ジュリエット・ビノシュ(Juliette Binoche, 1964年3月9日[1] - )は、フランス出身の女優。1996年公開の『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー助演女優賞を受賞、また世界三大映画祭のすべての女優賞を受賞した女優でもある。
来歴
生い立ち
首都パリにてフランス人彫刻家、俳優、演出家の父(ジャン=マリ・ビノシュ)とポーランド人女優の母(モニーク・スタレンス)の間に生まれる[2]。両親はビノシュが4歳のときに離婚したため、それぞれの親とカトリックの寄宿学校の間を行き来して育つ[3]。パリの芸術高校に進んだのち、フランス国立高等演劇学校(コンセルヴァトワール)にて学ぶ。
キャリア
1983年公開の『Liberty Bell』にて映画初出演。『ゴダールのマリア』や『ランデヴー』などの作品でフランス国内で人気となり、後者の作品でロミー・シュナイダー賞を受賞、セザール賞主演女優賞にノミネートされた。1986年公開の『汚れた血』でシュザンヌ・ビアンケッティ賞を受賞。これらの整合が国際的に注目を集め、1988年公開の『存在の耐えられない軽さ』でアメリカ映画に初出演した。
1991年公開の『ポンヌフの恋人』でヨーロッパ映画賞女優賞を受賞。1993年公開の『トリコロール/青の愛』でヴェネツィア国際映画祭 女優賞とセザール賞主演女優賞を受賞。1996年公開の『イングリッシュ・ペイシェント』でベルリン国際映画祭銀熊賞とアカデミー助演女優賞を受賞。翌年にはルイジ・ピランデッロの『裸』でウエスト・エンドの舞台に立った。
2000年公開の『ショコラ』でアカデミー主演女優賞に、同年の舞台ハロルド・ピンターの『背信』でトニー賞にノミネートされた。
2010年公開の『トスカーナの贋作』で第63回カンヌ国際映画祭の女優賞を受賞し、世界三大映画祭すべての女優賞受賞を果たした。
2010年代には日本人監督とのタッグを組む機会が多くあり、河瀨直美監督の『Vision』と是枝裕和監督の『真実』に出演した。
来日公演
2009年3月、渋谷の大型複合文化施設Bunkamura内の劇場シアターコクーンにおいて、英国人振付師兼ダンサーのアクラム・カーンと共同演出及び出演を務めたミュージカル・バレエ舞台「in-i(イン・アイ)」を7公演行った[4]。
また同月、六本木ヒルズで開催されたフランス映画祭2009の代表団団長を務め、オープニングに先立ち会見を行った[5]。
私生活
1980年代に『汚れた血』『ポンヌフの恋人』の映画監督レオス・カラックスと交際していたが、上記の作品の撮影中に衝突を繰り返して破局。他にもダニエル・デイ=ルイスやオリヴィエ・マルティネスとも恋仲になった。1993年にスキューバダイバーの男性(アンドレ・ハル)との間に長男ラファエルを[6]、1999年に『年下のひと』で共演したブノワ・マジメルとの間に女児ハナを生むが、どちらも後に破局。2005年から2008年までアルゼンチン人脚本家のサンティアゴ・アミゴレーナと交際。
ポーランド・チェンストホヴァ市の名誉市民。母親がこの町の出身。
主な出演作品
脚注
外部リンク
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