座標: 北緯55度56分50.6秒 西経3度11分13.9秒 / 北緯55.947389度 西経3.187194度 / 55.947389; -3.187194
シェフィールド大学(The University of Sheffield、略称TUOS)はイギリス・イングランドの中部地方に位置するサウス・ヨークシャー州シェフィールド市を拠点とする国立大学である。イギリスの大規模研究型大学24校で構成されるラッセル・グループの一員であり、赤レンガ大学群と呼ばれる事がある。
2012年にQS社(Quacquarelli Symonds)が発行したQS世界大学ランキングでは、イギリス11位、欧州20位、世界66位と評価されている[3]。これまでにペニシリンの抽出でノーベル生理学・医学賞を受賞したハワード・フローリー、フラーレンの発見でノーベル化学賞を受賞したハロルド・クロトーなど、大学関係者から8人のノーベル賞受賞者を輩出している。
シェフィールド大学は元々3つのカレッジの合併によって建てられた。シェフィールド医学校は1828年に設立され、続いてファース・カレッジが鉄鋼業者のマーク・ファース(Mark Firth)によって1879年に芸術科学の分野を教えるために設立された。その後マーク・ファース(Mark Firth)は他のどのカレッジも教えていなかった応用科学を教えるためのシェフィールド・テクニカル・スクールを1884年に設立するため援助をした。この3つの教育機関は1897年に統合され、ユニバーシティ・カレッジ・オブ・シェフィールドとなった[4]。 元々、ユニバーシティ・カレッジ・オブ・シェフィールドはビクトリア大学(連邦大学)の4番目のメンバーとして、マンチェスター、リバプール、リーズに続いて加わると想定されていた。しかしながら、ビクトリア大学はこの構想が実現する前に分裂し始め、ユニバーシティ・カレッジ・オブ・シェフィールドは自ら勅許を1905年に受け、シェフィールド大学に変わっていった。出身や宗教にとらわれず実用的な分野の教育・研究を重視しようとした創立背景は、同時期にイングランドの主要工業都市において創立された5大学(マンチェスター大学、リバプール大学、ブリストル大学、リーズ大学、バーミンガム大学)や、1810年にプロイセン王国において創立されたフンボルト大学ベルリンに近いとされる[5][6]。1905年にはフルタイムの生徒が200名だったが、大学は1950年代までゆっくりと成長を遂げ、そして1960年代には急激な大学の規模拡大が始まった。多くの新しい建物(有名なアーツ・タワーを含め)が建てられ、学生の数は現在の学生数の24000名弱ほどまで増えた。1987年に、大学はビクトリア連邦大学のメンバーになる予定であった他大学と協力し合い、海外留学生の教育・雇用のための連携をとるNorthern Consortiumを始めた。 1995年、大学は医学部を拡大し、Sheffield and North Trent College of Nursing and Midwiferyを引継いだ。2005年South Yorkshire Strategic Health Authorityはシェフィールドとシェフィールド・ハラム大学間のトレーニングを分けると発表した。しかしながら大学はNursingとMidwifery Trainingの登録を、費用と運営上の問題から撤退することを決定した。
2008年に発表された研究評価事業 (Research Assessment Exercise (RAE)) によると、評価された49の研究分野中41分野において構成する項目の50%以上が最高位の「4* 世界を先導する研究(World-leading)」又は「3* 国際的に優れている研究(Internationally excellent)」とされ[7][8]、これはラッセルグループ内において上位10校に位置する研究力と評価された[9]。
ハイアー・エデュケーション・ファンディング・カウンシル(Higher Education Funding Council (HEFCE) )が発表した2009/10年のデータによると、一般教育修了上級レベル(GCE A-レベル)の成績において、AAB以上を取得した生徒が進学した率の最も高い上位12校のうちの1校であった[要出典]。この結果に基付いて英紙テレグラフ(The telegraph)は当12校をイングリッシュ・アイビーリーグ(English Ivy league)と呼んでいる[10]。
1993年から2001年にかけて実施された教育水準評価(Teaching Quality Assessments)によると提出された分野の約75%が最高評価の"excellent"(24点中22点以上が最高評価の"excellent")と評価された。これは全英で第3位の結果であった[11]。
2001年にサンデータイムズ・ユニバーシティ・オブ・ザ・イヤー(Sunday Times University of the Year)に選出され、また2011年タイムズ・ハイアー・エデュケーション(Times Higher Education)によってユニバーシティ・オブ・ザ・イヤー2011(University of the Year 2011)に選出されている。
2013年にザ・タイムズ(The Times)が実施した分野別調査によると、航空工学、機械工学、政治学、都市計画及造園学、図書館情報学の5分野において全英上位3位内であると評価された[31]。
シェフィールド大学はいわゆるキャンパス・ユニバーシティではなく、建物がひとつの場所に集中していない。しかし殆どの建物はそれぞれ近くに立地している。大学の中心は、シェフィールド市街中心地から西に1.6キロのところにあり、そこには大学関係の建物が1.6キロに渡り連なっている。この近辺はシェフィールド・ステューデント・ユニオン(University of Sheffield Students' Union)(ユニバーシティハウスの隣)やオクタゴンセンター(Octagon Centre)、ファース・コート(Firth Court)、ジオグラフィー&プランニング・ビルディング、アルフレッド・デニー・ビルディング(ナチュラルサイエンスと小規模なミュージアムがある)、デイントン&リチャードロバーツ・ビルディング(化学)、ヒックス・ビルディング(数学・物理)がある。図書館とアーツ・タワーもこのメインキャンパスに位置する。アーツ・タワーには数少ないヨーロッパのパターノスターエレベーターの一つがある。メインロード下のコンコースは生徒達が建物を行き来しやすいように出来ている。2007年にはインフォメーション・コモンズが新しい建物の間に開かれた。インフォメーション・コモンズは新しくできた図書館・コーヒーショップ・カフェであり、コンピューター設備やラウンジ、多目的スペースも整っている。
東には、セント・ジョージキャンパスがあり、セント・ジョージ教会から名づけられた。(現在はレクチャーシアターや大学院生のための寮などがある)キャンパスはマッピンストリートの中ほどにあり、エンジニアリングやマネイジメント、コンピュータサイエンスのメインキャンパスとして利用されている。また、大学はターナーガラス美術館もこのキャンパスで管理している。大学は近年、ビクトリアン様式としても知られるJessop Hospital for Womenの建物とHSE の建物を吸収した。双方の建物は現在、現代語、歴史、英文学科用に改築中である。ロースクールはクルックスムーア・ビルディングからバルトロメハウスに2008年はじめに移転している。
さらに西に行くとCrookesmoorにウェストンパーク、ウェストンパーク美術館、ハロルドCantorギャラリー、スポーツ施設があり、ロイヤルハラムシャー病院には医学部がある。
さらに西の方には大学の学生寮がある。タプトンホールやエンドクリフ・スチューデント・ビレッジ(いくつかのアパートメントブロックにわけられ、ハリファックス、スティーブンソンホール、新しく作られたバーゲージ、ステイナージ、ハウデン、フロガット、ヤーンクリフ、ダーウェント、そして大学が所有するプライベートハウスを含む)がある。ブルームヒルにある音楽学部もこのエリアをベースにしている。1200のベッドを所有する新しい学生寮がランムーア・ステューデント・ビレッジに建てられた。ランムーア近くには家族向けのフラット(ショア・コート)もある。
en:Manversキャンパスはロザラムとバーンズリーの間のWath-on-Dearneに位置していて看護関係の授業の多くがここで開講されている。
大学は5つの学部[33] 及び国際学部をギリシア(Greece)のテッサロニキ(Thessaloniki)に設置している[33]。
また、英国最大級の英語センター(English Language Teaching Centre, ELTC)を擁し、毎年約3000人の学生をサポートしている。[34]
シェフィールド市を拠点とする2大学、シェフィールド大学とシェフィールド・ハラム大学は毎年バーシティと呼ばれるスポーツ競技会(26競技)を共催している。
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