スターキャット株式会社(英: STARCAT Co., Ltd.)は、愛知県名古屋市中川区高畑四丁目に本社を置く通信事業者。
一部の区を除く名古屋市および名古屋市以北の愛知県内の自治体をサービスエリアとし、テレビ放送やインターネットを展開している。コミュニティネットワークセンターの完全子会社。2024年(令和6年)6月30日までの名称はスターキャット・ケーブルネットワーク株式会社(英: STARCAT CABLE NETWORK Co.,LTD.)。
概要
名古屋の大手映画配給・興行会社として知られたヘラルドグループの関連企業として設立された。ヘラルドグループから離れたが映画部門の一部を引き継いでおり、伏見ミリオン座とセンチュリーシネマを運営している。
東海地方のケーブルテレビ局が加盟する東海デジタルネットワークセンターには加盟していなかったが、複数の東海地方のケーブルテレビ局で共同運営されていた東海ケーブルチャンネルは当初から参加していた他、スターキャットチャンネルなどで放送されるスポーツ中継など一部番組を同チャンネルに配給していたなど、事実上、加盟局のような扱い(「オブザーバー」準加盟の位置づけ)とされていた。その後、2012年に東海ケーブルチャンネルが中心となり設立した持ち株会社コミュニティネットワークセンターの傘下に入ることで正式加盟した。
東海ラジオとはテレビとラジオという違いこそあるが関係は深く、東海ラジオの『土曜はごきげん天野良春ショー』に自社スタッフが出演し、インターネットを教えるというコーナーをラジオ・テレビ(スターキャットのコミュニティチャンネル)双方で放送したり[注釈 1]、東海ラジオへの出演経験がある人物がスターキャットコミュニティチャンネルの放送番組に出演したりしている。
沿革
- 1985年(昭和60年)2月 - ヘラルドグループが名古屋ケーブルネットワーク株式会社(なごやケーブルネットワーク)を設立。
- 1990年(平成2年)2月 - スターキャットのチャンネル名で開局。名古屋市中区で放送開始。
- 1994年(平成6年)4月 - 名古屋市千種区、昭和区、瑞穂区、名東区をサービスエリアとするセントラルケーブルテレビ株式会社から営業権を譲渡。
- 1999年(平成11年)5月 - インターネット接続サービスを開始。
- 2001年(平成13年)1月 - スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社へ商号変更。
- 2002年(平成14年)2月 - ジャスダック上場(証券コード4339)。
- 2003年(平成15年)
- 4月 - 本店所在地を名古屋市中区錦三丁目11番23号に変更。
- 11月 - 筆頭株主がヘラルドグループから中部電力系のシーテックになり、ヘラルドグループは第2位株主に[1][2]。
- 2004年(平成16年)3月 - 11.5%の株式を所有し第2位株主だったヘラルドコーポレーションが民事再生法申請による株式処分を行い持株比率が1.55%になる[3]
- 2006年(平成18年)12月 - 本店所在地を名古屋市中区錦一丁目16番7号に変更。
- 2008年(平成20年)12月 - 日本デジタル配信からのCSデジタル配信を開始[4]。
- 2009年(平成21年)3月5日~7日 - スターキャットのコミュニティチャンネルで、地上波などが中継できない3試合〔読売ジャイアンツ戦(5日・6日)、北海道日本ハムファイターズ戦(7日)のそれぞれオープン戦3試合(いずれもナゴヤドームでデーゲーム)〕のオープン戦を自社制作・生中継した。なお、3試合ともに東海ケーブルチャンネルにもネットされたほか、中日スポーツで生中継を行う旨の広告が掲載された。
- 2010年(平成22年)3月 - 10月1日に開局20周年を迎えるのを記念して、スターキャット市民映像祭を開催。オリジナル映像作品を公募。3月より受賞作の上映会とスターキャットチャンネルで放映[5]。
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2月20日 - コミュニティネットワークセンターがスターキャット株の株式公開買い付けをして完全子会社化し、業務提携することに合意[7][8]。
- 3月29日 - 公開買い付けの結果、コミュニティネットワークセンターが94.04%の株式を取得[9]。
- 5月31日 - CS放送のベーシックチャンネルのアナログ放送を終了[10]。
- 7月26日 - 上場廃止。
- 7月31日 - コミュニティネットワークセンターの完全子会社化[11]。
- 2019年(令和元年)10月 - 本店所在地を名古屋市中川区高畑四丁目133番地に変更。
- 2024年(令和6年)7月1日 - 商号をスターキャット株式会社に変更[12]。
サービスエリア
全て愛知県。
- 注
主な放送チャンネル
地上波系列別再送信局
テレビ局
- デジタル放送は2008年(平成20年)12月から日本デジタル配信を使用している。
- 地上波はパススルー方式で配信している為、セット・トップ・ボックスを使用せずに受信が可能。
ラジオ局
コミュニティチャンネル
主な自主制作番組
△ - 東海ケーブルチャンネルにもネット(スポンサーを含む)。
- レギュラー番組
-
- △ まちバル(53分番組、毎週土曜日更新)
- △ 映画屋TV (28分番組、毎週金曜日更新)
- 燃えドラ!スタジアム(53分番組、毎週木曜14時に生放送を実施、2007年2月 - )
- 天ちんアワー どえりゃ〜7時(53分番組、平日のみ放送、毎週月曜19時に生放送を実施)
- 名古屋市長定例記者会見(5分番組、毎週月曜日更新)
- なごや祭時記(23分番組、毎月1日・16日更新)
- ダイヤモンドドルフィンズTV (5分番組、毎週金曜日更新)
- おすぎのこの映画見なさい! (3分番組、毎週土曜日更新)
- HTV 〜ハートランドTV〜(23分番組、毎週月曜日更新)
- 鉄ぶら(23分番組、毎月第1・3週の火曜日更新)
- ほか
- 特別番組
- 以下に記述する中継番組を含め、全般的にスポーツ関連の特番が多い。
主な独立局との共同制作番組
2013年10月放送の『猫侍』を皮切りに、独立局(主に関東地方の5いっしょ3ちゃんねる加盟局)との共同制作番組を放送している。
- 猫侍(2013年10月 - 12月、5いっしょ3ちゃんねる・三重テレビ放送等との共同制作)
- 幼獣マメシバ 望郷篇(2014年7月 - 9月、5いっしょ3ちゃんねる・三重テレビ放送等との共同制作)
- 猫侍 SEASON2(2015年4月 - 6月、5いっしょ3ちゃんねる・三重テレビ放送等との共同制作)
- 肉食女子部(2015年10月 - 、5いっしょ3ちゃんねる・岐阜放送等との共同制作)
- 猫忍(2017年1月 - 3月、5いっしょ3ちゃんねる・三重テレビ放送等との共同制作)
映画関連事業
スターキャットシネクラブ
直営映画館を中心に、割引や抽選の試写会招待といった様々な特典が受けられる有料制のサービス。会員証はポイントカードを兼任しており、6ポイント貯まるごとに次の会員証兼ポイントカードへ更新される。入会は申込書を記入して、3000円(更新は2500円)とともに直営映画館・窓口へ出すか、郵送(現金書留)、銀行振り込み(申込書はFAXで送信)で入会する方法がある。窓口受付は当日、郵送などは後日会員証が送られてくる。
直営映画館
子会社であるスターキャット・エンタープライズを通じて直営映画館を運営している。いずれもミニシアター向きの作品を中心に上映しているほか、ロビーではカフェも運営している。
- 伏見ミリオン座
- 愛知県名古屋市中区錦2丁目にある映画館。2005年開館。2019年移転。4スクリーンを有する。
- センチュリーシネマ
- 愛知県名古屋市中区栄3丁目の名古屋パルコ東館8階にある映画館。2000年開館。2スクリーンを有する。
- ゴールド劇場・シルバー劇場
かつて愛知県名古屋市中村区太閤1丁目23-11にあった映画館。1983年開館。2012年閉館。2スクリーンを有していた。
事業所
脚注
- 注釈
- ^ コーナーはスターキャットがスポンサーだったこともあり、CMが放送されていた。
- ^ 全時間ショップチャンネルとQVCとのマルチ編成(ただし視聴時間はどちらも限定)のため、4:3での放送。
- ^ a b 2020年3月31日をもって終了。
- ^ 2012年9月30日をもって終了。
- ^ デジタルではTV123にて時間限定で放送(全時間4:3で放送)。
- ^ デジタルではTV122にて時間限定で放送(全時間4:3で放送)。
- ^ 初回生中継はスターキャットのほか、東海ケーブルチャンネルにもネットされるが、2軍戦の中継予定では、球団公式HPなど一部はスターキャットのみ放送と告知されている。スターキャットでは同日に再放送も実施されている。
- ^ 現在の中継タイトルは2009年度より使用。一部はスカイ・Aと、J SPORTS(スカイ・Aは阪神戦の一部)でも放送。
- ^ 2009年11月7日に愛知県体育館で行われたリンク栃木ブレックスとの試合で、開局以来初めてバスケットボールの生中継を行った。
- 出典
関連項目
外部リンク
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傘下のケーブルテレビ局 |
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傘下の関連会社 | |
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関連項目 | |
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脚注 |
- ^ コミュニティーFM併営
- ^ 東海デジタルネットワークセンターは非参加
- ^ ひまわりネットワーク子会社のコミュニティーFM
- ^ a b スターキャット・ケーブルネットワーク運営の映画館
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