のタイトルで1997年6月7日に公開された。映画版では、「池内翔香」(鹿島翔香)と「星野彰彦」(若松和彦)と登場人物名が変更されるなどの設定の変更が見られる。
原作のテイストを残しつつ、よりドラマチックなシーンを盛り込んだ良質なエンターテイメントに仕上がっている[10]。
翔香役の佐藤藍子は映画初主演であり、星野役の川岡大次郎はこの作品がデビュー作となる。主題歌「タイム・リープ」を声優の緒方恵美が歌った。監修には大林宣彦があたった。
スタッフ
キャスト
関連商品
- 『タイム・リープ あしたはきのう』(ドラマCD)
- 『タイム・リープ』 (VHS バンダイビジュアル 1997年7月9日発売)
- 『タイム・リープ』 (DVD バンダイビジュアル 2003年3月4日発売)
脚注