ジェニファー・ケイト・ハドソン(Jennifer Kate Hudson, 1981年9月12日 - )は、アメリカ合衆国の歌手、女優。『アメリカンアイドル』出身。
来歴
生い立ち
イリノイ州シカゴにて、アフリカ系アメリカ人の両親のもとに生まれる。
祖母が聖歌隊のメンバーであり、その影響を受け幼い頃からショーやミュージカルに出演。地元の舞台でプロ・デビュー。2002年には、ディズニー社がカリブ海で就航しているディズニー・クルーズ・ライン(英語版)のショーに出演している[1]。
アメリカン・アイドル
ジェニファー・ハドソンは、2004年にアトランタで『アメリカンアイドル』のサードシーズンのオーディションを受けた。ファイナリスト12名のうちに入るものの、最初の3回のライブショーのうち2回は低い投票数しか得られなかった。当初、サイモン・コーウェルは彼女を「力不足」と評価していたが、エルトン・ジョンの"Circle of Life"を歌った回から高く評価されるようになる。結局、7位という結果に終わったものの、エルトン、バリー・マニロウ[2]といった大物アーティストたちから絶賛され、視聴者に強い印象を残した[1]。
俳優活動
2005年11月、名作ミュージカルを映画化した『ドリームガールズ』(2006年公開。日本では2007年2月17日公開)のオーディションで782名の参加者の中から審査員の満場一致で選ばれ、エフィー・ホワイト役を獲得した。同作ではビヨンセ・ノウルズやジェイミー・フォックスと共演した。その演技は「主演のビヨンセを食った」と絶賛され[3]、第64回ゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞。他、アカデミー賞の前哨戦といわれる映画賞を総なめにし、大方の予想通り、第79回アカデミー賞の助演女優賞を受賞した。
アフリカ系アメリカ人歌手としては初めてファッション雑誌ヴォーグアメリカ版で表紙を飾った(歌手以外のアフリカ系アメリカ人では女優ハル・ベリー、女優、テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーが表紙を飾っている)。
歌手活動
歌手としてもソニーBMG傘下のJ Records(en:J Records)と契約(その後、同系列のアリスタ・レコードからのリリースに変更)。当初2007年秋頃にデビューアルバムが発売予定とされていたが、レコード会社のトップであるクライヴ・デイヴィスがデビューアルバムの作り直しを指示した事から発売が遅れていた[4]。
2008年5月にデビューアルバム『Jennifer Hudson』が同年9月30日に発売される事を発表。デビューシングル「Spotlight」(ニーヨ作詞作曲、スターゲイトプロデュース)は同年6月9日から全米でのラジオ放送解禁、翌6月10日より全米でのダウンロード販売開始となり、10月には米ビルボード誌のR&B/ヒップホップ・チャートで第1位を獲得した[5]。また、自身も出演している『セックス・アンド・ザ・シティ』の劇場版のサウンドトラックに新曲“All Dressed Up In Love”が収録されている。
その他の歌手活動としてはミートローフの2006年発売のアルバム『Out of Hell III: The Monster is Loose』、ニーヨの2007年発売のアルバム『Because Of You』でのゲスト参加などがある。
2008年8月29日の米民主党大会では、バラク・オバマ米大統領候補(当時)のリクエストによりアメリカ合衆国国歌を独唱[6][7]。また2009年2月1日開催の第43回スーパーボウルにおいても、同国国歌を独唱した[8][9]。
2009年2月8日、デビューアルバム『ジェニファー・ハドソン』が第51回グラミー賞最優秀R&Bアルバム賞を受賞した[10]。7月7日、ロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われたマイケル・ジャクソンの公開追悼式では「Will You Be There」を熱唱した。
2011年、2枚目のアルバム『アイ・リメンバー・ミー』をリリース。5月18日に仙台のラジオ番組「J-SIDE STATION」に生出演し、「アイ・リメンバー・ミー」を生で歌唱した。[11]。
2012年の第54回グラミー賞では前日に死去したホイットニー・ヒューストンに「I Will Always Love You」を捧げた。
私生活
家族殺害事件
ディスコグラフィ
アルバム
- ジェニファー・ハドソン Jennifer Hudson (2008)
- I Remember Me (2011)
主な出演映画
受賞歴
- 第79回アカデミー賞助演女優賞
- 第64回ゴールデングローブ賞助演女優賞
- ナショナル・ボード・オブ・レビュー ブレイクスルー女優賞
- 第72回ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞
- 第13回全米映画俳優組合賞助演女優賞
- 英国アカデミー賞 助演女優賞
- 第51回グラミー賞 最優秀R&Bアルバム賞
関連項目
脚注・出典
外部リンク
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